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【比較有】iPhone 16 Pro Max デザートチタニウムレビュー|前モデルとの違いや性能・ベンチマークまとめ

投稿日:2024年12月13日 更新日:

本日は2年ぶりにやってきました、iPhone本体レビューです!

紹介するのはタイトルの通りこちら!!

iPhone 16 Pro Max デザートチタニウム 256GBモデルです。

いつも通り予約開始直後の9/13に予約したものの、争奪戦に負けて9/20から発売だったのに届いたのは10/12と、かなり遅くなったことで、このレビュー記事もすっかり乗り遅れてしまいました…w

せっかく東京にいてAppleストアもいっぱいあるので、面倒がらずに店舗受け取りにすれば発売日に手に入れられた可能性もあったため、次からはそうしようと思います!(謎の宣言w)

Apple信者を自称しておきながらお財布事情もあり新型のiPhoneは2年に一度程度の買い替えとしているため、久しぶりの本体レビューとなりますが、これまでの機種とも比較しながら詳しく紹介できればと思うので、本日も是非最後までお付き合いいただけると幸いです。

なんてったって今回も

189,800円
※Apple公式のSIMフリー版での最下スペックでの価格。

ですからね!

また2年かけて元を取らなければいけませんw

M4の新型iMacと同等くらい(iMacは198,800円)と思うと毎回躊躇してしまいますが、以前の機種もそこそこの価格で売却できるので、キャリアで分割購入して割高になってしまうよりは、自分でAppleで購入して買い替えをしていくのも悪くない購入方法だと思っています。

そんなわけで遅ればせながらではありますが、2ヶ月間しっかり使い込んだので、今回も一緒に見ていきましょう!

iPhone 16 Pro Max デザートチタニウムレビュー

開封と外観

というわけでまずは毎度のごとく開封から。

もう何度目か分かりませんが、この瞬間が一番ワクワクしますよねw

上下の開封シールを切って蓋を開けると…

おおお〜!高級感あるぅーー!!

そう、今回は新たなカラーとして仲間入りした「デザートチタニウム」を選びましたが、名称通りのデザート(砂漠)色というよりはゴールドに近いような印象で、しかもどちらかと言うとピンクゴールド寄りな雰囲気もあるため、そういったカラーが好きな人にはぴったりなカラーリングだと思います。

その他にはブラック、ナチュラル、ホワイトと合計4色展開となっており、前回の15 Proシリーズと比べるとブルーチタニウムがデザートチタニウムに変更になりました。

※左が16Pro、右が15Pro

Proというだけあってどれも高級感のある見た目で素敵ですよね。

そんなニューカラーのiPhoneを箱から取り出してディスプレイ側のいつものシールを剥がすと全貌がお目見えとなります。

チタニウム素材の質感も相まって美しいです。

過去レビューした12 Proや14 Proでは側面が鏡面仕上げだったため指紋が気になりましたが、15 Pro以降のチタニウム仕様はそういったこともなく、ボディの角が丸くなっているのも個人的にとても好みですね。

※こちらは12 Proと14 Pro。

カメラ部分は相変わらずではありますが、大きくなり続けていたカメラサイズは15 Proとは変わらず、14 Proと比較しても出っ張り方も含めほぼ変わっていません。

13〜14くらいの時は「さすがにデカすぎる」なんてよく言われていたのに、なんだかんだ長く使っていると気にならなくなるから不思議ですw

一応14 Pro Maxと並べてみると以下の通りで、カメラカバーが付いてしまっている関係で純粋な比較がしづらいですが、本体カラーが違うだけで全体の印象はほぼ同じではあるものの、よく見ると微妙に各ボタンやSIMトレイの位置が違っていることが分かります。

というのも、そもそもサイズが違っていて、横幅はまったく同じですが、高さが16の方が2.3mm程大きく、厚さが0.4mm厚くなっていて、並べてみてもこの通り全体としては16の方が大きくなったことが関係しているというわけです。

