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【レビュー】AirPods Pro 第2世代の使い方・設定方法・第1世代との違い等まとめ

投稿日:2022年11月30日 更新日:

さてさて、今年もいつも通り9月にAppleの新製品発表イベントがありまして、念願だったAirPods Pro 2やiPhone 14、Apple Watch 8等が発表となりました。

おおよそ期待通りでしたが、個人的にはApple Watchがもう少し進化してくれていると思ったのに8については7から機能的な向上はほとんどなく、代わりにApple Watch Ultraなるものが登場したものの、僕自身はインドア人間で山や海に冒険には行かないし、普段使いにしては少々オーバースペックなのとサイズがデカすぎることもあって、残念ならがApple Watchに関しては今回見送ることに…。

8のデジタルクラウンが無くなる噂が本当であれば間違いなく買っていたんですけどね〜。

まぁApple Watchについては来年に期待しましょう!

そんなこともあって今年はiPhoneとAirPodsを購入することに決め、まずは先に届いた『AirPods Proの第2世代』から開封レビューしていこうと思います。

Apple信者を名乗ってるくせに実はAppleのイヤホンは初購入という僕…。

そもそもインナーイヤー型のイヤホンが耳に合わないことから無印のAirPodsはずっと見送っていて、2019年に待望のカナル型となるAirPods Proの第1世代が発売されたわけですが、その頃はまだこのサイトが地を這うようなアクセス数だったこともあって、どうせすぐに2が出るだろうと様子を見ているうちに、まさかそこから3年もモデルチェンジしないとは思いもせず今日を迎えてしまったという経緯があるわけですw

その間にはBeats Flexを買ってみたり、Xiaomi Redmi Buds 3 Proを買ってみたり、他社の安価なモデルに手を出しつつ気を落ち着かせていたのですが、今回ようやく念願のAirPods Proを手に入れることができてテンションが上がっています!

同じように初めてイヤホンを買おうとしてる人や初代からの買い替えを検討している人の参考になるよう詳しくレビューしていきますので、最後までお付き合いください!!

AirPods Pro 2 レビュー

開封

というわけでまずは届いたAirPods Pro 2を早速開封していきましょう。

エコの観点から外装フィルムが無いのもすっかり定着し、上下2箇所の開封テープを切って開けます。

するとお馴染みの説明書セットと本体が早速お目見えです。

てっきりApple製品て全てにリンゴステッカーが入ってると思っていたんですが、AirPodsはアクセサリ扱いということで入っていませんでした。

その他に本体下には充電ケーブルとイヤーチップが同梱されています。

ちなみに充電ケーブルはUSB-C to Lightningと、ここでもiPhone同様独自規格のLightningを貫き通しています。

海外のEUではとうとうUSB-C統一が可決されましたし、もしかしたらこれが最後のLightning端子の載ったデバイスになるかもしれませんよね。

そしてイヤーチップの方は最初から本体に付いているのがMサイズで、交換用がL、S、XSと、今回からXSサイズが追加され計4サイズとなりました

ただ残念なことに第1世代のイヤーチップとは互換性がなく使い回しが出来ないのは何ともアップルらしいっちゃアップルらしい仕様です…。(外装フィルムをなくすことなんかよりよっぽどエコじゃない気がしますけどw)

ま、そんな細かいことはさておき、本体の方も確認していきましょうか!←

外観

まずはケースから。

全体が丸みを帯びたいかにもAppleらしいデザインですよね。

サイズは第1世代と全く同じですが、側面にストラップホール、下面にスピーカーが搭載されたのがこの第2世代の特徴でもあります。

でも充電ポートはLightningという…w

まぁ充電については他にもMagSafeやApple Watchの充電器によるワイヤレス充電にも対応しているので良いんですけどね。

そのまま上部を開けるとイヤホン本体が顔を出します。

ケースとはマグネットで吸着しているため、移動しながら開けてどこかへ飛んでいくような心配はありません。

また、ケースの正面にはLEDがついていてその色でペアリングや充電の状況を把握することが可能です。

イヤホン本体も真っ白で、なんとも無駄のない形状とデザインですよね。

ケースの内部も充電のための金属部分も最小限という感じで、ここにイヤホンのステム(棒の部分)の先にある金属部分が触れることで充電される仕組みになっているのが分かります。

