かれこれ12年も前の話ですが、引越しを機に自宅での歌録りをもくろみ、ボーカルブースの導入を検討しました。
その備忘録的な製作工程の記事が軽くバズり、未だにアクセスがありますし、これから作ろうという方からメッセージをいただいたりしており、大変有難く思っておりますm(_ _)m
ただそちらの記事は全10話にも及ぶ長編で、読むのは自分でも大変なのでw、今回ブログのお引越しとともにこちらにまとめ記事を書いてみようかなと。
忙しい人のための簡易防音室の作り方として、3分ほどで読めると思いますw
もし更に詳しい工程や当時の僕の奮闘ぶりを全部読みたいという変わり者がいましたら下記リンクよりご覧くださいw
目次
既製品の購入はいかに?!
そんな僕もいきなり自作へ踏み出したわけではなく、最初は既製品の購入を検討しました。
まず一番最初に辿り着いたのがこれ。
こちらお値段がなんと703,500円!!w
た…高ぇ!!!
僕のような若輩者に手が出る値段じゃないし、今考えるとそもそも部屋に入らなかったんじゃないかとw
続いて見つけたのはこれ。
セフィーネの半額以下で安く感じますが、普通の感覚ならそれでも高いですよねぇー。
そんな僕の命運を分けたのがこれ!
宮地楽器 VERY-Q
探してたやつこれーーーー!!!って感じでしたw
ただこれでも10万するんですよね。
そしてこの簡易な作りを見た僕は「こりゃ自分で作れるんじゃないか?」と、自作への道へと歩みだしたというわけですww
ちなみにちょっと話が逸れますが、あの頃から時が経って今では様々な簡易防音室・ボーカルブースといった商品が発売されました!
ここで現行の既製品を軽く見ていきましょう!!(宣伝w)
僕の記憶が正しければVERY-Qが発売されたあとに出たのがこちらのLight ROOM。
インフィストデザイン 簡易防音室 ライトルームプラス個人的にファスナーで閉められるっていうのが密閉感がありそうで未だに気になってるけど、身近に使ってる人がいなくて効果のほどを体感できていません。
噂だとめちゃくちゃ暑いらしい!w
そして翌年の2013年、業界を震撼させた商品が登場しました!それがこのだんぼっちです!!
神田産業株式会社 だんぼっちネーミングセンスもさることながら、価格も既製品の中で最安だったのでネットでもめちゃくちゃ話題になったし、実際に周りでもかなりの人が導入していました。
いつの間にかサイズ違いなんかも出て、近年はゲーム実況も盛んだし、相変わらず売れてるんですかねー?
更に現代では進化が進み、こんなものも!
ISOVOX / ISOVOX 2スウェーデン生まれの頭だけ入れるタイプのもので、場所を取らない簡易性と形が話題になりました。
見た目もスタイリッシュで、レコーディングスタジオに置いてあっても違和感がない気がします。
ただコンパクトな割には少し価格が高いような…。
とは言えその分効果も高いようで、思ったよりも高い評価なのを耳にするので、省スペースでお探しの方にはおすすめ出来そうです。
そんな感じで、現在ではこのように様々な簡易防音室が販売されているので、自作は面倒だし、自分不器用ですから…って方はこういった既製品を買うのも良いですよね!
このクラスのものは遮音性も大体似たような感じだと思うので。(あくまで予想ですが)
ただ、僕のようにとにかく1円でも安く導入したいんじゃ!って方は是非ここから先をご覧くださいw
材料紹介
というわけで自作ボーカルブースに必要な材料のご紹介をば!
- 上記ラティスのサイズに合わせてカットしたベニヤ 5枚(厚さは4mm)
- 天板用の合板900×978×11.5(mm) 1枚
- 吸音ウレタン 50×50×2(cm) 23枚
必要な材料は以上です!