にも関わらず重さは227gと14より13gも軽くなっているのが15が出た時にも話題で、Pro Maxは元々大きくて重いので、その13gは体感としてもしっかり軽く感じられたのが最初の感動ポイントでした。

そんな15 Pro Maxも含めたサイズや重さをまとめると以下の通りです。

サイズと重量比較

iPhone 16 Pro MaxiPhone 15 Pro MaxiPhone 14 Pro Max
サイズ幅:77.6 mm 高さ:163 mm 厚さ:8.25 mm幅:76.7 mm 高さ:159.9 mm 厚さ:8.25 mm幅:77.6 mm 高さ:160.7 mm 厚さ:7.85 mm
重量227 g221 g240 g

こうして見ると何気にこの中では15 Pro Maxが最も小さく軽いのも興味深いですよね。

その軽くなった要因の1つがボディ素材にチタニウムを採用したおかげというわけです。

また、16 Proでは本体サイズが大きくなっているだけでなく、ディスプレイ面のベゼル(黒縁)も細くなったこともあり、ディスプレイサイズが6.7インチから6.9インチに大きくなりました。

これも不思議なもので、ベゼルがないだけでなんとなく画面が明るく感じるというか、すっきり見えるんですよね。

ベゼルが太いからといって困るわけではありませんが、こういった細かな部分もアップグレードポイントという感じです。

あと、先程ゴールドっぽいと伝えた本体カラーですが、以前のiPhoneXSにてゴールドとされていた本体と並べると思っていたより全然違いました。

まぁ背面ガラスの質感も違うし、側面が丸く鏡面仕上げだったりすることも関係しているため、単純な比較はできませんけどね。

それ以外の具体的な特徴は次の項でまとめるとして先に付属のアクセサリーも紹介しておくと、毎度お馴染みのSIMピンと一緒に、充電のためのUSB-Cケーブルが付属しています。

少し前に紹介したiPadに付属したものと同じでケーブルが編み込み式になっているのは以前のものより耐久性も高く嬉しい仕様です。

なお、ケーブルの仕様自体は15も同じですが、梱包のされ方が変わっていて、リンゴシールの付属がなくなったことも関係しているのか、これまでの「Designed by Apple in California」の入れ物はなくなり、ユーザーガイドが付かなくなった変わりに、ケーブルを包む紙に「ユーザーガイドを参照してください」という一文が記載されていました。

まぁ確かにこのご時世に紙の説明書を付ける必要もないので、よりエコになって良かったのかなと思います。

外観については以上にして、更に細かい技術仕様を確認したい方は以下のページをご覧ください。

iPhone 16 Pro Max技術仕様
https://support.apple.com/ja-jp/121032

性能比較

さて、ここからは性能や機能に関することを紹介していきましょう。

A18 Proチップ

まずは15 Proから進化しているところでいうと、いつも通りSoCチップが「A17 Proチップ」から「A18 Proチップ」にアップグレードとなりました。

CPUやGPUのコア数は変わっていませんが、最新のMacやiPadで採用されているM4チップ同様、第2世代の3nm(ナノメートル)プロセスを使っているため、A17 Proと比べてCPUは15%、GPUは20%速くなっているとApple Eventでも発表されています。

実際にベンチマークアプリであるGeekbench 6にて計測してみたところ以下のような結果で、全体の平均と比較すると確かに公称値通りの性能アップとなっていることが確認できました。

ちなみにこちらが初稿時現在のiOS全体での平均数値とランキング結果です。(iPadOSも含む)

※赤枠がiPhone 16 Pro Max。引用元ページはこちらです。

画像では見づらいので詳しくは引用元のページを見ていただきたいですが、CPUのシングルスコアにおいては今年発売されたばかりのM2 iPad Airを凌ぎ、マルチスコアとGPUでのメタルスコアではM1 iPad Proと同等ですからね。