所々黒いのは肌検出センサーやノイズキャンセリング用のマイクで、マイク部分はメッシュ構造になっていました。

その他、細かいサイズ等の公称値は以下の通りです。

AirPods Pro 2 技術仕様

ケースサイズ45.2 × 60.6 × 21.7 mm
ケース重量50.8 g
イヤホンサイズ30.9 × 21.8 × 24.0 mm
イヤホン重量5.3 g
耐汗耐水性能IPX 4
Bluetooth5.3
チップH2
コーデックSBC / AAC

その他さらに細かい仕様は公式ページをご覧ください。

ペアリング方法

続いて、早速ペアリングの方も済ませちゃいましょう!

同じApple製品なだけあってめちゃくちゃシンプルで、ホーム画面を表示したiPhoneに蓋を開けた状態のAirPods Pro2を近づけるだけ。

するとiPhoneに下記のようなポップアップが表示され、「接続」をタップするだけでペアリングが完了します。

なお、一度自身のデバイスと接続してしまえば、2ファクタ認証の同Apple IDにてログインしている全てのApple製品にいちいちペアリングすることなくシームレスに切り替えることが可能です。(Macの場合は大体2012年以降のモデルだったり、使用OSにもよります)

さらに最新のiOS、iPadOS、watchOSであれば対応デバイスで音声を再生するだけで自動で接続が切り替えられるのもとても便利でした。(MacやAppleTVについては手動にて選択する必要があります)

もちろん自動で切り替わってしまうのをオフにすることも出来るので、勝手に切り替わって欲しくない人は設定アプリ内のAirPods Proのコントロール項目から「このiPhoneに接続」というメニューに入り、「自動」になっているのを「このiPhoneに前回接続していた場合」に変更することで別のデバイスに繋いだ時点で自動接続はされなくなるし、逆に別のデバイスに繋ぐまでは一度停止しても再び再生した場合には問題なく再生が再開されるという設定になっているのは気が利きすぎているなと。

要はこの設定をしていないデバイス同士は自動で接続されるわけなので、自動で繋がるデバイスを自由に選べる設定があるというのはAppleデバイスを複数台所有していることを見越したさすがの仕様というわけです。

使い方

ここからはその他の細かい使い方を紹介していきましょう!

先程も伝えたようにAirPodsをペアリングすると設定アプリの上段に「AirPods Pro」(自身で決めた任意の名称)という項目が新たに出現するので、その中に入るとケースや本体の電池残量をはじめ、細かいコントロール項目が確認できます。

画像の通りノイズキャンセリングや外部音取り込みの切り替え、ステム部分を長押しした際の操作、通話時のコントロールに左右どちらのマイクを生かすかや、充電ケースのサウンドのオン・オフまで設定することが可能です。

ちなみに、電池残量に関しては接続のたびにポップアップが表示されますし、ウィジェットにて常に確認することもできます。

ここら辺はさすがAppleデバイス同士の親和性の高さを感じますよね。

前にも紹介したXiaomiのイヤホンはiOS向けのアプリ等がなく、iPhoneでのコントロールが出来ませんでしたから。

そんな細かいことが出来るとは言え、基本はデフォルト設定のままでよくて、よく触る可能性があるとしたらやはり一番上にある「ノイズコントロール」でしょう。

初めて購入した場合には是非一度この機能を体感すべく、イヤホンを両耳に装着した状態で「ノイズキャンセリング」を押してみてください。

トンネルに入ったみたいな気圧の変わる感覚と共に周囲の音が聴こえなくなることでしょう。

精度としてはXiaomiのRedmi Bud 3 Proなんか比べ物にならないくらい静かになりますね。

ただ、やはり連続した音が得意なのは他の機種とも変わらず、人の声やパソコンのタイピング音、ドアの開け閉め等、音量的にはかなり下がるとは言え、全くの無音になるわけではありません

