さて、本日はここ最近の流れから少し脱線して、久しぶりにiPhoneの話題を持って参りました!
その内容はタイトルの通り、「カメラの保護(ガラス)フィルム」についてです。
iPhone15も発売したばかりですし、12以降の複眼カメラとLiDARセンサーの搭載されたiPhoneユーザーに関わりがあるため、当該機種をお使いの方、もしくは購入を検討している方はお読みいただけると参考になるかなと思います。
ここ最近のiPhoneを購入した方からもよく相談をされるこのカメラ保護フィルム。皆さんディスプレイの保護フィルムは当たり前のように貼っていると思いますが、裏を向けると複数のカメラがこんなに出っ張っていて、こちら側を落としたらカメラが割れちゃうんじゃ…?と不安になりますよね。
しかもこのカメラ、年々大きくなっていますからね。それと共にユーザーの不安も大きくなっていくわけですw
やっぱり貼った方が良いのか、それとも貼らなくても良いのか、色々試してみた僕なりの結論と考察をまとめておこうというのが今回の目的です。
それでは、本日も最後までお付き合いください!
目次
結論:レンズカバーを付けましょう
というわけで、もったいぶらずに最初に結論をお伝えすると、僕としては
レンズカバーを付けましょう
というところに落ち着くこととなりました。
ただこれ、勘違いして欲しくないのが、先程まで「保護フィルム」と書いていたのを敢えて「レンズカバー」と書き換えたことです。
大きく言えば保護フィルムもレンズカバーも同じものを指すという認識で間違いないのですが、一応ここでは別のものとして定義させてもらいたく、その違いとしては
カメラ自体が覆われるか、そうでないか
というように捉えていただければと思います。
そう、一言に「カメラを保護する」と言っても世の中には様々なタイプのものが販売されていて、カメラ自体を覆う透明なガラスタイプのもあれば、カメラの周りに付けるだけの所謂バンパーのような役割をするものもあって、今回はその後者のものを便宜上「レンズカバー」と呼ばせていただければということですね。
※左が「保護フィルム」で右が「レンズカバー」という認識で進めさせてください。
なので「いや、レンズカバーってカメラが覆われるもののことだろうよ」っていうツッコミは無しでお願いしますw
では、なぜカメラを覆う保護フィルムではダメで、レンズカバーをおすすめするかというと、それは
iPhoneのピント問題
と関係があるからです。
これから最新のiPhoneにするという人は知らない人もいるかもしれませんが、実はiPhone12あたりから界隈ではちょくちょく話題になっていた問題で、特に動画撮影中に文字通りピントが頻繁にブレる(正確には突然ボケたり合ったりを繰り返す)という現象が起きていました。
こちらは同じ条件での撮影かは定かではないのですが、症状としては以下の動画が分かりやすいので一度ご覧ください。
かくいう僕もiPhone 12 Pro Maxを使い出した頃からこの現象が頻発していて、とは言え撮影の度に毎回ではなく、そこまで気になるわけではなかったし、LiDARセンサーが搭載された初めての機種ということもあり、ソフトウェア的な問題でいつか解消するかな〜なんて思いながら使い続けていたんですよね。
しかも僕の場合、新しいiPhoneを買う度に開封のタイミングで画面保護フィルムとカメラ保護フィルムを貼ることを儀式としているため、貼っていない時との比較も出来ないまま使っていたから気付きづらいということもあったと思います。
そしてそれは12 Pro Maxのみならず、昨年買った14 Pro Maxでも同様で、もちろんその14でも同じ症状が出ていました。
それが最近になってこの原因がカメラ保護フィルムにあるのではないかというのが多くの方から報告として挙がっていて、僕も気になってはいたものの、その検証のためにまだ使える保護フィルムを剥がすのもちょっとなぁと躊躇っていたところ…
本当にタイミングよく保護フィルムを割ってしまったんですw(わざとじゃないよ)
それをきっかけにこれは良い機会だとせっかくだから保護フィルムタイプからレンズカバータイプに付け替えてみたら…
なんと見事にピント問題が解消されるという結果に!
