2023年8月21日、Xiaomi(シャオミ)からとんでもないワイヤレスイヤホンが発売に!
その名も『Redmi Buds 4 Active』というモデルで、もう最初から言ってしまいますが、なんとこちら
1,990円
なんですよ!!
…価格競争もここまで来ましたか。
ユーザーにとっては有り難いですけど、ライバル企業からしたらたまったもんじゃないでしょうねw
まぁでも「1,990円のワイヤレスイヤホンなんておもちゃみたいな性能と音なんじゃないの〜?」なんて思っちゃいますよね。
果たしてその実力がどんなものなのか、一緒に隅々まで見ていきましょう!
目次
Redmi Buds 4 Activeとは
本題に入る前に少しだけ余談ですが、現状Xiaomiからは既に様々なモデルのワイヤレスイヤホンが発売されていて、このブログでもいくつか紹介してきましたが、今回紹介するRedmi Buds 4シリーズだけでも下記のようなラインナップになっています。
そもそもこの「Redmi」(レッドミー)というブランド自体がXiaomiと冠するモデルの廉価版という立ち位置で、性能も簡素に価格も安く販売されているのですが、その中でも無印やLite、そしてProと言ったグレードがある中で今回の「Active」というモデルは最も廉価なモデルという位置付けなので、そういったことを把握した上でこのモデルが適しているのか、上位のモデルを選ぶべきなのかを考えつつ読み進めていただけると色々誤解が少ないかなと。
Xiaomiって安価で良い製品を沢山販売しているんですけど、数が多すぎなんですよねw
初めて知る人からすると何がどう違うのか分からないと思うので、廉価モデルの更に一番下位グレードであることを前提に、上位グレードとの違いなんかも織り込みながら進めていきますので、そのつもりでついてきてください!
Redmi Buds 4 Activeレビュー
外観
というわけで、早速開封から。
箱の小ささからも分かる通り、本体とイヤーピースに説明書だけと、これまででもっともシンプルな構成です。
最初に気付いたこととして、やはり廉価モデルなだけあって充電用のケーブルが付属していないというのも特徴的だと思いました。
そういったところも価格を抑えるための仕様なんでしょう。
とはいえ本体を見回してみても特に安っぽい感じはなく、ちゃんとロゴなんかも刻印(デボス加工)されていて、価格を言われなければまさか1,990円とは思わないのではないのかなと。
そんな手にも収まりの良い角丸なケースの上部を開けるとイヤホン本体が顔を出します。
少し驚いたのはイヤホン本体に未使用であることを示すシールが取り付けられていたことです。
Xiaomi製品でこういった仕様を見たのは初めてでしたからね。
ちなみにこのシールにもある通り、なんとこの部分、タッチ操作が可能になっています。1,990円なのに!←
カナル型でケースと同じマットな質感でありつつ、形状は完全にAppleのAirPods Proを意識してるだろうなぁという印象です。
むしろ一緒なんじゃね?と思って並べてみたらこんな感じでした。
色違いって言われても気付かないかもねw
でも価格は20倍違いますがww
外観についてはそんなところで、その他付属のイヤーピースは最初から装着されているMサイズ以外にSとLが付いていますし、充電ケーブルは付属しないとは言ったものの、端子はUSB-Cなので現代であれば何かしらで代用できるでしょうし、今のところ特に問題は見当たりません。
※充電中はLEDのインジケーターも点灯しますし、イヤホン本体にもペアリング待機のランプが備わっています。
また画像では少し見づらいですが、蓋部分の内側には技適マークも印刷されていて、日本向けに作られていることが分かります。
それ以外においての細かい技術仕様は以下の通りです。
技術仕様
サイズ | イヤホン:31.1 × 20.9 × 22.5 mm ケース:63.2 × 53.4 × 24 mm |
重量 | イヤホン:3.65 g ケース:34.7 g 総重量:42 g |
バッテリー | イヤホン:34 mAh ケース:440 mAh |
充電 | USB Type-C 急速充電に対応 |
Bluetooth | 5.3 |
防水 | IPX4 ※イヤホンのみ |
コーデック | SBC |
これを見る限りでも1,990円とは思えない仕様で、手を抜いていない感じが伝わってきますよね!