でもこの状態で動画の視聴や音楽をそこそこの音量で聴くとなると、ほぼその音しか聴こえないと言っても過言ではないので、その性能の高さは素晴らしいです。

第1世代に比べて2倍のノイズキャンセリングかは絶妙というか、聴感で2倍と言えるかは難しいですけど、確かにノイズの減衰具合は2の方が間違いなく性能が良いように感じます。(第1世代を人から借りて検証したため、様々な環境下での比較ではないですが)

ノイズキャンセリングの深さが2倍になったというよりは、拾える帯域が上も下も広がったという印象なので、人によって多少感じ方に差があるのかなと。

続いて、先ほどのノイズコントロールのスライダーを「外部音取り込み」の方にしてみましょう。

すると今度はイヤホンで耳を塞がれている状態にも関わらず、外界の音がはっきり聴こえるようになりました。

これはその名の通りイヤホンを付けたまま外の音をはっきり聴こえるようにするための機能で、この状態で動画や音楽を聴いても外の音が分かるため、誰かに呼び止められても気付けるし、電車のアナウンスも聴こえたり、危険を察知することが可能というわけですね。

イヤホンをしたまま、まるでイヤホンをしてないみたいになるわけですが、本当にしてないと感じるくらい違和感のない変化かと言うとそうでもなく、やはりマイクを通して外の音を聴くことになるため、若干高域に色付けがされたような感じに聴こえます

まぁそのおかげで外の音がよりよく聴こえるようになっているんですけど。

ランニング中とかに音楽は聴きたいけど車の音とかも聴こえないと危ないといったような場面ではこの機能を使うことでそのどちらも叶えられる嬉しい機能です。

そんな2つの機能への切り替えがAirPods Pro 2を使う上で一番よく使う機能なんですが、よく使うからこそいちいち設定アプリを開くのは面倒ですよね。

そのためノイズコントロールはコントロールセンターからアクセスが可能で、AirPodsが接続された状態でコントロールセンターの「音量」のところを長押しすると簡易アクセスできます。

まぁ結局切り替えるのに3手必要なので、設定アプリからやるのとさほど変わらないんですけどねw

それをもっと楽に行うためにさっきもチラっと書いた「ステムの長押し機能」を使います。

その項目がここ。

デフォルトでは左右どちらもノイズコントロールとなっていて、中を見ると「ノイズキャンセリング」と「外部音取り込み」にチェックが入っています。

この状態でAirPodsのステム部分を長押しすると、押す度に「ノイズキャンセリング」と「外部音取り込み」を切り替えられるので、iPhoneを出す必要もないというわけです。

ちなみに下の「オフ」にもチェックを付ければ「ノイズキャンセリング」→「外部音取り込み」→「オフ」→「ノイズキャンセリング」…という感じに切り替えていくことも出来るし、「ノイズキャンセリング」と「オフ」のみのチェックであれば、その2つを行き来するということになります。

で、その設定がわざわざ左右に分かれて設定が出来るので、僕としてはてっきり左は「ノイズキャンセリングとオフ」、右は「外部音取り込みとオフ」と設定できて、左右のステムの長押しで使い分けが出来るんだと思っていたんですが、残念ながらどちらかの設定を変更するともう片方にもその設定が反映されてしまい別々には設定出来ませんでした。

これ物理的には絶対可能なはずだし、そのために設定を分けているんだと思うので何かのバグな気がしているんですけど、どうですかね?

