というわけで久しぶりにマイクを買っちゃったので、久しぶりのハード機レビューです!
皆さんLEWITT(ルーウィット)というマイクメーカー、ご存知ですか?
ここ数年名前はチラホラ聞いていて、なんかロゴとかプロモーションで見かける画像がスタイリッシュで、最近のメーカーなんだろうな~って思っていたのですが、設立は2009年なんですって。
もう11年って考えると思ってたより長い!w
しかもAKGの人が独立して作ったメーカーとのことで、だからマイクの形もC414とかに似てるんですかね?
まぁ日本の代理店で取り扱いが始まったのは恐らくもう少し最近だと思うので、まだ馴染みのある人の方が少ないかもしれません。
僕もそのくらいの認知度だったわけですが、昨年末に偶然流れてきた情報で「LEWITT MIXING CONTEST」というMIXのコンテストを開催しているのを見かけて、入賞するとマイクがもらえるというただの下心だけで参加を決め、その時に音源で使われていたマイクの特性や使い方を調べたり、配布されていた素材の音が普通に良いなぁと更に興味が深まりまして、万が一にでも入賞して貰えたら最高だし、ダメだったら買ってみようと心に決めていたんですw
昨年も開催されていたようで、まだ認知度も低いことから参加者もそこまで多くないだろうし、ワンチャンあるのでは?と思ったんですけど、結果は
箸にも棒にもかからず…
でしたw
1ミリも興味ないと思いますが、供養のために一応その時の作品を( ˘人˘ )
発表された入賞作品5つを聴いたところ、方向性は似ていて間違っていなかったと思うんですけど、日本の楽曲っぽくローを大人しくさせすぎたのが良くなかったかなぁと自己分析しているんですが、どうなんでしょう?
ちなみにこちらが入賞の5作品
来年もきっとやると思うので、来年こそは入賞してマイクもらってやるからなー!w
目次
購入マイクの候補
そんな経緯がありまして、結局マイクを貰えなかったので、公約通り買ったというわけですw
一応ボーカル用というところを基準にどれを買うか選んだのですが、候補は3つあって
と、例によって上から順にグレードが上がっていく3種類。
結果真ん中のを買ったので、まんまと企業の松竹梅の法則(フレーミング効果)にハマっていますねw
まぁ試してもないのに8万近いマイクを買うのはまずないし、それだったら他の選択肢も出てきてしまうので、最初から240か440のどちらかかなと思ってはいたのですが、あえて安価な240で更に白色があるというのにも惹かれてはいたものの、現在AT4040を使っていて、それと比較するなら440かな~という考えに至り、最終的には440にしました!
240は更に安価でそこまで大きく違うわけでもないんですけどね。
周波数特性とかほぼ一緒ですし。
LCT 240 PRO
LCT 440 PURE
せっかくなので一応LCT 540のも。
この機種から本体にローカットスイッチが付くのがポイントですね。
製品スペックの数値的に見ると240の方がノイズに弱そうだったので、歌なら440の方が無難なのかなというのも決め手となりました。
LCT 440 PUREレビュー
それでは、ここからは早速中身を見ていきましょう!
まず良いなと思ったのは、同梱品の充実度!
いや、最近のマイクはこのくらい普通か?
ウレタンと金属製両方のポップガードが標準付属しているのは嬉しいです。
あ、ちなみに過去にポップガードの比較記事も書いているので、よかったら後でこちらも。(すぐ宣伝するw)
マイクを取り付けるショックマウントはマイクを入れて根元を締めて固定する式で、使い勝手もバッチリ!
後でも書いているAT4040のはゴムに挟む感じで、慣れないとちょっと手間取るし、経年劣化でこのゴムが切れるとショックマウントごと買い替えという悲しい仕様なので、より良く感じちゃいましたw(ちなみにAT4040も現在は改良済み)
※この画像はAT4040のショックマウントです。
そして一番驚いたのは先程も触れたポップガード!
この金属製の方が見たことのない形をしていて、どうやって取り付けるんだろうと思ってショックマウントに置こうとしたら、カチャンと勝手にマウントに密着!!
そう、このポップガード、実は根元に磁石が仕込まれていて金属製のショックマウントに固定されるんです!