M2 iPad Airをレビューした際にもベンチマークについては詳しくまとめましたが、そもそもコア数が違うため数値の差は大きいものの、モバイルデバイスにおいてこの小ささでM2チップの下につけているのは相当凄いことだと思います。

そんなM2チップを搭載したiPad Airのベンチマーク比較は以下の記事をご覧ください。

デバイスの性能向上により近年のモバイルゲームは画質等を最高設定にするともの凄い処理性能を求められるゲームも増えてきているため、そういったゲームをiPhoneのようなサイズ感で手軽に楽しみたい人はProシリーズを選択するのが良いのかなと。

逆にそういった拘りがない人はProではない所謂「無印」と言われるiPhone 16に搭載されたA18チップで充分すぎるため、価格の問題もありますし、ここ最近はそういった特別な用途がない限り、個人的にはほとんどの人に無印のiPhone 16をおすすめしています

上のランキングでは見切れてしまっていますが、A18チップですらiPhone 15 ProのA17 Proチップを全ての数値で上回っていますからね。

そんなことも把握いただきつつ、また細かいモデル選びについては後半でまとめようと思います。

カメラコントロール

続いてのアップグレードポイントは先程の外観では敢えて触れなかった「カメラコントロール」についてです。

これまでのiPhone遍歴において、ホームボタンのモデルから、そのホームボタンがなくなり、ノッチがDynamic Islandに変わり、アクションボタンが追加され、そして今回なんとまた物理ボタンが新たに増えるという大きな変化が1つ加わることとなりました。

見た目はすぐ上のスリープボタンに似ていますが、iPadのもののようにツルツルした素材で、タッチセンサーが内蔵されているため、押すだけでなく、指をスライドすることでも操作可能です。

名前の通りカメラ専用のボタンになっていて、強く押し込むことでカメラを起動でき、軽く押す(半押し)感じでダブルクリックをするとメニューが表示され、スライドで選択、半押しで決定、スライドで数値変更をして、強く押し込むことでシャッターが切られるという挙動になります。

※こちらが一連の動画です。

要はこれまでズームや露出を変えるにしても画面をタップして操作しなくてはいけなかったものが、このボタンに集約されたような形で、特に動画撮影時にそれらがシームレスに操作可能というのがポイントになるわけです。

しかもこれまでのAppleからするとこういった新しい機能はProシリーズにのみ搭載ということが多かったので、今回もそうなるかと思いきや、ちゃんと無印の方にも標準搭載されているのは嬉しいですよね。

そんなカメラコントロールボタン、実際に使ってみるとカメラの起動は迷わずボタンを押せば良いので速いし楽になりましたが、メニューの操作に関しては慣れもあるのか、相変わらず画面で操作してしまう方がやりやすいと感じてしまいました。

その理由の1つがカメラコントールボタンの位置で、これまでの親指でシャッターを切るような片手持ちだと、以下のような感じで人差し指でボタンに指が届かないんですよね。

まぁこれは使っている機種がPro Maxだからというのも大きく、Proならもう少し状況は違うとは思うものの、それにしても一般的なカメラを持つような持ち方は難しいと思います。

しかも従来のこの持ち方でもビデオと写真の切り替えや一番よく使うであろうズームの操作は片手で行えてしまうため、わざわざカメラコントロールで操作する必要がないというのも大きいのかなと。

ただ、ズームや撮影モード以外の被写界深度やスタイルといったパラメータを変更するには両手での操作が必須となるため、それらがカメラコントロールで全て行き来できるというのは便利だと思いました。

とは言え現在の写真アプリでの編集機能では撮影後にスタイルを変更できたり、ポートレートモードでは被写界深度も調整できてしまうため、撮影時にそれが変更できる必要があるかと言われると微妙ですけどね…w

なお、Appleのホームページにはデカデカと上のような両手を使った持ち方での操作が示されていますが、やってみるとこの持ち方では逆にやりづらくて、個人的には以下のように前から掴むようなフォームが片手での操作も可能で操作しやすかったです。