アプデで改善されそうな気もするので、もし仕様が変更されたらまた追記しにきますが、現状としては片方をSiriの起動、もう片方をノイズコントロールというように別々に設定するということのみ可能となっています。

なお、このステムでのコントロールはこれだけではなく、押す回数によって再生や停止、曲送り等が行えます

またこの画像にもある通り今回の第2世代からステムのスワイプが出来るようになり、その操作によって音量の上げ下げが可能になったため、こ音量変更のためにいちいちiPhoneを触る必要がなくなったのはかなり嬉しいアップデートの1つです。

※タッチコントロールはイヤホンのステムにある平らな部分で行います。

あとはその流れでステムの長押し設定の下にある「イヤーチップ装着状態テスト」にも触れておきましょう。

その名の通りイヤーチップが自分に合っているかを確認できる機能で、イヤホンを付けた状態でテストへと進むと再生ボタンが表示されるので、それを押すと音楽が再生されチェックが開始されます。

ほんの5秒程度でテスト結果が表示され、装着しているイヤーチップが合っているかが下記のように表示されます。

どういう仕組みか分かりませんが、恐らく再生した音をイヤホンの外のマイクで拾って、どのくらい音が漏れているかで判別しているんじゃないかなと。

僕の場合最初から取り付けられていたMサイズのイヤーチップで試して問題はなく、その後他のサイズでも試したところ、SやLでも問題なかったものの、XSサイズにて試した時のみ「ほかのチップにしてください」という結果となりました。

なお、XSくらい小さいサイズだとノイズキャンセリングの聴こえ方もかなり違って、耳にフィットしていない分、外の音が聴こえてしまうため、そういったノイズキャンセリングの聴こえ方も含めて他のサイズも試してみると良いかもしれません。

ちなみに前項でも書いた通りこのAirPods ProのイヤーチップはApple得意の独自規格になっているため、そこら辺で売っているようなカナル型イヤホンのイヤーチップはもちろん使えませんし、形状も少し変わっていて初めて見た時は外し方に悩みました。

画像だと分かりづらいですが、本体との密着感が凄いというか、これまでのイヤホンに慣れた身からすると「これ外れるの?」って思う程一体感があるんですw

でも何ら難しいことはなく、他のイヤホン同様イヤーチップの根元を持って引っ張れば簡単に外れます。(結構力を入れて引っ張るのが最初は怖いですが、勇気を持って!w)

普通のカナル型のイヤホンてドライバ部分が出っ張ってることが多いと思いますが、AirPods Proは形状自体違って、平らな形状をしているのも特徴的ですよね。

最初こそ違和感のあったこの規格、慣れてしまうとめちゃくちゃ便利でイヤーチップの交換が凄く楽に感じます

特に装着する時に「カチッ」とハマる感じがあるのは今までになくとてもスムーズなので、一度試してもらいたいです。

よく使う使い方としては以上で、細かい機能は他にもあるもののあとはエンジョイリスニング!という感じで、使いながら色々試してみていただけると!

第2世代の特徴と第1世代との比較

さて、基本的な使い方が分かったところで、ここからは第2世代の特徴や良いところを第1世代と比較しながら紹介していきましょう。

まず発表の段階で良いと思ったのは、搭載チップが「H2ヘッドフォンチップ」になったことです。

これのおかげで以前より音が良くなり、ノイズキャンセリング性能も2倍に向上ということになっていて、第1世代だけじゃなく、これまでのAirPodsシリーズは全てH1ヘッドフォンチップだったので、2のみの優位性となりました。

まぁここについては今後他のシリーズも世代が新しくなるにつれてアップグレードされると思いますけどね。

あと同じチップ繋がりで、ヘッドフォンチップの他にケース内に「U1チップ」というチップが初めて搭載されたのも個人的にはかなり嬉しいアップデートでした。

このおかげでこれまでの機種ではケースを「探す」アプリにて探すことが出来なかったのが、探せるようになり、その精度もあのAirTagと同様かなり正確な位置が特定できるようになったんです。

