以前にApple Pencil 2のレビューを書き、Google様のおかげもあって相当な数の方にお読みいただいていてとても有難い限りなのですが、おすすめなのは分かったけど、なかなか買うまで至らない人も多いのではないでしょうか。
なんてったってApple Pencil 2は16,000円ですからね!
ちょっとメモを取るだけにしては高すぎる…。
とは言えネットに売ってるiPad互換のスタイラスペンって3,000円そこらと安過ぎて不安…。
そんな声に応えるべく、今回は安価なスタイラスペンが果たしてどの程度のものなのか、Apple Pencilと比較しながらレビューしていこうと思います。
前回の記事をまだお読みでない方は、そちらを読んでからの方がより違いが分かりやすいと思うので、是非ご一読ください。
それでは一緒に見ていきましょう!
目次
Apple Pencil 2との外観比較
まずは最初に比較するスタイラスペンのご紹介を。
Amazonでも色々な商品が出ている中で、値段・機能・レビューを比較したところ、結局ベストセラー1位になっていたJAMJAKE(ジャムジェイク)の『Jam01』を選ぶことになりました。
一応メーカー名と製品番号が出ていますが、箱には書いてなかったので、いつものノーブランド品という感じですけども。
細かい性能は後でまとめるとして、先に外観を見ていきます。
安価な割に梱包もしっかりしていて、中には本体と充電用のUSB A to Cケーブル、そして交換用のペン先が3つが入っていました。
早速本体をApple Pencil 2と比較してみるとこんな感じ。
見た目はそっくりでJam01も基本は丸いものの、充電コネクターの面が一部平らになっているおかげで転がっていってしまうことはありません。
また、上記の画像だと写真の撮り方のせいでApple Pencilの方が長くみえますが、真上から撮るとこのような感じでJam01の方がほんの少しだけ長いことが分かります。
※上がJam01です。
素材に関してもApple Pencil 2はマットなプラスチックという感じなのに対して、Jam01はツルっとした質感で、どちらかというとApple Pencil 1に近いような印象です。
あとは先程の画像でも分かる通り、Jam01には充電のためのUSB-Cポートが付いているのが特徴的ですね。
こういったスタイラスペンはアダプターで充電できる方が良いという声も多いようなので、そういった点ではApple Pencil 2より良い点と言えるかもしれません。
更にこのコネクターの横にはLEDも搭載されていて、電源ON時には青、充電中は赤、フル充電で緑と、色で状態が分かるのも良いと思いました。
ただここに関しては、Apple PencilにはiOSとの連携によりウィジェットに電池残量が表示されますし、カスタマイズ出来る設定項目が用意されていたり、ただ値段が高いだけではない公式アクセサリならではのメリットがあるので、もちろん負けていませんけどね。
JAMJAKE Jam01の機能紹介
見た目の比較はそんな感じで、ここからはこのJam01でどんなことが出来るのかをまとめていきましょう。
まず特徴的なのが、なんとこのペンはBluetooth接続の必要がなく、ペンのお尻側をタッチすると電源が入り、すぐに書き出すことが可能です。
このタップで電源オンというのが軽く触れただけでも効いてしまい、知らぬ間にオンにしたまま放置してしまっていたとレビューしている人も結構いましたが、使用していなければ5分間で電源が自動オフになる機能があるので、全く問題ありませんでした。
ただ、1つ注意点として、僕のようにApple Pencilを使っている人の場合、Apple Pencil接続中はJam01を使うことが出来ないので注意してください。
そういう人はApple Pencilのデバイス登録を削除するか、Bluetooth接続を切る必要があります。
まぁApple Pencilを持っている人はそっちを使うでしょうけど、予期せぬ電池切れ時の予備として活躍するかもしれませんからね。
デバイスを削除してもBluetoothを切っていても、Apple PencilをiPadに吸着させるだけでペアリングされてBluetoothもオンになるので、すぐに持ち替えられるのはさすがApple Pencilだなとも思わされました。
続いて、デフォルトのメモアプリで試し描きをしてみましょう。
この通りApple Pencilの時と何ら変わらず、スラスラ描くことが可能でした。