ダブルクリックの感じも慣れないうちはシャッターを切ってしまうくらい深く押してしまいがちですが、本当に軽く力を加えるだけで触覚フィードバックと共に操作できるので、まずはその感覚を掴むところから練習する必要があるかもしれません。

また、公式ページには他にも縦持ちの際に親指で操作している画像もあり、「これなら片手で操作できますよ」というメッセージかのようですが、親指は可動域が狭いので、僕としてはこれもめちゃくちゃ操作しづらいですw

現代的にはやはり縦向きで写真や動画が撮られることが多いからこの位置にしたんですかね?

そういったところがカメラコントロールのファーストインプレッションの感想で、色々なところから不満の声が上がっていますがw、個人的にはこのボタンにはまだまだ可能性が秘められていると思っていて、今後OSのアップデートで半押しでのフォーカスロックが追加されることがアナウンスされていますし、仕組みや仕様的に、そのうちiPad Airと同じTouch IDの役割ができたりするんじゃないかと思っているので、そういった進化を楽しみにしています。

48MPの超広角カメラ

続いての進化ポイントは「48MPの超広角カメラによるマクロ撮影」です。

普段使いではあまり気にならないかもしれませんが、iPhoneでは13のProシリーズから「マクロ撮影」という接写モードに対応していて、普通は被写体に近づきすぎるとピントが合わなくなってしまいますが、近年のiPhoneではカメラが自動で切り替わり、マクロ撮影モードになってくれることで接写の場合もしっかりピントを合わせた写真を撮れるようになっていました。

ただこれ、以前も記事内で言及したことがありますが、メインカメラとマクロ撮影用の超広角カメラの性能が違うため、そこまでメインカメラで撮影していたのが途中で超広角カメラに変わると色味や画質が勝手に変わってしまい、特に物撮りの多い僕の場合は困っていたんですよね。

そういう人には超朗報のアップグレード!と思っていたのですが、ここでも1つ物議も醸していまして…w

という仕様になっていたことが、発売されてから分かることになったんです…。

いや、上のHPの機能比較のスクショを見てもどう考えても4800万画素でマクロ撮影できるように見えますよね?!

実はそれがそうではなくて、「48MPの超広角カメラでマクロ撮影はできるけど、誰も撮った写真が48MPになるとは言ってないよ」ということだったんですw

ここ最近のAppleってiPadのCMやら、ホームページの誤表記やら、なーんか嫌な流れが続いていますよねぇ〜。

まぁこういうことを言わなきゃ15 Proとそこまで大きな違いがなかったりするので、なんとか絞り出しているのかもしれませんが、これも世界中から不満の声が上がっています…w

超広角カメラ自体は48MPで撮れるのになぜマクロモードだと12MPになってしまうのかは不明なものの、海外でも色々検証はされていて、試してみたところ、一応48MPのマクロ撮影風の写真は撮影可能です。

以下がそのサンプルなのですが、いかがでしょうか。どちらが12MPのマクロモードで、どちらが48MPのマクロ風写真か分かりますでしょうか?そして単純にどちらが良い写真に感じますか??

正解は左が48MPのマクロ風写真です。

背景の違いからすぐに分かった人もいるかもしれませんが、マクロ風写真の方は超広角カメラそのままの状態で撮影しているため、背景が広く撮影されますし、被写体である花の端がボケたり歪んで(伸びて)しまっているのが特徴で、これが右のマクロモードになると12MPになるものの、画像の歪みは解消され、被写体もキレイな比率で撮影されています。

これは恐らくAppleお得意の画像を複数枚混ぜて処理しているんじゃないかというのが僕の予想で、解像度は下がるけど歪みも少なくなるというのがこのマクロモードの特徴なのかなと。