また、これまでのAirPodsシリーズでは左右のAirPodsを紛失した場合、探すアプリには片方ずつしか表示させられず、1つを見つけてからケースに戻すことでもう片方を探せるようになるという仕様だったのが、常に左右のイヤホンとケースが表示され探すことが出来るようになったというのも第2世代ならではの機能となっています。(左右同時表示は恐らくH2チップのおかげ)

さらに、最初にも書いた通りケースにもスピーカーが搭載されたおかげで探す際にケースからも「サウンドを再生」機能を使えるようになったのはこのU1チップが載ったからという理由もあるんでしょう。

という感じでただでさえ高価なAirPods Proを失くしづらくなったというのはかなり大きな進化だと感じました。

ついでにケースのスピーカー関連のことを書くと、せっかくスピーカーが付いたからかペアリング時や充電開始時、ケースバッテリー残量が40%以下になった時にも音が鳴るようになったという地味な新機能もありますが、いちいち音が鳴るメリットがあまりないためオフにしている人が多いみたいです。

ちなみにケース音のオフは設定メニューの下の方「充電ケースのサウンドエフェクトを有効にする」をオフにするだけです。

もちろんこれを切っていても「探す」アプリでの「サウンドの再生」はちゃんと鳴りますのでご安心ください。

あとめちゃくちゃどうでも良いですけど、ケース下部の右側の3つの穴がスピーカーという表記になっているものの、実は左側にも1つだけ穴があいていてこれは何だろうと思ったのですが、ここも一応スピーカー穴ということらしいです。(iPad同様、穴の真上にスピーカーがあるわけではないけど、穴があることで片側からしか音が鳴らないというのが和らぐとのこと)

そんな流れでケースの違いということで言うと、最初の方でもチラっと書いた前回発売されたAirPods第3世代で採用されたMagSafe充電にも対応しました。

しかも今回はそれだけではなくApple Watchの充電器でも充電出来るようになったため、有線では非難され続けているLightning端子を相変わらず採用しているものの、ワイヤレス充電での選択肢が増えたことであまり気にならないという人も多くなった印象です。

Apple純正のMagSafe充電器を買う人ってあまりいないと思いますが、社外製のスタンドと一体型充電器みたいなのを使っている人は結構いるみたいですしね。

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ただあとからも書きますが、AirPodsの保護ケースを装着しているとケースが干渉してワイヤレス充電できないこともあるため、僕は結局Lightning接続にて充電しています。

なお、そんな充電に関しては、完全にゼロからLightningでの有線充電を行い約2時間20分で満充電となりました。

イヤホン単体の場合はゼロからケースに入れて約1時間で満充電となりますが、公式ページにもある通り、5分の充電だけで約36%まで充電され、それで約1時間の再生が可能なので、ケースに入れている間は常に充電されるわけですし、あまりバッテリーのことは気にせず使えるという印象です。

そんな感じで1日3〜5時間くらいの動画や音楽の視聴をするような使い方をしたところ、約5日でイヤホンもケースも完全にゼロになったので、利用時間にもよるものの5日に1回くらいのペースで充電すれば良いというのは楽だと思いましたね。(ノイキャンや外部音取り込み機能は適宜使用)

公称値ではケースとの併用で最大30時間、イヤホンのみだと最大6時間という感じで、第1世代ではケース併用で24時間、イヤホンのみで4.5時間だったため、バッテリー性能も向上したことが分かります。

その他にもケース自体がIPX4防水に対応したり(1ではケースは非防水)、AirPods第3世代に採用された「肌検出センサー」が搭載されていたり、前項でも触れたタッチコントロールでのスワイプ機能の追加や「適応型外部音取り込み」機能なるものが新たに使えるようになったというのが、AirPods Pro第1世代との違いになります。

ちなみに適応型外部音取り込み機能はリリース時は「適応型環境音除去」という名目の機能だったもので、分かりづらかったためにOSのアップデートで名称が変更になりました。

要は外部音取り込み機能を使っている際に外で鳴っている音のボリュームを良い感じにコントロールしてくれる(具体的には大きな音を下げてくれる)機能で、以前までは外部音取り込みを使うと外の音が大きすぎた時に音楽や動画が聴こえづらくなってしまっていたのが緩和するという便利機能になっています。

デフォルトでONになっていますが、こちらも設定メニューでオフにもできます。

音質やレイテンシー、使ってみた感想、気になる点について

そんなAirPods Pro 2を使って早2ヶ月。使用感はどうかというと…

最高です!!