この発想はなかったなー!すげぇ~。
もちろんそんな強力な磁石ではないので、音に影響を与える程ではないんだと思います。(多分)
ただこのポップガード、前に紹介した既製品と違って、息を下に流す構造の網目にはなっていないので、強く息が当たると普通にポップノイズが乗ってしまいます。
網も二重構造で一見良さげですが、あくまで水分除け兼、簡易なポップガードって感じですかね。
ちなみにこの網、めっちゃ薄くてちょっとぶつけるとヘコむので要注意です!二重になってて裏から押して直すとかも出来ず、ヘコませたら二度と戻せません。(経験者は語る…w)
あと、ポップノイズに関してはマイクの特性としても乗りやすいというがありまして、実はこのマイク、通常のコンデンサーマイクよりも少し近づいて録音することが推奨されています。
その距離15㎝!…ってまぁまぁ普通やんけw
正解はないし、声の特性や好みにもよると思いますが、通常のカーディオイド特性のコンデンサーマイクはマイクに近づけば近づくほど近接効果が起こるので、ある程度離れた方が良いとされています。
有名なノイマンのU87Aiとかだと30~40㎝が良いとかね。(※ゼンハイザージャパンページより)
それに比べると15㎝って近いですが、これはノイマンの方が特殊かもですね。
だいたい15~30㎝が一般的かなという印象ですが、確かにこの440は15㎝より近づいても近接効果によるこもる感じがしないのは大きな特徴と言えるかもしれません。
なので、息づかいやリップノイズをあえて強調して録りたいとか、そういうニュアンス重視な録音にも向いてるし、温かみのある音というよりはクリアで最新の音という印象なので、近年のロック・ポップスや歌ってみた等のボーカロイド楽曲にも合う気がしました。
個人的にはそんな印象で、確かに近めに録る方が好みでしたが、そうすると先程も書いたようにポップノイズが入りやすくなるため、結局専用のポップガードではなく、上でも紹介した別売りのポップガードを付けて録音する方が良かったです。寧ろそうしないと使い物にならんかも…。(僕の歌い方が悪い説有りw)
逆に専用のポップガードのみを使うようであれば、15㎝以上離れて録ることをオススメします。(iPhone1つ分とちょっとですw)
もちろん敢えて成分を変えるためにウレタンのを使うのも有り!
サイズがぴったりすぎて付け外しが若干しづらいですが、恐らく付ける人は付けっぱなしな気がするので、気にしなくて良いと思います。
こうやって最初から選択肢があるっていうのが良いですよね!
あと本当にただのおまけか分からんけど、ラバーバンドが付いてるのがオシャレでしたw(これどこかに取り付けるものじゃないよね??ww)
AT4040との比較
こちらはこれまで愛用してきたオーディオテクニカの名器AT4040。
本当は動画にして音質比較とかやりたかったんですけど、比べてみたらポップガードの時と同じく、労力の割にそこまで大きな差がなかったのでやめましたw(ちゃんと違うんですけどね?)
値段も同じくらいでキャラクターが違う分、比較対象としては凄く良いと思うので、この価格帯のマイクを探している人は一度試してみると良いと思います。
僕の感想としてはAT4040の方が少しアナログっぽくて、上のシャリシャリが耳障りな感じがしていて、だから前から新しいのを試したかったんですけど、今回のLCT 440 PUREはクリアで発音や抜けが良く、耳障りなシャリシャリというよりスムーズな高域という感じなので、どちらもコンデンサーマイクとしての最低限の基準はちゃんと超えていて、アナログ機器とデジタル機器のような違いで好みの方を選べば良いので、これは今後最初に買うコンデンサーマイクの定番になってもおかしくないのではないかと思ったくらいです!
まぁちょっと大袈裟に差を書いていますが、上記に書いたそれぞれの特徴が少しずつあるくらいだと思っていただけると想像してもらいやすいかなぁと。
最近のボーカリストにどっちをオススメするかって言われたら、こっちの方が少し安いし、最近の人は抜けが良いのが好きそうなので、僕はLCT440をオススメしますね!
見た目もスタイリッシュですしw
あとさっきからボーカル、ボーカル言うてますけど、どちらも楽器の録音にも多様されていますからね!(一応補足)
さいごに
てなわけで、今回は珍しくコンデンサーマイクのレビューをしてみました!
ちょっと試してみたいって思いません?
これはほんと一度試す価値有りですよ~!(ほーれほれw)
LEWITT ( ルウィット ) / LCT440PURE僕はこの沼に足を踏み入れてしまったので、こうなると240も540も俄然気になっちゃってます…w
来年はこそはコンテストに入賞してもらってやるんだから!!
ダメだったらまた買います。(完全なフラグw)
そんな新時代のマイクメーカーのLEWITT。
これは間違いなく今後も大注目ですね。
クリアで抜けの良いそこそこ安価なコンデンサーマイクを探していた方は是非チェックしてみてください!