その根拠に、マクロモードっていうのはそもそも超広角カメラ(0.5倍)を1倍にクロップしたものらしいのですが、純粋にそれだけだとしたら撮られた写真は12MP以下になりそうなものだけど、それはiPhone 14 Proだろうとぴったり12MPのままだし、クロップされているのに何かしら解像度の落ちない処理をしていることは明白ですからね。(特にiPhone 14 Proの超広角カメラはそもそも12MPなので)

ちなみに解像度を落とさない48MPのマクロ風写真はどう撮っているかというと、まず「設定」の「カメラ」から「フォーマット」内の「ProRAWと解像度コントロール」をオンにします。

あとはカメラアプリにて×0.5の超広角カメラに切り替え、画面に表示されている「RAW最大」をオンにして、マクロ撮影と同じくらい被写体に近付いて撮影をすれば48MPでマクロ風写真が撮れます。

それ以外にも、マクロモードと撮影距離を変えずに撮影し、撮ったあとで画像をクロップ(拡大)、もしくは撮影中にカメラを0.9倍までズームしてマクロ撮影と同じくらいの画角にすることでも同じような撮影結果となりますが、この場合は単純なクロップとなり、画像データとしては16〜18MPくらいになってしまうため、12MPよりは高解像なものの、48MPでは撮ることができません。

12MPのカメラで1倍にクロップしても解像度が変わらない技術があるなら、48MPでも同じことができそうなものですけど、なぜこのような仕様になっているかは不明です。

という感じで、とにかく超広角カメラが48MPにアップグレードされたことは間違いないんですが、マクロモードは12MPにしか対応していないので、それを目当てに買おうか検討していた方はご注意ください。

あと細かいことですが、16 Proシリーズからはこの超広角カメラにオートフォーカス機能が搭載されたことも1つポイントとなっています。

Fusionカメラ

カメラの話題ついでにメインの広角カメラについても触れておくと、iPhone 16シリーズからはこれまで「メインカメラ」という呼び名だった1倍でデフォルト起動する広角カメラは「Fusionカメラ」という名称に変更されました。

Fusion(フュージョン)と聞くと古いマカー(Mac好き)の人たちは忌まわしきFusionドライブを思い浮かべるかもですがw、今回のFusionカメラはちゃんと便利そうで、その性能は「1つのカメラで3つ分のレンズを使える」ということが謳われています。

Fusionカメラ設定を覗くと上記の通り、通常時の24mmレンズに加えて28mmと35mmレンズに切り替えられるようになっていて、これはカメラアプリ上で「1×」のボタンを押すことで切り替え可能です。

もちろん実際にレンズが交換されているわけはなく、この広角カメラも最大48MPだから通常のフォーマットを24MPにしていても倍の余裕があるため、焦点距離に合わせてクロップして再現しています。

その証拠にProRAWモードにして24mm、28mm、35mmと撮影すると、画素数も48MP、35MP、24MPと変わりますからね。

なお、この仕様はiPhone 15 Proシリーズも同様で、名称こそメインカメラではあるものの、レンズの追加は15 Proシリーズでもできるため、16 Proのみの機能というわけではありません。

ただ全く同じということもなく、今回からVision Proにてプレビューできる「空間写真」の撮影が可能になっているため、そういった部分では進化もしています。

iPhone 14 Proではレンズを変えるモードはないものの、同じ48MPカメラなので、ここではこの2世代でどういった変化があったかを一応比較しておきましょう。

※左が16 Pro Maxで右が14 Pro Max。(以下、比較の際は同様)ただし、当ブログの仕様で画質が落ちているので純粋な比較ではありません。

明るい写真は違いが分かりづらいですが、16の方が白飛びが軽減されていたり、色味がほんの少しだけ控え目な印象です。(空の色や電熱線が分かりやすいかなと)

ちなみにカラーコーンの写真は周りが完全に真っ暗な場所でのナイトモードによる画像なんですが、16の方がより陰影がはっきり再現されているのが凄いなと感じました。

まぁ肉眼では真っ暗なのでどちらが再現性が高いのかはなんとも言えませんけどねw

あと、一応ここでサラっとだけ触れておくと、前モデルである15ではPro Maxのみが「光学5倍望遠カメラ」だったのが、16ではProもPro Maxも光学5倍望遠カメラになったという変更点もあります。