これ個人的には原因が2つあると思っていて、その1つが「LiDARセンサー」で、iPhoneは12ProシリーズからiPhoneと物体の距離を測ることのできるLiDARセンサーというセンサーが搭載されていて、写真や動画を撮る際にもこのセンサーを使ってピントを合わせています。
そのセンサーが保護フィルムによって上から覆われてしまうことで正しく動作しないというのと、もう1つは同じくレンズの上を保護フィルムにて覆うことで凄く近くにモノ(被写体)があるとカメラが誤認してしまうことでフォーカスが合わなくなるというのが、このピント問題の原因なんじゃないかということです。
それがレンズカバーにするとセンサー部分とカメラ部分を覆う形状ではないため、問題が起きないのではないかなと。
※右下の黒丸部分がLiDARセンサーです。
保護フィルムの場合はほとんどが透明なガラス製のものが多く、透明なんだから干渉しないと思えそうですが、レンズカバーに替えてから一度も当該の現象が起きていないことを考えるとやはり保護フィルムが干渉していたのではないかというのが濃厚な気がしていて、特にLiDARセンサーにおいては簡易な確認方法もあって、指でLiDARセンサー部分を覆いながらカメラで奥行きのあるものと手前の被写体を素早く連続して映すとピントの遅れを再現できますからね。
同じ条件でもLiDARセンサーから指を離すと即座にピントが合うため、やはりiPhoneではLiDARセンサーとカメラ自体の2つでフォーカスを合わせていることが分かります。
特にiPhone 13 Proシリーズ以降の機種においては搭載されたマクロ撮影コントロールが大きく影響していて、被写体の距離によって使うカメラを自動で切り替えてくれるのですが、そういった部分にもLiDARセンサーを利用しているようで、かと言って全てをLiDARセンサーに頼ってピントを合わせたりカメラを切り替えているわけではなく、隠していてもカメラのみでしっかりピントが合う場合もあるしカメラも切り替わるので、簡単に説明はできませんが、様々な要因が関わっていることは間違いなさそうです。
とは言いつつも、SNSや動画のコメント等を見回ってみると、保護フィルムを外したけど相変わらず改善しないという人も見受けられるため、あくまで推測の域を出ませんが、例えばそれ以外にもう1つ可能性としてありそうなのはカメラやLiDARセンサーの汚れです。
昨今テレビやYouTubeではiPhoneで撮影された映像が流れることがよくありますが、個人的にはカメラレンズの指紋汚れがめちゃくちゃ気になっていて、結構そのまま放送されていることが多いんですよね。
映像としては薄らボヤけたような白みがかったものになるんですが、透明なレンズ保護フィルムでセンサーやカメラフォーカスが狂ったりすることを考えると、指紋や埃の汚れでも同様のことが起きる可能性があるのではないかということです。
なのでもし保護フィルムを外しても現象が改善しないという人はそういったレンズやセンサー汚れも確認してみていただければと思います。
NIMASOレンズカバーレビュー
さて、保護フィルムよりもレンズカバーの方が良いかもしれないことが分かったところで、ここからは今回僕が購入したおすすめのレンズカバーを紹介しちゃいましょう!
そう、こちら実は我らがNIMASOのレンズカバーなんです。(筆者は5年前からNIMASOを推していますw)
安くて高品質なNIMASOは安定の2枚入り!
