
DTMerの皆さん、ごきげんよう!ドラム打ち込みしてますかー?(唐突な呼びかけ)
ここ数年は色々なドラム音源が発売されて、始めたばかりの人はそもそもどれを買ったら良いかなんて悩んでいる方も多いかもしれませんね。
界隈で流行っているのは、SUPERIOR DRUMMER 3、BFD 3
、Steven Slate Drums 5
、Addictive Drums 2
の四強かなと個人的には思っていますが、それぞれ特徴があって、どれを選んでも間違いはないので、音を聴いてテンションが上がるものを選ぶのが良いと思います!
上記の4つに関して、勝手なイメージを書かせてもらうと
SUPERIOR DRUMMER 3
特にいじらなくてもプリセットがテンションの上がる音。値段は高いけど241GBと大容量。CPU負荷もそこまで重くない。最近はAD2よりこっち派。
BFD3
生ドラムの追求。ドラムをマイク録りしたままの音がするのでミックスされたデモの音源のイメージで立ち上げて鳴らすと「え?」ってなる。音源で聴くような音にするには技術が必要だけど、それが出来れば一番打ち込みってバレづらいかも。でも初心者には扱いこなすのが難しいと思う。
Steven Slate Drums 5
なぜかドラマーの人が多く使ってる印象があるので、ドラマーにしか分からない音の良さがあるのかもしれない。ミックスされた音って感じだけど、アタック強めというよりは柔らかめな印象。ラウドとか激しめなロックには向かないかも。動作が重いのが難点。
Addictive Drums 2
SUPERIOR DRUMMER 3と同じくテンションの上がる音で、さらに派手な音。それが故に打ち込み臭いと言われてる。だがそれが良い。安い、そして軽い。(容量も動作も)
という感じです。
この他にも昨年は革命的なベース音源MODO BASSを開発したIK MultimediaがMODO DRUM
という新ドラム音源を発表して話題になったので、今後この四強の中に首を突っ込んでくるかもしれませんし、余計迷っちゃいますよね〜。
個人的にはお金に制限がないのであれば最近は俄然SUPERIOR DRUMMER 3を推しているんですが、初心者DTMerでそんな人は稀なので、色々考えると結局最初はAddictive Drums 2を勧めざるを得ない感があるんですが、皆さんはいかがでしょうか?w(ノートPCユーザーも多くて、容量の大きさも何気にネックだったりしますしね)
そんなわけで前フリが長くなりましたが、今回は改めてAddictive Drums 2にスポットを当てた記事を書いていきたいと思います!
目次
Addictive Drums 2の仕組み
上記の流れからも分かる通り、Addictive Drums 2(以下AD2)ってDTMerの誰しもが一番最初に通る可能性が高いドラム音源なんじゃないかと思うんですが、いざ買うぞ!って思って販売サイトに行ってみると、沢山の種類が出てきて混乱する人が多いのもよく耳にします。
基本的にはバンドル売りされているので、それで買うのが良いんですが、その際に覚えておいて欲しいのは
- ADpaks(ドラムセット)
- MIDIpaks(ドラムパターン)
- Kitpiece Paks(キットパーツ)
という3要素に分かれており、それぞれを個別に買うこともできますが、バンドル(セット)売りの方がお得に買えるよーという仕組みになっていることです。
ただ、上記の3要素とバンドルが複雑に絡みあっていて、ちゃんと理解して買わないと普通に損なので、ここでしっかり予習して、損をしない買い物をしてください!
バンドルの紹介
追記:2021年11月にバンドルが一新され、本家公式サイトでは「買ってはいけないバンドル」がなくなったものの、日本代理店では相変わらず古いバンドルも含め販売されているため、下記の古いバンドルの情報はまだ変更せずに記載しています。また、最新のバンドルもジャンル別のものは手に入るパックが少なく損なので、Customを買うのが一番おすすめなことは現在も変わらず、そのCustom版も現状は旧Custom版の方が安く販売されています。(内容は全く同じです)今後古いバンドルが販売終了になり次第、記事も修正いたしますのでしばらくお待ちください。
余計なことを書くと長くなるので淡々と紹介しますが、現状販売されているバンドルは以下の7つです。(2020年1月現在 最大40%OFFセール中)

1つずつどういった内容になっているか紹介していきましょう!
Complete Collection

全部入り。販売されている全てのADpaks、MIDIpaks、Kitpiece Paksが入っている正にComplete Collection。
Creative Collection

