さて、本日は一時期ネットで話題になった商品をようやく手に入れたので、いつものように紹介していこうと思います。
それがこちら!!
あの100円ショップチェーンであるダイソーから発売されたiPad用のタッチペン「静電容量式充電タッチペン for iPad」です!
iPad用のタッチペン(スタイラスペン)というと、当サイトではこれまでも純正であるApple Pencilをはじめ、社外製のものも含めて実は結構な本数を紹介してきているので、そんな経験も含め、このダイソーのものがどのくらいのものなのか、というのを細かくレビューしていけたらと思います。
なんといっても今まで紹介したものの中で最も安い
1,100円(税込)
ですからね!
サードパーティー製のものの中でも群を抜いて安いですが、本当にまともに使えるのでしょうか?!
早速一緒に見ていきましょう!!
目次
ダイソー「静電容量式充電タッチペン for iPad」レビュー
外観
というわけで早速開封から。
中身は本体と説明書のみと必要最小限になっていて、充電ケーブルや替え芯といった付属品はありません。
本体を出してみるとこのような感じで、これまでの製品と大きな違いはなく、安っぽいとかそういった印象は全くないです。
説明書に書いてある公称値としては、長さ約167mm・直径約9mmと、Apple Pencil 2やProとほぼ同じで、重さは13gと、以前紹介したMetapenのA11というモデルも同じ13gだったので、こういったスタイラスペンの中では重くもなく、特別軽いわけでもないのかなと。(Apple Pencilは166mm・8.9mm・約19gです)
※製品の仕様や質感としてはこちらの記事で紹介したA8モデルがかなり近い感じです。
実際にApple Pencil Proと並べてみると以下の通り、形状はとてもよく似ていることが分かります。
※ApplePencilの方が少し長く見えるのは斜め上から撮影しているせいです。
色はどちらも白ですが、ダイソーペンの方がより白いという感じでしょうか。
ペンの上部には最初からカバーが付いていたためそのまま紹介していましたが、外すと充電のためのUSB-Cポートが顔を出します。
ここに自前のケーブルとアダプターを繋げば充電できるので、まずは使用前にある程度充電しておくのがおすすめです。
定格充電は5V・0.4Aのため、旧式の一番小さなiPhoneアダプター(5W)で問題なく充電できますので。
また充電中はLEDが点滅しながら光る数が増えていき、満充電になると全てのLEDが点灯するということを覚えておきましょう。
ちなみに充電時間は30分で満充電となり、動作時間は4時間とのことでした。
バッテリー容量は105mAhあるにも関わらずMetapenより動作時間が短いということは、もしかしたらダイソーペンの方が消費電力が高いのかもしれませんね。(MetapenはA8が90mAhで動作時間10時間)
そんな情報も含めた技術仕様をまとめておくと以下の通りです。
技術仕様
サイズ(長さ・直径) | 約167mm・約9mm |
重さ | 約13g |
充電端子 | USB-C |
定格充電 | 5V0.4A |
バッテリー容量 | 105mAh |
充電時間 | 30分 |
動作時間 | 4時間 |
使い方
続いてダイソーペンの使い方を確認していきますが、特に難しいこともなく、ペンの一番上にあたる部分がタッチセンサーとなっているため、そこをダブルタップすることで電源をオン・オフできます。
シングルタップのものは誤作動しやすいのでダブルタップ仕様なのは嬉しいですね。
また、電源が入っているかどうかは充電ポート下のLEDインジケータが緑になることで把握でき、こちらは電池が減ると上から順番に消灯していきます。
説明書にも記載のある通りLEDの上から順に
- 100〜75%
- 74〜50%
- 49〜25%
- 24〜1%
という感じで、4つのLEDで25%刻みなので視覚的にも分かりやすいです。
ただ、これまで紹介したスタイラスペンにあったような自動電源オフ機能はないため、使わない時に電源を切り忘れることのないように注意しましょう。
電源さえ入れられてしまえば準備完了で、あとはペンでiPadを操作してもらえれば指で操作するのと全く変わらずページをスクロールしたり、メモや絵を描画することが可能で、特にBluetooth接続の必要がないというのもこのペンの特徴の1つです。
MetapenでもBluetooth接続の必要がないものとあるものが2モデル発売されていて、Bluetooth接続の必要がないものは誰でもすぐに使えてバッテリーもちが良いという利点があり、必要な方はウィジェットでバッテリー残量を確認できたり、ボタンを使用したアンドゥやツールの切り替えといった機能が使えるという利点があります。
なので、そういった機器の接続に苦手意識がある人や追加の機能が必要なく、ただただ手軽にスタイラスペンを使いたいという人に向いているのがこのダイソーのタッチペンというわけですね。
なお、その他の標準的な機能としてペンを使った描画中に画面に手が触れても誤作動しないための「パームリジェクション」やペンの傾き具合によって線の太さが変化する「傾き検知」に対応しています。
使うアプリケーションによっては対応していないものがあるという注意書きがされていますが、確認できるイラスト系のアプリでは問題なく対応していました。(Adobe Fresco、Illustrator、GoodNote、Clip Studioでは確認済み)
あと、ペンの中には磁石が組み込まれていて平らな面をiPadの側面に近づけるとApple Pencilと同じように吸着します。
とは言えそこまで強い磁力ではなく、Apple Pencilと比べると明らかに磁力が弱いので、このままカバン等に入れていると外れてしまう可能性が高いため、紛失にはご注意ください。
また、ポートのカバーを付けたままだと本体との間に隙間ができてより外れやすい気もするので、もしかしたらカバーは外して運用しても良いかもしれません。
Apple PencilやMetapenではこの状態で充電できる機種もありますが、さすがにそういった機能はないものの、手軽に使う人にとって必要な機能は備えていると思います。
ちなみにペン先も他の製品同様回すと外せるため、交換は可能です。
ただダイソーからは交換用の替え芯は販売していないので、同じものへの交換はできません。
試しにApple Pencilのものを付け替えようとしてみたらそもそも取り付けることができず、Metapenのものは取り付けられ、しかも使うことができました。
もちろん推奨された使い方とは言えないため、あくまで自己責任にはなってしまいますが、ペン自体を買い換えるくらいならペン先の交換をしたいという人は以下のものを使ってみてください。
Metapenの替え芯もA8・A11用のものとA14用のものと分かれていますが、どちらを付けても使用可能で、傾き検知も問題なく動作することが確認できています。(上のリンクはA8・A11用です)
4つ入りではあるもののペン本体より高いですけどね…w
探すともう少し安価なものも出てはいますが、動作確認ができていないので、もし試した方がいましたらお教えください。(人任せw)
使用感
基本的なことは以上で、実際に描いてみてどうかというところですが、使用感についても全く問題ありませんでした!