急速充電の対応やBluetoothの規格、防水という点だけ見ればAirPods Pro 2と同じですし。
ここまでかなり好印象です!
ペアリングと操作方法
続いて、早速イヤホンを試すべくスマホ(iPhone)とのペアリングをしていきましょう。
いつもなら「蓋を開くとペアリングモードになって、iPhoneのBluetooth設定から接続するだけ!」なんて流れになるのですが、なんとこちら、専用のアプリに対応しているため、まずはアプリのインストールが必要になります。
それがこちらの「Xiaomi Earbuds」です。
Xiaomi Earbuds
Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd無料posted withアプリーチ
これまで購入したXiaomiのイヤホンはアプリなんてなかったのに…恐ろしい1,990円ですねw
アプリをインストールして開いたら、まずは使用条件に同意して地域を選び
※使用条件の統計情報の共有はチェックしなくてもOK。
アプリやイヤホンでできることを読み進めると
※本来は4ページあります。
アプリのホーム画面を辿り着くので、下の「イヤホンを追加」ボタンを押すとBluetoothの使用許可を求められ
許可をするとRedmi Buds 4 Activeが自動で検出されて、それを選択するとBluetooth接続画面での接続を促されるので
Redmi Buds 4 Activeを選択してアプリに戻れば…
無事に接続完了となります!
このアプリを使うことでイヤホンとの接続状況やバッテリー残量を確認したり、ファームウェアのアップデートができるようになっていて、それ自体は便利なものの、その他に何かできることがあるかというと、残念ながらRedmi Buds 4 Activeではそれだけしかできません。(アップデートにはサインインが必要です)
アプリ起動時の説明には「ノイズキャンセリングの切り替え」や「イヤホンを探す」なんて項目が並んでいたので『この機種でもそんなことができるの?!』ってちょっと期待してしまったんですが、さすがにそれらは上位モデルでの機能ということみたいですね。
一応「追加設定」というメニューから「低遅延」と「イヤホン名を変更」という機能がありますけど、音の遅延については敏感な方ですが、低遅延をオンにしても違いが分かりませんし、名称の変更も重要な機能ではないため、そうなってくると恩恵はファームウェアのアップデートくらいで、接続やバッテリー残量においてはiPhoneのコントロールセンターやウィジェットでも確認できますし、アプリが使えることに優位性があるかというと何とも言えないのかなと思いました。
まぁとは言えアプリのおかげでペアリングの仕方も分かりやすいし、初めて使う人には優しいと思うので、アプリに対応しているというだけで他社製の安価なイヤホンに差をつけているのは間違いないでしょう。
なお、今回はiPhoneとペアリングしているのでこのようにアプリを入れて手順を踏まなくてはいけませんが、Androidスマホであれば「Google Fast Pair」という仕組みでケースを開けて近づけるだけでポップアップが出てきてワンタップで接続できる機能も備わっています。
あとペアリング以外での操作方法でいうと先程も触れたタッチ操作機能があり、人によって効きが悪いという人もいるみたいですが、個人的には感度も良く操作できているので、普通に重宝しています。
ちなみにタッチ操作は以下の通りで、タッチするポイントはイヤホンのステム(棒)部分ではなく先程の画像でいうシールの青い部分となるので、もし効きが悪いと思う人はタッチする場所も改めて確認していただけると良いかもしれません。
操作方法は以下の通りです。
- 1回タップ – なし
- 2回タップ – 再生・一時停止
- 3回タップ – 次の曲
- 両方のイヤホンを同時に長押し – 低遅延モードのオン・オフ
音質と使い心地
さて、そんな流れで無事にペアリングもできたRedmi Buds 4 Active。
まずは気になる音を聞いてみましょう。
(視聴中)
…
これは…
普通に良いぞ!?