決まった6つのADpaks(Reel Machine、Session Percussion、Black Velvet、Vintage Dry、Fairfax1、Fairfax2)と、それに対応した3つのMIDIpaks(Reel Machines Beats、Percussion Beats、Dry Beats & Songs)入り。声を大にして言っちゃうぞ?w買ってはいけないバンドル!
Custom XL

ADpaks、MIDIpaks、Kitpiece Paksを自由に6つずつ選べるバンドル。上のCreative Collectionを買うなら絶対にこっち。定価が一緒なの謎すぎ。
Basic

決まった3つのADpaks(Black Velvet、Fairfax1、Fairfax2)のバンドル。これも買っちゃいけないやつ!
Custom

ADpaks、MIDIpaks、Kitpiece Paksを自由に3つずつ選べるバンドル。上のBasicと値段が一緒なのは本当に謎。Basicは情弱者ホイホイ。
Rock & Metal Edition

決まった3つのADpaks(Studio Rock、Metal、Fairfax1)と、それに対応した3つMIDIpaks(Metal Songs、Heavy Rock、Diabolic)と、3つのKitpiece Paks(Sonor Designer Snare、DW Solid Piccolo Snare、DW Woofer Bass Drum)のバンドル。激しい音楽が好きで、色々視聴して選ぶのが面倒な人用。後でも紹介していますが、個人的にはロックを作るにしてもStudio RockよりStudio Pop派です。
Beat Producer Edition

決まった3つのADpaks(Reel Machine、Session Percussion、Vintage Dry)と、それに対応した3つMIDIpaks(Reel Machines Beats、Funk’d Up、Percussion Beats)と、3つのKitpiece Paks(Sonor Latino Bongos、Valter Percussion Standard Box Cajon、Brazilian Pandeiro)のバンドル。ヒップホップやファンク等、サンプリングトラックメイク系が好きで、色々視聴して選ぶのが面倒な人用。
はい、これで完璧ですね!
くれぐれも買ってはいけないバンドルに手を出さないよう、気をつけてください。
何を選べば良いか分からない人用にBasicやCreative Collectionを用意しているのは良いんですけど、選べる数が少ないのであれば値段も安くしておいて欲しいもんですけどね。知らずに買っちゃったらただの損やん…。
スウェーデン(メーカーの母国)的にはむしろその分Customがお得なんだぜってことなんでしょうか?w
色々種類はあるものの、結局のところComplete Collectionか、Custom XLか、Customを買えば他のバンドルと同じものを同じ値段で購入することは可能なので、欲しいパックの数を考えて、お財布と相談して購入されるのが良いのではないかと思います。
オススメの買い方
自由に選べるものを買うのが良いとなると、じゃあ結局どれを選べばええねんって話になると思うのですが、僕がオススメするHibiki’s Customをご紹介するのであれば、なるべくオールジャンルを網羅できるという観点で、Custom XLを購入し
- Studio Pop
- Modern Jazz Brushes
- Modern Jazz Sticks
- Reel Machine
- Metal
- Session Percussion
が一番賢いADpaksの選び方なのではないかと思っています。
これにKitpiece PaksでBongo、Cajon、Djembe、Sangban、Panderio、Timbauを選べば民族楽器にも幅広く対応できますからね。
Jazzも民族音楽も一生関わらんわって人には合わないですけど、商業作曲家を目指す人にはこれがオススメかなと思います。
作りたいジャンルが定まっている人はそれに合わせて購入するのがもちろん一番良いので、各パックを視聴して好みのものを選びましょう。
もしギターをやっている人で歌モノや激しめのロック、ちょっとラウドっぽい曲を中心に作るという人はCustomを購入し
- Studio Pop
- Metal
- Reel Machine
あたりを選ぶのが良いと思います。
ロックを作りたいからってStudio RockとかBlack Velvetとか行きがちなんですけど、ぶっちゃけ大半のロックはStudio Popの方が音抜けが良くて合いますし、ラウド系で聴かれるようなアタック感のあるキックの音はStudio RockやBlack Velvetでは出ないので、太鼓類はStudio Pop、キックと金物はMetal、それにReel Machineのデジタルのキックとハットを混ぜるみたいな音作りが一番それっぽくなるので、そういうのが好きで作りたい人は、悪いことは言わないので上記3パックを激推ししますw
もちろんStudio RockやBlack Velvetも使い所はあるし良いんですけど、守備範囲が広いのはStudio Popって感じなんですよね。
そんなことを想像しつつ、ご自身のスタイルに合わせてまずはADpaksから選んでみてください。
ADpaksの視聴はこちらから。
で、やはり一番大事なのはこのADpaksの部分で、ここを一番吟味して欲しいんですが、MIDIpaksやKitpiece Paksが難しいんですよね。
だってMIDIpaksとか結局使ってないもんw
視聴すると凄く良いしもちろん使えるんですけど、探すのが面倒だったり、結局オリジナルの曲にぴったりはハマらないので、それなら自分でイチから打つわ!っていうww
ほんとにネタに困った時とか、何かアイデアのきっかけにちょっと聴いて参考にしてっていうのはありますけど、そこから組み上げていくってことはなかなかないのが個人的な印象です。
でもDTM初心者の人で、ドラムの打ち込みの右も左も分からんって人にとってはかなり使えると思うので、面倒なんですけど1つずつ視聴してピンとくるものを選んでくれとしか言いようがないですね。
MIDIpaksの視聴はこちらから。
Kitpiece Paksも一緒で、僕は民族楽器系の音源を1つも持っていない時に買ったので、全部そっち系にしたんですが、これも人によっては全く使わないという人もいると思うので、追加のキックやスネアを良い音か分からないかもしれませんが、直感で選ぶしかないと思います。
Kitpiece Paksの視聴はこちらから。
そういうのがややこしいからBasicとかCreative Collectionにはそれが省かれているんだと思いますが、だったら50ドルでも安くして欲しいですよね〜。(しつこいw)
ちなみに選択するパックは最初に全部選ぶ必要はないので、とりあえず好きなADpaksだけ選んでおいて、MIDIpaksやKitpiece Paksは後から選ぶのも良いかもしれません。
また、Customを買ったあとにやっぱりXLにしておけば良かった!と思った場合も、再びCustomを追加購入すれば結局XLを買ったことと同じになるだけなので、値段もちょうど半額だし、とりあえず最初はCustomで様子見というのも有りですね。
セール情報
そんなAD2、実際の購入についてですが、いつも言っている通りプラグインはよほど急ぎで必要でない限り定価で買ってはいけません!
特にAD2は年中セールやってんの?ってくらい定価で売られていることの方が珍しいですw
恐らくですけど、各代理店が安い時にシリアルを大量に仕入れて、それを在庫が無くなるまで売っているという感じだからだと思います。
定価は前述の画像にもある通りCustom XLが329.95ドル、Customが169.95ドルなので、日本円100円レートで33000円と17000円程度というのを頭に入れておいて、それと比較してどのくらいお得になっているかを確認の上、購入するのが良いのではないかと。
ちなみに過去の最安価格はブラックフライデー時での半額です。
我らがサウンドハウスも今は在庫切れ中なのか、Custom等を買うことができないので、今であればAmazonから購入するのが英語に苦しむこともなく、スムーズですかね。(どのみちインストールは英語なんですけど…)
在庫数わずかなのでお早めに!
サウンドハウス等でも再び取り扱いが始まったらリンクを追記します。
(追記)2020年3月:我らがRock oN Companyにて約50%OFFのセールが数量限定で始まりました!
Addictive Drums 2: Custom Collection