こういった社外製のタッチペンを使っていつも思うのが、書き心地はApple Pencilと全く変わらないということです。
じゃあこれで良いじゃん!
というのが満場一致の答えではないかなとw
まぁもちろんApple Pencil Proなんかで比べたら、筆圧検知機能があったり、スクイーズやバレルロールに「探す」アプリへの対応や、アンドゥにツールの切り替えといった様々な機能があるので遠く及びませんが、その代わりダイソーペンは
1,100円
ですからね。
価格が20倍違うのに書き心地が同じっていうのはコスパ高すぎでしょ!
ちなみに、そんなApple Pencilとダイソーペンを併用したいという人に一つ知っていただきたいのは、iPadにApple Pencilがペアリングされているとその他のタッチペンが一切使えなくなるため、必ずデバイスの登録を解除して使う必要があるということを覚えておきましょう。
※「設定」の「Bluetooth」からApple Pencilのⓘマークを押して「このデバイスの登録を解除」という手順です。
そういった感じで、とにかく安いのでなんでも許せてしまうという気持ちもありつつ、一応気になることも書いておくと
- 電池持ちが悪い
- 自動電源オフがない
- 充電ケーブルが付属しない
- 専用の替え芯がない
というところでしょうか。
充電のケーブルについては現代人であれば何かしら代替のものを持っていそうな気がしますけどね。
電池もちも4時間だと丸一日の仕事や授業等では途中で使えなくなってしまう可能性がありますが、ケーブルさえ持ち歩けばiPad本体から給電可能で、充電しながら使うことも可能なので、なんとかなると言えばなるのかなと。(iPadの電池がしっかり充電されている前提ですが)
ただ、給電しながら使う場合もオンオフのダブルタップは必要で、どちらの状態もLEDは充電中である点滅となり、オンになっているかオフになっているか目視で分からないため注意する必要があります。
そこはLEDが一色のみであることの弱みでもあるかもしれません。
さいごに
というわけで、ダイソーが生み出したiPad用タッチペン、いかがでしたでしょうか?
多少の弱点はあるものの、このくらい普通に使えて
1,100円
ですからね!(何回言うんやw)
アマゾン等でもよく売れている定番のペンの相場が2,000〜3,000円台ということを考えると頭1つ抜けて安いと思います。
もちろんそういったペンは充電ケーブルや替え芯も付くし、バッテリー持ちももう少し良く、急速充電に対応していたりもするので、要はそこにもう1,000円出せるかという、これまでよりもっとライトなユーザーに向けた商品であるというのが総合的な印象です。
まさに100円ショップで売るに相応しい商品というわけですね!
そういった評価からもわかる通り発売開始からネットでも話題で、ダイソーのネットストアはもちろん都内の店舗では未だに店頭に並んでいるのを見かけたことがないくらいなかなか手に入らないというのが最大のデメリットポイントになっていましたが、ここ最近はようやくネットストアでも注文できるようになりましたし、地方のダイソーでは大量に入荷されているのを確認できたため、ネットだと送料が本体価格並にかかってしまうかもしれませんし、まずはお近くの店舗で探していただくのが良いと思います。
※売り場は主に「電気」や「電気小物」といったコーナーにあるはずです。
ちなみにこのペンが使える対象のiPadモデルは他のペンと同じ「2018年以降のiPad」ということになっていて、モデル名でまとめると以下の通りです。
対応iPad一覧
iPad Pro | iPad Air | iPad mini | iPad |
M4 13インチ M4 11インチ 12.9インチ 第6世代 第5世代 第4世代 第3世代 11インチ 第4世代 第3世代 第2世代 第1世代 | M2 13インチ M2 11インチ 10.9インチ 第5世代 第4世代 第3世代 | 第6世代 第5世代 | 第10世代 第9世代 第8世代 第7世代 第6世代 |
ご自身のiPadのモデル名が分からない場合は本体背面に印字されているAから始まる5桁のモデル番号を検索すれば分かると思います。(iPad Air 第5世代ならA2588 / A2589 / A2591のいずれか)
なお、iPad Air 第3世代、iPad mini 第5世代、iPad 第6〜9世代においては本体にマグネット吸着させる機能がありませんので、念のためご把握ください。
また他のペンと同じくこちらはiPad専用で、iPhoneやAndroid製品には非対応であることも覚えておきましょう。
そういったところで、本日のレビューは以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
iPadをお使いでちょっとしたメモ用にタッチペンが欲しかった人には間違いなくおすすめできる商品なので、そういったペンを探していた人は是非一度試していただけると。
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それではまた~!