印象としては前に買ったRedmi Buds 3 Proとほぼ変わらない感じで、上から下まで割と色付けが少なくてフラットな聴き心地です。
もちろんちゃんと比較するとRedmi Buds 4 Activeの方がほんの少し周波数特性の狭い感じと、全体的に音が詰まっているような若干歪(ひず)んだ印象がありますが、そこまで気になる程ではないし、移動中にちょっと音楽を聴くだけとか、YouTube等の動画を楽しむだけという目的なら必要十分だと思います。
これも搭載されている12mmダイナミックドライバーのおかげなのかもしれませんね。
※公式に記載があるような凄い重低音ということはありません。普通です。
なお、製品紹介には通話時のみノイズキャンセリング機能を搭載しているとのことで、こちら側の音声のノイズが軽減されて相手に届くことでクリアな音声通話が可能と謳われていますが、実際にこのイヤホンを使ってもらって通話したところ、特にその恩恵は感じませんでした。
とはいえ、外の音が入りすぎて声が聞こえないわけではないし、一般的なイヤホンマイクを使って通話している時と変わらない印象という感じです。
まぁ通話時の音声入力においてはiPhone側でもノイズ軽減をできる機能があるし、イヤホンに頼る必要もないかもですが。
このように「ノイズキャンセリング」という言葉を見ると、外からのノイズを打ち消して軽減できるANC(Active Noise Cancelling)の方だと思われがちですが、こちらの製品はcVc(Clear Voice Capture)というノイズキャンセリングの搭載となるので、間違えないようにしましょう。
よく考えればさすがに1,990円でANCが搭載されるわけはないんですが、Xiaomiならやりかねませんからねw
それ以外にもバッテリー持ちも問題なく、公称値ではイヤホンだけなら5時間、ケースも併用すると28時間の使用が可能ということで、AirPodsにも引けを取らない容量がありますし、しかも急速充電に対応していて10分の充電で110分の音楽再生が可能なので、もし切れてしまっていてもちょっとの充電でその日の移動中くらいは乗り切れると思うと充電切れに悩まされることはなさそうなのも良いと思いました。
また、技術仕様にもまとめた通り、防水性能もAirPodsと同じIPX4等級のため、汗やちょっとした雨での使用に問題がないのも嬉しい仕様です。
ただし、ケースには防水性能はないので、あくまでイヤホンのみでの仕様ということは覚えておきましょう。
最初の印象としてはそんなところで、日常生活で使う分にはそこまで気になることもなく、普通に使えるというのが第一印象です。
そんな特徴を持ったワイヤレスイヤホンが1,990円て…
ヤバくないですか??
とりあえずワイヤレスのイヤホンを買おうと思ったら、百均で1,000円前後のものを買うよりも、Amazonで同じく2,000円前後のノーブランド品のものを買うよりも、これを選ぶべきだと思います。
Redmi Buds 4 Activeのイマイチなところ
そんなベタ褒めなRedmi Buds 4 Activeですが、イマイチなところがないかというそんなことはないので、気になるポイントもまとめておきましょう。
まぁでも最初に言っておきますが、1,990円ということを考慮したら個人的には全て許せますけどねw
もしかしたら許せない人もいるかもしれないので一応…w
本体のチープさ
まず1つ目はケースを含めた本体のチープさについてで、画像を見る限りそんなに気にならないと思いますが、見た目というよりは持った時の異常な軽さがそれを感じさせると思います。
所有しているAirPods Pro 2もRedmi Buds 3 Proもそれぞれイヤホンとケースを合わせて約60gとほんのり重たさを感じるんですが、Redmi Buds 4 Activeはそれよりも20gも軽くて本当にスカスカに感じますからね。
軽いことってむしろ良いことだと思いますが、ガジェットであまりに軽すぎるのはちょっとチープに感じてしまうのかもという感じです。
あと、ケースのプラスチックもこれまでのモデルより少し傷つきやすい素材なのか鍵やスマホと一緒に持ち歩いていたら結構傷ついちゃいました。
イヤホンケースなんてどれも同じようなものだと思いますが、それにしてもRedmi Buds 4 Activeのは少し傷つきやすい印象で、それも安さ故の可能性もあるのかなと。