こちらも14 Pro Maxとの比較ですが、14は光学3倍望遠で、それ以上はデジタルズームとなってしまうため、特に下記のような暗所撮影の場合、その差は歴然です。

逆に明るい場所での比較だとその差は絶妙ですけどね。

※上記どちらも5倍望遠での比較。(14の方はデジタルズームです)

ついでに、この望遠カメラについて1つだけ気をつけて欲しいのが、撮影距離の近いもの(1m前後等)を望遠カメラでアップにして撮ろうとすると、カメラが自動でFusionカメラのデジタル5倍ズームに切り替わってしまい、純粋な光学ズームの望遠レンズでの撮影に比べて画質が悪くなってしまうということがあります。

カメラが切り替わる瞬間に微妙に画角が変わるため気付けると思いますが、特に表示はされないため、気をつけてください。

マクロモード同様カメラレンズの自動切り替えは便利ではあるものの、逆にそのレンズで固定するというのが純正カメラアプリではできないので、そういったところもカスタマイズできるようになると個人的には嬉しいなと思っています。

なお、単純な夜景の撮影をFusion(メイン)カメラの等倍で撮影したものを比べると、シチュエーションにもよるものの、14 Proと比べると16 Proの方が明るく鮮やかに撮れる傾向でした。

ただ、よく見ると分かるように、どちらもドコモタワーの右に高島屋の看板のゴーストがあえて映るように撮影したのですが、明るく写ってしまうことで16の方がゴーストもはっきり出てしまうのが一長一短という感じでしょうか。

まぁそれこそこういった写り方であればクリーンアップ機能で消してしまっても良いかもしれませんけどね。

ちなみに、実は今回このゴーストに関することでも物議を醸していて、製品発表時には全てのカメラに「反射防止レンズコーティング」の記載があったのに、発売時にはその記載が消えていて、M2 iPad Airの時のGPUコア数問題の二の舞だと騒がれたのですが、その後ジャーナリストの松村太郎さんの取材によると、「全てのiPhone 16シリーズのカメラにフレア低減の反射防止コーティングが施されている」と発表がありました。

でも相変わらず公式ページにはその記載がありませんし、何が真実なのかはイマイチ分かっていません。

上記の画像を見ても分かる通りゴーストに関しては全く低減されていないので、あくまでフレアのみということも知っておいていただければと思います。
※ゴーストとフレアが低減すると言っていたのは海外のリーカーの方で、Appleが発信していたわけではありません

最小輝度1ニト

次のポイントは「ディスプレイの最小輝度が1ニト」になったことです。

画面の明るさを示す単位であるニト(nit)は、1nitが1cd/㎡(カンデラ平方メートル)で、つまり1平方メートルの面積をムラなく1cdの明るさで光る輝度を指しています。

この輝度が低いとめちゃくちゃ明るい太陽光の照る屋外などでディスプレイの輝度が負けてしまい、画面が見づらいといったことが起こるため、各社最大輝度についてはアップグレードしている印象がありますが、今回のiPhoneでは初めて最小輝度が1ニトになったことを性能の違いとして打ち出しました。

僕としては勝手なイメージで、画面を一番暗くした時の暗さが以前よりも暗くなるみたいなことかと思ったのですが、そこについては14と比較しても大きな違いはなく、結局「最小輝度1ニト」って何??と疑問だったのが、色々試しているうちに16 Proでは画面の明るさのカーブがかなり緩やかで微調整が利くことが分かりました。

上記画像では画面の明るさをおおよそ同じくらいにしていますが、左の16の方が暗いことが分かるかと思います。

確かに14では寝る前の部屋が暗いところで、少し画面を明るくしようとしてもかなり明るくなっていたのが、16では下限の調整が利くため、暗すぎず明るすぎない設定ができるようになったことが最小輝度1ニトの恩恵というわけです。