画像でも描いた通り、iPadでの充電は出来ないもののマグネットは内蔵されているため、Apple Pencil 2と同じくiPad本体に吸着させることが可能なのも良く考えられていますね。
あと、このJam01には商品説明にもある「傾き感知機能」というのが備わっており、Apple Pencil同様ペンの傾きによって描画される線の太さが変わるんですが、これに関してはアプリケーションが対応している必要があり、対応アプリの中でもブラシによって使えるものと使えないものがあるので、いくつか試してみてください。
僕の試せる環境だと、iPad版のIllustratorは非対応で、Photoshopの「パステル傾き」というブラシや、Frescoのピクセルブラシかライブブラシのいくつか特定のブラシでは機能することを確認できました。
※こちらはFrescoの鉛筆ブラシでの描画。ペンを立てると細い線になり、寝かすと鉛筆を寝かせて描いたようになります。
ただ、これらのアプリケーションもやはりApple Pencilでの使用を想定しているのか、筆圧感知ありきになっているブラシも多いため、同じブラシでもApple PencilとJam01では描画のされ方が随分と違うということも頭に入れておく必要があるかなと。(Jam01の方は筆圧感知機能がない分、書き始めからインクが100%で出る感じなど)
この挙動は純正のメモアプリでも同様で、ペンツールでは傾き感知は効かず、ラインマーカーツールと鉛筆ツールでは傾きによって描画のされ方が変わります。
※鉛筆の色が見づらくて申し訳ないw
ちなみにペンツールの方はメモアプリのみの特徴として、ペンを太く設定した場合、素早く描画した時に太くなるというのはJam01でも再現可能でした。
その他、ペンを持つ手が画面に触れる場合に誤作動しない「パームリジェクション機能」もちゃんと備わっているのは嬉しかったですが、Apple Pencil 2より小指の先等が触った場合にそこが描画されてしまうことがあったり、少しだけ精度の甘さを感じてしまいました。(Apple Pencilは「Apple Pencilのみで描画」というオプションのおかげで誤入力はほとんどありません)
さいごに
いかがだったでしょうか?
互換品スタイラスペンのJAMJAKE Jam01、安価な割にかなり良い製品だと思いました!
だってApple Pencil 2にない機能でいうと、筆圧感知機能とボディのダブルタップで動作するジェスチャー機能の2つだけで、にも関わらず価格が
3,499円(※初稿時現在)
なんですから!!
本家Apple Pencil 2の4分の1ですよ?w
これは人気な理由が分かりますわ!
Amazonのレビュー欄でもApple Pencilを買う必要なしとまで書いている人がいますが、確かにその通りで
- 学校や会社でメモを取るのに使うだけ
- 本格的ではないけど絵を描いて楽しみたい
という方には今回のような互換スタイラスペンで充分だと自信を持っておすすめできると思いました!
また、こちらのペンは1本で幅広い世代のiPadに対応しており、2018年以降のiPadであれば、ProでもAirでも無印でもminiでも、機種の違いに関係なく使うことが出来るのも大きな特徴と言えます。(本記事はiPad Air 4での使用)
逆に今互換スタイラスペンを使っている方で、今後イラストを本格的に描いていきたい人には筆圧感知とジェスチャー機能がかなり力を発揮すると思うので、Apple Pencilを激しくおすすめします!!(Apple Pencil 1にはジェスチャー機能がありませんけど)
※iPadのモデルに合わせた世代を選びください。
なお、一応余談としてこれはどちらのペンも同様ですが、iPhoneで使うことはできませんので、そこはご注意ください。
ProMaxを使っている身からするとそろそろiPhoneに対応してくれても良いかと思うんですが、どうなんですかね、Apple様…?w
というわけで今回は気になる互換品のスタイラスペンをレビューしてみました!
気になっていた方の参考になれば幸いです。
ここに書いたこと以外にも気になることがあれば是非Twitterからでも聞いてもらえれば、こちらで検証できるものなら追記しますので、是非ご一報ください!
それでは、また次回をお楽しみに~。
追記:その後Metapenという最新デジタルペンを提供いただきレビューしました!気になる方はこちらも是非!!