イヤホンの収納方法が気になる
2つ目はイヤホンをケースに収納する際の向きの話で、このようにイヤーピースが外側を向く形で収納されます。
大したことではないものの、この向きのイヤホンをケースから外して耳に装着しようとすると、毎回必ずイヤホンを180°内側に回さなくてはけないのが地味に手間です。(収納する時にはその逆のことが起こります)
AirPodsなんかはちゃんと内側を向いていますからね。
そういったことが考えられていないのか、電気接点の構造上のせいなのかは分かりませんが、これは結構気になると思います。
マルチポイントに対応していない
3つ目は普通に安価が故の機能として「ない」ことで、Bluetoothのマルチポイントには対応していません。
ワイヤレスイヤホンでのマルチポイントというのは、1つのイヤホンで複数のデバイスにペアリングしておける機能のことで、同時に複数台のデバイスから音を再生できるわけではないですが、音の再生をした方を優先に自動でそのデバイスにイヤホンが繋ぎ替わってくれます。
スマホ1台で運用する場合は問題ありませんが、スマホとタブレット、またはノートパソコン等、2台以上のデバイスを常用している場合、スマホでYouTubeを流しながら作業して、そのままPCのオンラインミーティングツールに切り替えといった場面ではマルチポイント機能はとても有効ですからね。
そこはさすがに1,990円だから仕方ないという感じでしょうか。
複数台使う場合のペアリングの不便さ
最後はそんな複数台のデバイスを使う場合のもう1つの不便なポイントで、マルチポイントに対応していないからこそ別のデバイスに繋ぎ替える場合、都度ペアリングする必要があるわけですが、単純なBluetooth機器ならiPhoneのBluetooth設定よりデバイスを削除して2台目のデバイスで同じように接続すれば良いところ、無駄にアプリ対応してしまっているが故にいちいちアプリからイヤホンの削除と再ペアリングをしなくてはいけないのがかなり面倒です。
そのアプリの恩恵が大きければまだ分かりますが、ケースと本体のバッテリー残量が別々に見れるという以外に大きなメリットはありませんからね…。
イヤホン本体のバッテリー残量だけならiPhoneのウィジェットでも確認できますし、「安価なのにアプリ対応している!」というメリットが裏目に出ている部分でもあるのかなと。
まぁでもこれについてはそもそも前提として複数デバイスでの運用が分かっているのであれば、安価でマルチポイント対応していない機種を選ぶのではなく、Redmi Buds 4 Proにするか、4 Proだと少し予算オーバーの場合は3 Proでも充分だと思うので、そういった利用用途を考えて他モデルを検討することをおすすめします。(Redmi Buds 4やRedmi Buds 4 Liteもマルチポイントには対応していません)
さいごに
というわけで、今回はXiaomiから新発売となった『Redmi Buds 4 Active』のレビューでした!
この仕様と使い勝手で1,990円なら1つ持ってても損はしないんじゃないでしょうか。
ちなみにこのRedmi Buds 4 ActiveはXiaomiでは珍しくAmazon限定商品のため、購入はAmazonのみとなっております。
発売から1日でイヤホンランキングの2位になるほどの売れ行きでしたからね。
でも実際に使ってみて納得の仕上がりだなと。
初めてのワイヤレスイヤホンにとりあえず安くてそこそこ使えるものが欲しいと思っていた人にはちょうど良いイヤホンだと思うので、そんなイヤホンを探していた人は是非ご検討ください!
ただし、前項でも書いた通り複数デバイスでの運用が前提の人は、ケチらずRedmi Buds 4 ProかRedmi Buds 3 Proにする方がおすすめなので、そこはお間違えなきように。
もしRedmi Buds 3 Proが気になった人はこちらの記事も読んでみてくださいね。
このように当ブログではガジェットレビューを中心に製品やソフトの使い方を解説していますので、参考になったという方はXのフォローやサイトのブックマークをしていただけると励みになります!
そんな感じで、今回もここまでお読みいただきありがとうございました。
また次回もお楽しみに!!