さてさて、先日Iconica Ensemblesの記事でもちらりと書きましたが、本日はこちら、UVIの激安オーケストラ音源『Orchestral Suite』のレビューです!
UVI ( ユーブイアイ ) / Orchestral Suite買ったのは結構前なんですけど、ネタ仕込みに時間がかかってなかなか記事に出来ずにいたのが、今回ようやく形にできたので、満を持して書いてます!
それでは、サクサクお伝えしていきましょー。
目次
Orchestral Suiteの特徴
音やうんぬんを語る前にまず伝えたいのはこの安さ!!w
前にも書いた通り、オーケストラ系の音源て高いじゃないですか。
それが199ドル!しかもセールを狙えばなんと130ドル程で買えてしまうのがこのOrchestral Suiteの最大の特徴といえるのではないでしょうか!
プラグイン沼にズブズブなDTMerのお財布にも優しいですよねw
しかもその価格でいてオーケストラ音源に必要な楽器が大体網羅されているので、とりあえず欲しい!という人にもおすすめできる内容となっています。
ただ安いオーケストラ音源って音がチープ…なんて思われたりしますよね。
まずはこれを聴いてください!
ちょっと音が軽めではあるんですけど、思ったより良くないですか?
これが2万円というのに驚いてセールが来るのを待っていました!
しかもこの音の軽さが何気にポップスにも混ざりやすくて良かったりするんですよねー。
使える楽器の一覧と視聴はこちらをご覧ください。
https://www.uvi.net/jp/orchestral/orchestral-suite.html#instruments
なんと60種類以上の楽器が用意されています!2万円なのに!!(ここ重要w)
でもこういう公式のデモ音源ってミックスとかがちゃんとされていて、実際使ってみたらちょっとイメージと違ったなんてこともありますよね?
そんな人のためになるべく手を加えずに作ったデモ音源を用意したので、是非こちらもお聴きいただけると!
いかがでしょうか?
せっかくなら面白いものにしたくて前からオーケストラ音源を買ったら絶対にやろうと思っていたネタとして、あの有名なCAPCOMのゲーム『モンスターハンター』のテーマ曲
英雄の証 (作曲 甲田雅人)
をOrchestral Suiteのみを使ってカバーしてみました!
こんな曲だったっけ?って本家を聴きにいっちゃダメですよ?!向こうは生オケなんで打ち込みのショボさがバレちゃうのでww
僕はクラシック出身ではないですし、オーケストラ楽器の知識もなければ、さらには耳コピなので、何か間違っていても目をつむっていただけると…( ˘ω˘ )w
そしてほんとはフルでカバーしたかったんですが、楽器数が多すぎてめちゃくちゃ時間がかかりそうだったので、とりあえずキリのいいところまでにしました。
生にはもちろん負けるとはいえ、雰囲気はかなり良い感じじゃないですか?
ちなみにこの音源はベタ打ちではないものの、ミックス的なことはほとんど何もしていません!パンもあえてほぼデフォのままでこの感じです。
MIDIで表現しきれない音量感をオートメーションでほんの少し書いてるのと、マスターアウトの部分でローカットとマキシマイズしてるくらいなもんです。
プリセット初期状態の音の印象としてはかなりドライな感じなので、ポップスにはそのままでも良いですし、こういうオーケストラっぽい感じにするのであれば初期設定よりもう少しウェットな設定にしてあげると雰囲気が出ると思います。(個別にいじると大変だったので、僕はセンドでリバーブをかけています)
公式のデモよりはかなり実際の使用感に近いと思うので、参考になれば幸いです。
ちなみにめちゃくちゃどうでも良いですけど、この英雄の証に歌入りのバージョンがあるって知ってました?w
公式のものがなかったので誰かの転載で少々心苦しいですが…
神々しい感じがめっちゃ好き!!
あともう一つ余談ですが、今回のデモ音源を作るにあたって色々調べていたら、ちょうど今年新シリーズとなる「モンスターハンター:ワールド」の発売を記念して(?)音楽雑誌のサウンドデザイナーにて英雄の証をNIのSymphony Series Collectionを使って再現しようという企画があったみたいなんです。
記事はこちら
『モンスターハンター』のテーマ曲「英雄の証」をSymphony Seriesで再現しよう!