満員電車等で後ろの人から画面を覗かれたくない場合もこのくらい微調整が利くと、自分は見えるけど他人からは覗かれづらいということが調整できるのかなと思いました。

ちなみにiPhoneは14 Proから標準輝度は1,000ニトで、ピーク輝度はHDR時で1,600ニト、屋外では2,000ニトとなっていて、近年のスマートフォンの中では標準的な数値となっています。

以上が15 Proからの大きなアップグレードポイントという感じで、「それだけなんだ」と言われてしまうとその通りなんですが、まぁここまで完成してしまうと毎年目を見張る進化をさせ続けていくというのも限界があるのかなとw

もちろん、上で取り上げていない細かいポイントとして

  • 動画モードのドルビービジョンにて最大4K、120fpsでの撮影が可能
  • バッテリー容量が約6〜9%アップ
  • MagSafeが高速充電に対応
  • スタジオ品質の4マイクアレイとオーディオミックス(ノイズの軽減や声の強調等)が可能
  • QuickTakeビデオ(カメラモードでのシャッターの長押し)が最大4K、60fpsドルビービジョン、16:9アスペクト比に対応
  • Wi-Fi7に対応

※バッテリーについてはProとPro Maxで容量アップの比率が違うために6〜9%としています。

というものもあって、通常利用ではなかなか恩恵を感じづらいポイントではあるものの、その他の部分も少しずつ進化しています。

また、僕のように14 Pro Max等、14シリーズ以下からの買い替えとなれば、ここまでの新機能の他に、充電端子がUSB-C(USB3:最大10Gb/s)になっていたり、アクションボタンが使えたり、Logビデオの撮影や今後Apple Intelligenceも幅広く使えるようになりますし、そういった部分では14から16へのアップグレードの恩恵はかなり大きいですからね。

以上のポイントをご把握の上で機種変更の検討材料にしていただければと思います。

使用感

そんな新たな進化を遂げたiPhone 16 Proシリーズ。

2ヶ月間使った使用感はどうかというと

って、毎回同じような感想しか書いていませんがw、以前からお伝えしているようにもう何年も前からモバイルデバイスとして完成されているため、日常的な使用において驚くような変化はなく、正直に書くとこのようになってしまいます。

とは言えもちろん細かいところでは恩恵もたくさんあって、それこそ

  • 本体が軽くなった
  • 暗い場所での使用時に目に優しくなった
  • 何も考えずに写真を撮ってもポートレートで撮れるようになった
  • 画像用Apple Intelligenceである「クリーンナップ」機能が使えるようになった
  • iPadと同じ充電器を使い回せるようになった

という部分は日々実感するメリットです。

ただこれらのほとんどは15 Proでも得られ、16 Proだけというわけではないため、16 Proだから感じられる大きな変化というのはほとんどありません。(15にないのは輝度調整の部分のみ)

それはもちろん僕自身がゲームはiPadが基本でiPhoneではほとんどしないこと、また写真や動画についても日常の記録やブログ用といったくらいで、RAWやLog撮影も一眼カメラが役割を担っているということも大きいですけどね。

裏を返せばそういったところをこのiPhone一台で全て担えるわけなので、性能重視でゲームのためにiPadを買うとかRAWやLogのために一眼カメラを買う程ではないけど、コスパ良くそういったことを全て叶えたい人にとっては一石何鳥にもなるデバイスだと思います。

※こちらはApple ProRAWで撮影した写真をLightroom Classicで現像したもの。

今買うべきiPhoneとは

さて、iPhone 16 Proの魅力が充分に伝わったところで、ここからは僕と同じようにiPhone 14 Proやそれより前のモデルをお使いの方が、今買い換えるならどのiPhoneを買うべきかをお伝えすると、多くの人におすすめできるのは前述もした

です!