Custom XLが2万は安すぎ!数量限定だから急げ〜!!
(再追記)2020年5月:サウンドハウスでも半額セールの在庫が復活しました!
XLN AUDIO ( エックスエルエヌオーディオ ) / Addictive Drums 2: Custom Collectionこれを読んだ皆さんなら大丈夫だと思いますが、バリエーションのところに出てくる少しだけ安い方(Custom版じゃないやつ)に手を出しちゃダメですからね!!w
ちなみに、上記ダウンロード版以外に簡易パッケージ版というのもありますが、こちらは封筒でシリアルが届くだけもので、ダウンロード版と何ら違いはないのでご安心を!
個人的にはダウンロード版が何の手間もなく、届いたメールだけでアクティベートできるのでおすすめですが、時期によって簡易パッケージ版の方が微妙に安いといった場合があるので、上記の他の代理店も含め、念のため比較の上ご購入ください。
さいごに
ここまで理解できていればもう怖いものはありません!
ドラムの音がカッコいいだけで制作意欲も上がってきますからね。
最初の音源導入にAddictive Drums 2、オススメですよ~。
まぁ大半の人が最初にこのAD2を購入して、めっちゃ良い音~って感動しながら曲を作るんですが、長く使っているとこの音に飽き、他の人のドラム音源の音が良く聴こえて、新たな音源を買い足す日がやってくるんですけどねw
何事も使い分けや!!(自分に言い聞かすw)
あ、そうそう!CubaseユーザーでAD2を新規購入されるという方は、こちらの記事もチェックしてみてください〜!