素材はアルミ合金製ということで軽いですけど、造りはしっかりしています。
カメラ部分にレンズ(ガラス)が入っていないのがポイントですからね。
そして裏にはM3の両面テープが付いているため、それでiPhone本体と固定します。
サイズも超ぴったりなので特に難しいこともないですが、付属のクリーナーでカメラ部分をキレイにしたら一発勝負で貼り付けてください。
カメラとカバーに全く隙間のないこの精度がNIMASOの素晴らしいところの1つです。
横から見るとこのような感じで、カメラよりもほんの少しだけカバーの方が出っ張っているのが分かります。
なお、前項ではiPhone 12 Pro Maxにて検証しましたが、症状が出ないことが分かったので、ここまでの通り結局14 Pro Maxの方もレンスカバーに変更しました。
12と14ではカメラサイズもかなり違うのですが、レンズカバーの方も比較してみると、構造や仕組みは全く同じですが、14の方がカバーとレンズの隙間がないことが分かります。
※左が12で右が14。
NIMASOの方でも世代を追うごとに製品の精度が上がっているのかもしれませんね。
そんなレンズカバーは14の方が2枚入りで1,499円で、12の方が1,399円でした。(筆者購入時)
※対応機種やサイズ等お気をつけください。
アルミ製のせいか画面の保護フィルムより少し金額が高いのがちょっと躊躇してしまいますが、ピント問題に悩んでいた人は一考の余地がある思うので、是非一度お試しください!
ちなみに個人的にはデザイン的なことを考えるとこのレンズカバーもガラス製の透明な方がiPhoneの見た目を損なわなくて良いと思っているんですが、探した限りではガラス製のフレームのみの商品は売ってなさそうなのが少し残念です。
もしかしたらあるのかもしれないですけど、ガラス製の場合、商品画像からカメラやセンサー部分が覆われていないかが判別が付きづらいという問題もあるため、見つけづらいということもあるのかもしれません。
しかもそれを売ってしまうと、カメラまで覆われていると思って買ったのに穴が空いていたと勘違いしてしまう人も続出しそうなので難しいですし。(今回のレンズカバーレビュー欄もそういった方からの低評価が多数ついています…)
まぁ商品説明でしつこいくらい記載をしておけば防げそうな気もするので、もしNIMASOさんがこの記事を見て作っていただけたら必ず紹介させていただくので、是非お願いします!
さいごに
という感じで、今回はiPhoneのレンズカバーについて考察とレビューをしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
これでiPhoneのピント問題が絶対に改善するとは明言できないものの、レンズカバーに替えてからというもの本当に一度も症状が出ていないので、僕としては確実に保護フィルムが原因ではないかと信じてしまっていますw(もしかしたらソフトウェアアップデートも関わっているかもしれませんが)
また、以前からもガラス製の保護フィルムを使用することで撮影時にフレアやゴーストといった光の反射がより出やすくなるということも言われていて、そういった問題も解決できると思うと余計にカメラを覆うタイプのものを避けるということに価値があるかもしれませんしね。
ただ、そのようにカメラが覆われていないということは
iPhoneを落とした際にカメラを割ってしまう可能性がある
ということを覚悟して使わなくてはいけないというデメリットがあることも理解しておく必要があります。
レンズカバーの方がほんの少し出っ張っているとは言え、当たりどころが悪ければ当然レンズが割れてしまう危険性はありますからね。
ピント問題を犠牲にするか、安全性を犠牲にするか…。
僕はもう二度と落とさないという気持ちでカメラ写りを優先して運用していこうと思っています!(だったらレンズカバーすら付けなくて良いじゃんというツッコミはしないでw)
あと、レンズカバーの場合も使っているとLiDARセンサー部分に埃等が溜まってくるので、もしレンズカバーを使っているのに何か症状が出てしまう場合はそういったところも確認するようにしてみてください。
てなわけで、本日はこんなところで。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ここまで読んだ皆さんはどうしますか?
保護フィルム??レンズカバー???
もし僕と同じように保護フィルムからレンズカバーに替えて、カメラの利用において改善もしくは改悪されたといったことがあれば是非X(Twitter)宛にでも情報をいただけると幸いです!
それ以外にも記事を読んで参考になったという方はサイトのブックマークやその他の関連記事もチェックしてみてください。
それでは、また次回もお楽しみにー。