サウンドデザイナーのオリジナルアレンジバージョンのようですが、初期の英雄の証に比べるとそもそも本家MHWの新テーマの音像もかなりスッキリしていて、それに寄せているのか、これまた大分印象が違うし、その分Symphony Seriesが凄く合っているように聴こえますよね!
しかもこちらはあえてベタ打ちで再現してるんですって。
こういうもので聴き比べできるとポピュラーミュージックを嗜む人たちにも伝わりやすかったりするのかもと思ったので、参考にしていただけると。
ちなみに楽譜を見ながら打ち込みしたい人はこちらで楽譜を購入して打ち込んでみてください。
英雄の証「モンスターハンター」より -スコア・全パート譜-実際に使ってみて
使ってみた印象としては、まず思ったよりもたくさんの楽器が入っていることに驚きました!
今回カバーした英雄の証も、使われている楽器を調べてから決めたわけじゃなく、コピーしていきながら「これかな~、これかな~」と音源を立ち上げていったら、ちょうど良く揃っていたって感じでしたからね。
トライアングルだけなかったので、似た感じの音を出せたグロッケンシュピールで代用してますけど。
あとはそれぞれの楽器にちゃんとキースイッチがついていて、細かいアーティキュレーションの表現が色々と選べるのも良かったですね!
ストリングスなんかは多いもので17種類のキースイッチがあって、まずはそれの効き方を確認するところから始まる感じでしたw
ベロシティスイッチに対応している音源もあり、ベロシティコントロールと、それをモジュレーションホイールでいじれるモードと2種類用意されているのも気が利いています。
またこのクオリティーでソフト自体の容量が軽いっていうのも有り難くて、僕のようにノートPCを使っている人も全部で4.62GBなので余裕で本体に入れられます。
ちょっと気になった点を言うと、動作は軽くてCPUの稼働率にすぐ影響はないものの、長い時間使っているとオーディオキャッシュのピークがついて音が出なくなるなんてことがトラックが多くなってから割と頻発してしまいました。
僕が設定の仕方を知らないだけの可能性も大いにあり得ますが、色々調べたらOrchestral Suiteを読み込むためのUVI Workstationはマルチで使うより1台ずつ立ち上げた方が音途切れが少なかったりするようです。今回のは今更バラすのが面倒でまだ試せてないですが…。(後から試したところ分ける方が圧倒的に軽かったです!)
1台でメモリを大量に食ってる感じはしないので、単体で立ち上げていっても全く問題なさそうですけどね!
UIも分かりやすいし、音もそこそこそれっぽいし、ほんと入門にぴったりって感じだと思います。
お得に購入するには
そんなUVI製品をお得に購入するためには、やはり他のプラグイン同様、セールで購入するのがおすすめです!
年始やイースター、ブラックフライデー、クリスマスのようなイベント事には大体25~30%オフになっているので、その辺りを狙いつつ、海外の販売サイトでクーポンなんかを併用すると、僕が買った時のように130ドル前後で買えてしまいます!!
今年のブラックフライデーも近いし、きっとまたセールがくるはずです。
あとお国柄らしいのですが、UVIは毎年13日の金曜日に必ずセールをやります!
僕らは映画とかのおかげで不吉なイメージしかないですが、お祝いする国もあるようで。
ただ調べてみたら、次に13日が金曜日になるのが来年の9月でした…ww
まぁ一応頭に入れていただきつつ、その前のセールをチェックしてみてくださいね!
さいごに
というわけでずっと書きたかったUVI Orchestral Suiteのレビュー、いかがだったでしょうか?欲しくなっていただけました?w
UVI ( ユーブイアイ ) / Orchestral Suiteお金ないんだけど、なんか良いのないかなーと思っていた方にはほんとにおすすめ出来る音源です!
ただ、ここに一石を投じた感じがするのが、前回紹介したSteinbergのIconica Ensemblesなんですよねー。
あちらも定価で3万、セールで2万円くらいにはなりそうで、Orchestral Suiteとは違って大容量の45GB、音のコシもパッと聴いた感じ向こうの方が膨よかなので、本当に気になってます!
なにやら体験版が出たらしいので、いっちょ入れて、英雄の証のプロジェクトに挿し直して比べちゃったりしようかなーなーんてw
その時はまた記事にしますね!
↓というわけで早速記事にしました↓
こちらも是非参考に。
オーケストラ系の音源も相変わらず色々出てくると思うので、注目していきたいですね!
それでは、また次回もお楽しみに~!