16 Proのレビューをしてきて何を言っているのかと思われるかもしれませんが、今回のiPhone 16は本当にコスパが良い仕様となっているので、今から新しい機種にする人は価格が12,000円安いという理由だけでiPhone 15にしたりせず、絶対16にしてください

その理由を並べると

  • 搭載のA18チップ性能はiPhone 15 Pro以上
  • そのおかげでApple Intelligenceが使える(15は使えない)
  • メモリも16の方が多い(16は8GB、15は6GB)
  • カメラコントロールボタンが使える
  • マクロ撮影ができる
  • その他細かい仕様(バッテリーやWi-Fi等)も16の方が上

だからです。

これにプラス12,000円出すのは全然安くないですか?!

それでもスマホに12万円はちょっと…という人は、Appleストアでまだギリギリ新品購入可能なiPhone 14(95,800円)が良いですからね。

なので、そういった観点から結論をまとめると

  • 現行のモデルでとにかく安さ重視なら – iPhone 14
  • 処理性能もカメラ品質も多少は良くあって欲しくてコスパ重視なら – iPhone 16
  • 完全性能重視、カメラにも拘りたいなら – iPhone 16 Pro

というポイントで選ぶのが良いと思います。

逆に現在iPhone 15・15 Proをお使いの人が乗り換えた方が良いかと言うと、そこまでではないと思うので、例えばゲームをがっつりやる人で15の性能不足を感じているということであれば16にする価値は高いですが、そういう人はiPhone 15の売却相場額と16の購入金額を比べてみて、検討してください。

さいごに

というわけで毎度ながら今回も長々語ってきましたが、iPhone 16 Proシリーズの魅力が伝わりましたでしょうか?

キャリアで購入の方も前回から2年くらい使っていてちょうど機種変更のタイミングだったり、それこそもう4年以上使っていてバッテリー持ちが悪くなっている人は良い書い替え時だと思うので、上記までを参考に購入の材料にしていただけると幸いです。

2年縛りの機種変更金額半額サポートといったプランにしている場合はそれ以外の方法はないですが、長く使っていて既に機種代金を全額払い切っている人については、キャリアで分割購入するよりもAppleストアにて一括、もしくは金利ゼロ円での分割購入の方がどう考えてもお得なので、今は機種変更も自身で簡単にできる時代ですし、調べればいくらでも情報は出てくると思うので、そういった方法で購入してみるのも良いと思います。

一括購入が可能なのであればAmazonや家電量販店で買うことでポイントまで戻ってきてお得ですしね。

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※本体カラーや容量はリンク先より再選択してください。

ちなみに、これもiPhone 12あたりの頃から毎回言っていますが、もし予算に多少余裕がある場合は、是非一度Pro Max、もしくは無印の方もPlusという大きいサイズの方を選んでみてください。

片手での操作はしづらくなるというデメリットもあるものの、一度大きなサイズを使うと戻れなくなる程見やすくて使いやすいので

周りの人もみんな口を揃えて大きい方が良いと言っていますからね。

もちろん手の大きさによっては本当に使いづらい可能性もあるため、気になる人は一度携帯ショップやAppleストアにて実機を触ってみて欲しいです。

そんなところで、本日のiPhone 16 Pro Maxのレビューは以上となります。

参考になったという方は是非サイトのブックマークやXのフォローをしていただき、また新着の記事をチェックしてもらえると嬉しいです!

ちなみに、前回14 Pro Maxをレビューしたあとは、様々なメーカーから関連するアクセサリーの提供をいただきとても有り難かったので、今回も各社メーカーの皆様もご連絡お待ちしております!w

こちらのページよりメールにてご相談ください。

本体レビュー以外にもケースやストラップ、MagSafe製品など、これまでも数多く紹介していますからね。

そんなことも期待しながら、また次回をお楽しみにー!

追記:その後iPhone 16 Proシリーズ用の保護フィルムとケースをレビューしたので、こちらも是非お読みください。

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