まぁちょっとApple信者バイアスがかかっている気もしますがw、それまでずっと使っていたBeats Flexを全く使わなくなってしまいましたからね!

個人的にネックバンド型のイヤホンってパッと片耳だけ外しても落としてしまうことはないし、外したイヤホンを手に持ってなきゃいけないこともなくかなり便利だと思っていて、前にXiaomiのRedmi Buds 3 Proを使ってみた時にはその煩わしさを感じたので、普段使いはBeats Flex、室内ランニング時はRedmi Buds 3 Pro(ノイキャンもあるし、ネックバンド型は走るとバンドが揺れるため)と使い分けていたのが、AirPods Pro 2は外部音取り込みが優秀すぎてそもそも外す必要がなく(しかも切り替えもイヤホン操作でいける)、それでいてノイキャン性能も高いし左右独立型と、これまで使っていたイヤホンの弱点を全て克服出来てしまったため、1つで充分になったという感じです。

その分価格も2つのイヤホン分の更に倍くらいかかっていますけども…w

装着するとこんな感じで、初代AirPodsに比べるとステム部分もすっかり短くなって操作もしやすいし良い感じです。

そして気になる音質についてですが、それもこれまでBeatsやXiaomiも価格を考えたら「普通に良い」という評価でしたが…

AirPods Pro 2と比べてしまうと足元にも及びません!

端的に言うと音の厚みとクリアさがとにかく段違いで、高域のチリチリ感もなければ、もちろんホワイトノイズ的なものも皆無ですからね。

空間オーディオをオンにしていなくても音が立体的に感じるくらいです!

まぁ同じくらいじゃ逆に困るんですけどw

また、先程はあえて記載しませんでしたが、音の部分では第1世代と比べると低域がより豊かになっている印象で、逆に高域は少しマイルドになっているような気がしました。

Appleのオーディオ機器は再生周波数帯域等の詳細は不明で数字で比べるとかは出来ないため、音質に関しては耳で聴いてみて好みかどうかということになると思いますが、どちらかというと音質よりも操作性や機能面も含めた総合力で勝負している商品な気がするので、iPhoneを使っているというだけでその親和性の高さは言うまでもないですし、結局はそういう選び方になってくるのかなとも思います。

そういうことで言うと一般的な利用において操作感や音質以外に気になることと言えばレイテンシー(音の遅延)ですよね。

これも公式が発表しているデータ等はなく、色んな人の感想や検証を参考にするしかありませんが、まず大前提としてレイテンシーはあります

しかもそれは低遅延を謳っているようなゲーミングイヤホンよりも遅延が大きいはずです。

実際にゲーミングイヤホンなるものを試したわけではないのであくまで理論値の話になってしまいますが、そもそもiOS端末というのは音声の対応コーデックが一般的なSBCと、それより少し優秀なAACという2つにしか対応しておらず、このデータ形式である以上、一定の数値以下にはどうやっても短くすることが出来ないからです。

ちなみに現状理論上一番低レイテンシーな音声コーデックは「aptX LL」(アプトエックスロウレイテンシー)と言われていて、そのレイテンシーは約40ms(0.04秒)前後とのことでした。

そしてAACは約120ms(0.12秒)前後と言われているので、その差が歴然なのは言うまでもありません。

これに関してはイヤホンの性能がどうというより、再生する端末自体が対応していないので、この先どれだけAirPodsが進化しても埋められない差ということになります。

とは言えその他に差が出ないかと言うとそうでもなく、例えば今回AirPods Pro 2ではBluetooth 5.3に対応しました。

そのおかげでデータ転送速度が上がり、同じAAC対応のイヤホンで比べてもBluetooth 5.3対応のイヤホンの方がレイテンシーは短くなるはずです。(あくまで理論上の話)