外枠にテレビ番組のセットによく使われている園芸用のラティスを使うというのが安く頑丈な箱を作るための新提案という感じですね。
このラティスがネットではなかなか売っていなかったり、値段が高かったりするので、近くにホームセンターがある人は一度見に行くことをおすすめします。
コメリ ブラウンラティス 180×90cmちなみに僕は当時900×1800のラティスを1枚1,680円で購入しました。
ボーカルブースの作り方
それでは上記材料を組み上げる製作過程を見ていきましょう!
まずはラティスと同じサイズにカットしたベニヤを釘でとめていきます。
ガムテープで仮止めしてから釘を打つとズレなくて良いですよ!
ただ結構な量金槌で打っていくことになるので、近所迷惑に注意ですw
材料をホームセンターで買う人はこの作業だけホームセンターでしてくるのが良いかもしれませんね。
続いてラティスが接地する部分に隙間テープを貼っていきます。
そして900×1800のラティス3枚を金折 大で「コ」の字になるように上下を固定。
ベニヤを貼った側が内側になるように、こんな感じですね。
次に、開いている方の左右どちらかに(扉の開け閉めをどっちにしたいかで決めてください)300×1800のラティスを、同じく金折 大で固定します。
で、天井部分にも隙間テープを貼って、天井固定用のマジックテープを4箇所につけ、天井となる天板にも同じところにマジックテープをつけたら…
あとは天井を乗せるだけ!!
最後に余っている600×1800のラティスを300×1800のラティスと蝶番で固定すれば…
ようやく箱の完成です!!
この時点で蝶番がちゃんと可動するかも確認してみてくださいね。
次に、外への隙間をなるべく減らすために金折 小を使ってとめていきます。
こんな感じに1辺に2つずつ、上下60cm間隔でつけるとちょうど均等な感じです。
それを3辺つけたら、マイクケーブルや電源を通す穴を開けましょう!
この穴は可能であれば組み立てる前か加工の段階で開けておくのがオススメです。その場合はラティスの格子部分に被らないように気をつけてくださいね!
ちなみに僕はこの穴を本当に適当なサイズにしたんですが、ちょっと後悔しているのが、このサイズだと電源タップのコンセントがギリギリ通らなくて、中に電源を入れられませんでしたw
まぁ今からでも広げりゃ良いんですけど、最初からそこら辺も考えて開けた方が良いと思います!
キリでベニヤに穴を開けてから細いのこぎりでギコギコww
そのあと内側の適当なところに取手を付けたらブースの土台は完成です!!
最後に仕上げとして、吸音のためのウレタンを貼っていきます。
この吸音ウレタンは東急ハンズのをオススメしていましたが、僕が使った2cm厚のものがなくなってしまったようで、今は5cm厚のものしかなく、値段が少し割高です。
【東急ハンズネット】プロファイルウレタンスポンジ 50cm角×5cm厚
違うものだと少しサイズは小さくなりますが、1枚あたり約908円のこちらもオススメ!
AURALEX / Studiofoam Wedges 2″24枚 30cm x 30cm 厚さ5cm 吸音材
それ以外にもAmazonで見つけたこのあたりもなかなかお買い得かも!
ちなみにこれらの吸音材は両面テープで貼ると剥がれてくるのでやめましょう!
オススメはこの匂いのしない接着剤です。
付け方のコツは、正方形のウレタンに少しダマになるように接着剤を四辺と対角線に乗せる感じが良いと思います。
どこから貼っていって、どのくらい切って、余ったのをこっちに貼って…って考えて貼っていくと無駄が少ないですね!
なお、50×50(cm)サイズの場合、23枚で壁面全てを覆えますが、下の方は貼っても貼らなくてもさほど違いはないと思うので、それでも良ければ20枚程度でも足りると思います。(僕も実際は21枚しか使いませんでした)
それを四方の4面と天井の計5面に貼ったら…
……
…
完成ですっ!!!!
やっぱりまとめても長いですね…w
気になる総額費用は次のページで!!