そんなこともあって例えばAirPods Pro第1世代とAirPods Pro第2世代のレイテンシーを比較すると、第1世代が167ms、第2世代が126msだったという海外での検証結果が出ています。

引用元:https://stephencoyle.net/airpods-pro-2

検証方法の正確性等は置いておくとして、それでも0.12秒の遅延があるわけですが、そのくらいであれば動画の視聴で困ることはないでしょうし、音ゲーやFPSゲームを嗜む皆さんからも特に遅延は気にならないという感想を聞いているので、遅延はあるものの一般的な利用において気になる程ではないという認識でいていただければなと。

使用アプリによってもかなり違いがあるはずなので、僕もまた時間がある時に色々検証してみようと思います。

という感じで、特に大きな不満点のようなものはなく、ここ2ヶ月毎日愛用していますが、あえて何か気になる点を挙げるとするなら

  • ケースから取り出す際に落としそうになる
  • 混雑する改札で不安定になる

という2点ですかね。

しかも「落としそうになる」なんて書きましたが、実際には2度落としてますw

僕の場合はAirPodsをカラビナ付きのケースに入れてジーパンのベルト通しにぶら下げていることが多いんですけど、慣れてくるとノールックで蓋を開けてイヤホンを取り出すようになりまして、その際にスルリと指の隙間をすり抜けてしまうことがあったんですよね。

なんてったってこのサイズですからね〜。

幸い道端に転がっただけですぐに拾って無事だったわけですが、そのまま排水溝に落下するとか、道路に出ちゃって車に轢かれて粉々になるとか結構あるあるらしいので、こればっかりは気を付けるしかないんですが、慣れてきた頃に思い出してくださいw

2点目については都会ならではか、通勤で使う駅に妨害電波でも飛んでいるのか定かではないですが、乗降客数の多い駅の改札付近で時々途切れることがあります

これまでのBluetoothイヤホンで感じたことはなかったので妨害電波の可能性はないと思いますが、単純にAirPodsユーザーが多いせいで同じ周波数同士の機器が密集して電波干渉しているという説が濃厚ではないかなと。

まぁほんの数秒程度のことなので、気にならないわけではないけど、気にする程でもないし、恐らく限られた環境下でしか起きないと思うので、一応そんなことも起こり得るということをお知らせしておけたらなというくらいの話ですw

あとそれとは別に、そこまで頻繁というわけではないですが、稀にAirPodsをケースから出して耳に装着してもiPhoneと自動接続されないことがあったりもします。

そんな時はコントロールセンターを開いて右上のAirPlayマーク(3重丸に三角)をタップすると認識しているBluetoothデバイスが一覧で表示され、そこでAirPodsを選択すればすぐに接続できるので、覚えておくと便利です。(ミュージックアプリでは画面下にAirPlayマークが常にあるので、そこからでもOK)

もしここにAirPodsが表示されない場合はBluetoothメニューにてAirPodsが認識されているか確認してみましょう。

そこにも出てこないとなると恐らく電池切れかペアリングがリセットしてしまっている可能性があります。

AirPods Pro 2 用保護ケースレビュー

さて、色々語り尽くしたところで、締めに入る前に恒例の保護ケースを紹介しちゃおうかなと。

最初は裸で使おうかと思ったんですけど、それだとどこに入れておくか悩んでしまって、Pro MaxのiPhoneを2台持ちして鍵の束をポケットに入れたらもうパンパンで、かと言ってカバンの中に入れてしまうと取り出すのが面倒だし…ということで、先程もチラっと書いたカラビナ付きのケースを購入してジーパンにぶら下げるというのが一番便利なことに気付いたので、僕と同じようにベルト通しのあるパンツをよく履く人は参考にしてもらえると思います。

お洒落で面白いケースも色々出ているんですけどね。今回は実用性重視にしました。

それがこちら!

そう、実はなんと我らが『NIMASO』のケースにしたんです!(筆者は3年前からNIMASOを推していますw)

箱も小さくシンプルで、開けてみるとこんな感じ。

こんなケースにまで(って言ったら失礼だけど)1年保証を付けてるのが凄いんだよなぁ。

紹介した通り蓋と本体側が繋がったシンプルなシリコンケースにカラビナが付いているだけなので、迷わずAirPodsに着させてください。

甘く付けるとぴったりにならないので、本体が見えなくなるまで微調整しながら馴染ませるとキレイに収まります。

ちなみに底面はスピーカー穴があけてあり、Lightning端子部分には蓋が付いている仕様になっています。

ケース自体防水なんだし蓋がある必要性をあまり感じませんが、絶対に傷を付けたくないという人には良いですよね。

あとカラビナ側には何気にストラップホール用の穴もあいています。

まぁカラビナをつけて更にストラップまで付ける人はいないと思いますが、カラビナを付けずにまた別のストラップと合わせるというのは良いかもしれません。

シリコン製なので使っているうちにカラビナとの部分が千切れないか少し心配はあるものの、まぁ落としてしまっても見つけられるし、カラビナ部分はかなり分厚くなっているので大丈夫だとは思いますけどね。

ケース厚も約2mm程としっかり本体を守ってくれる厚さですが、そのせいもあってこのケースを付けているとApple Watch充電器で充電出来なくなってしまいました

そんなこと考えてもなかったです…。

MagSafe充電器では大丈夫なんですが、蓋の接合部が干渉するため磁力での吸着は出来ず、スタンド式のものにはくっつかないので注意しましょう。

※この出っ張りが充電器に干渉します。

ケースを付けると防御力は上がるものの、こういった他の弊害もあるため、何を優先するかを考えて選ぶことをおすすめします。

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僕はミッドナイトブルーという色にしましたけど、他にも色んな色があるので気になった人は上記リンクより他の色も確認してみてください。

さいごに

というわけで、今回は久しぶりとなるApple製品「AirPods Pro 2」をレビューしてみましたが、いかがでしたでしょうか?

もちろんここまで紹介した以外にも「空間オーディオ」や「ヘッドトラッキング」のこと等、まだまだ他に出来ることがあるのですが、そこは是非購入して直接体感いただくのが良いのかなと。

読んでいただいた通り初代から更なる改良が加えられ、個人的にはこれでかなり「完成」に近づいたと思いました!

あとはもうバッテリーの性能が伸びるとか、チップの性能が良くなるとか、コーデックが変わってハイレゾに対応するとか、更に遅延がなくなるとか、そういうマイナーアップデートをしていくって感じになるんじゃないですかね。

そんなAirPods Pro 第2世代は、円安の影響もありお値段は39,800円(税込)とかなりお高め。。

ただ本土アメリカでは249ドルが定価なので、円が120円台くらいまで戻れば34,000円前後くらいにはなるんじゃないかなと期待しています。

※ご自身で検索する場合は第1世代と間違えないよう注意しましょう。

Appleらしく価格は高いですが、その品質の高さやiPhoneとの親和性、使い勝手の良さは素晴らしく、ちゃんと値段相応の価値があると思わせてくれるのがさすがAppleです!

個人的にはカナル型のイヤホンしか耳に合わないのでAirPodsシリーズで比較してもPro一択でしたが、他にももう少し安価なAirPods第2世代と第3世代も相変わらず販売されているので、機能と価格を比較しつつご検討いただければと思います。

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そんなわけで、今後当ブログではこの他にもiPhone 14やその周辺アクセサリ、その他最新ガジェット等々、ネタはあるんだけど全然更新が追いついていませんが、引き続きコツコツ投稿していきますので、参考になったという方はサイトのブックマークやTwitterのフォローをしていただけると励みになります!

それでは、また次回もお楽しみにー!!

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