本日紹介するのは毎度お馴染みXiaomi(シャオミ)社から、2月末に発売されたこちら!
『Xiaomi Smart Band 8 Pro』というスマートウォッチです。
X(Twitter)では購入のポストをしていましたが、そこから早5ヶ月!w
発売からかなり時間が経ってしまいましたが、その分今日まで毎日使って隅々まで把握できたので、細かいところまで徹底的にレビューできればと思います。
しかも当ブログではこれまでSmart Band 5からこのスマートバンドシリーズのほとんどを購入レビューしていて、ここまでの進化の過程や前モデルである8や7Proとの比較もしながらお伝えできますからね。
前回酷評だった7Proよりは改善された点が多くあったため、購入を迷っていた方の検討材料していただけると嬉しいですし、既に購入した方はこれを読んで使い方をマスターしてください!
それでは、今回も一緒に見ていきましょう!!
目次
Xiaomi Smart Band 8 Pro レビュー
外観
というわけでいつも通り開封しつつ、外観のチェックからしていきます。
入っていたのはいつもと変わらず本体とストラップ、充電ケーブルと取扱説明書という3点ですが、開けてみてまず驚いたのはここまで長きに渡って本体にストラップが付いた状態で梱包されていたのが、今回初めて別々になっていたことです。
しかもそれぞれ個包装されていたのも初めて見る仕様で、より高級感を意識しているのかなと感じました。
※こちらは7Proの開封時。
また、この7Proの時から本体カラーが黒だけじゃなく白系(8や7Proはゴールド)のモデルを選ぶことができるようになり、今回はグレーバンドにシルバーの本体とブラックバンドにメタリックブラックの本体という2色展開となっています。
いつもは前モデルと比較しやすいのと、ゴールド系だと少し女性的かなと思って黒を選んでいましたが、今回はベルトがグレーで本体がシルバーという感じで男女共に似合いそうなデザインだと思ったため、敢えて新しい色を購入してみました。
それでは、このまま外観をチェックするためにも早速ストラップを装着してみましょう。
付ける時はただ差し込むだけととても簡単で、7Proでは外すのが大変というのをイマイチなところとして挙げましたが、ちゃんと改良されていて、とてもスムーズな付け外しができるようになったのは良かったです。
ストラップを付けるとこれまで通りの感じで、外観としては以下の通りに。
色が違うこともさることながら、サイズ感やストラップの仕様が大きく変更されていることが分かります。
7Proでは一般的な腕時計のようなバックル式だったものが、どちらかというとこれまでのSmart BandシリーズやApple Watchのスポーツバンドに似た感じで、ストラップ穴に片方の突起を押し込んで留め、ベルト通しに通すという方法で腕に装着することになります。
Apple Watchの時もそうでしたが、慣れるまでほんの少し付けづらさを感じるものの、慣れてしまえば何の不満もなく付け外しできるようになるのでご安心ください。
また8の時と同じく、オプション購入できる別売りのストラップが複数種類あり、各ストラップによって留め方が違うため、デフォルトのストラップであるこのTPUストラップが合わない方は別のストラップに変更することも可能です。
そんな仕様の違いもあり、Smart Band 8とはもちろん、Smart Band 7 Proともしっかりと違いを感じられ、隣に並べてみると明らかに画面が大きくなっているのと、画像からは分かりづらいですが、7Proでは画面の淵が丸みを帯びていたのが8Proではフラットになっているのも変更点の1つとなっています。
※1枚目が8と。2枚目が7Proとの比較です。
あとはいつもながら付属の充電ケーブルにも触れておくと、2024年になっても「USB-A to オリジナル端子」の充電ケーブルが付属していて、マグネットにて本体と吸着させて充電できるのはこれまでのものと同様でした。
XiaomiさんもそろそろUSB-Cにしてくれても良いのにと思うのですが、世間的にはまだまだアダプター側がUSB-Aの方が利用率が高いんですかね?
ちなみにこの充電ケーブル、1つ意外だったのは前回発売のSmart Band 8の充電ケーブルと互換性があり、使い回せるようになっていました。
これまでも形状は似ていたものの何度も仕様変更されていたので、もしかしたら今後はこのケーブルで統一ということになるのかもしれません。
なお、これも毎度のことですが、Xiaomi製品はApple製品と違い出荷前に充電が行われることはないため、使用前には必ず一度充電をしてからペアリングや動作確認するようにしてください。
あと、ここまで以外で外観に関することでいうと、これも7Proと同様Amazon Alexaに対応しているため、本体側面(正面から見て右上)にマイクが搭載されているということくらいでしょうか。
その他細かいスペックは以下の通りです。
スペック比較表
Smart Band 8 Pro | Smart Band 7 Pro | Smart Band 8 | |
サイズ | 46×33.35×9.99 mm | 44.7×28.8×11 mm | 48×22.5×10.99 mm |
重量 | 22.5 g | 20.5 g | 14 g |
ディスプレイ | 1.74 インチ | 1.64 インチ | 1.62 インチ |
解像度 | 336 x 480 (336ppi) | 280×456 (326ppi) | 192 × 490 (326ppi) |
明るさ | 最大 600 nit | 最大 500 nit | 最大 600 nit |
バッテリー容量 | 289 mAh | 235 mAh | 190 mAh |
Bluetooth | 5.3 | 5.2 | 5.1 |
フィットネス | 150種類以上 | 110種類以上 | 150種類以上 |
防水 | 5 ATM | 5 ATM | 5 ATM |
リフレッシュレート | 60 Hz | 不明(恐らく60Hz以下) | 60Hz |
容量(ROM) | 256 MB | 160 MB | 128 MB |
メモリ(RAM) | 32 MB | 8 MB | 8 MB |
常時表示 | ○ | ○ | ○ |
GPS | ○ | ○ | × |
Alexa | ○ | ○ | × |
定価(税込) | 8,980円 | 14,800円 | 5,990円 |
※サイズや重量はストラップを除く。
7Proと比べるとサイズ・ディスプレイは大きくなったものの本体の厚みは薄くなっているし、それでいて重さはほとんど変わらず、明るさ・バッテリー容量・フィットネス種類は増え、リフレッシュレートは60Hzになりつつ、Bluetoothの世代も上がり、ROMとRAMも2倍以上になっているにも関わらず価格が安いう、どう考えても8Proの方が良いと言える圧倒的な進化をしてくれていることが分かります。
その差は8と比べても納得のアップグレードで、前回7から7Proは全く別物だと思った方がいいと結論づけましたが、今回はちゃんと8から8Proへ進化したと言えそうです。
8Proの方がサイズが大きくGPSとAlexaが搭載されていることが強みとなるため、操作性の良さや外でのワークアウト(運動)にスマホを持ち出さなくていいという性能に3,000円出せるかを考慮の上、お選びいただくのが良いのかなと。
外観から分かる特徴や細かい技術仕様は以上です。
ペアリングと初期設定
それではいつも通りこのまま起動して、ペアリングと初期設定を済ませましょう!
電池が残っていれば画面に触れるだけで言語設定が表示され、任意の言語を選ぶとペアリングのためのアプリをダウンロードするよう促されます。
使うアプリケーションは「Mi Fitness」というものになるため、お使いのスマホのOSに合わせてインストールしてください。
Mi Fitness (Xiaomi Wear Lite)
Beijing Xiaomi Co., Ltd無料posted withアプリーチ
少しずつ改善はしているものの相変わらずアプリから本体設定を細かく変更できないのが惜しいですが、このアプリに統一されてからかなり時間が経ったこともあり、個人的にはようやく慣れましたね。
アプリをインストールして開いたらXiaomiアカウントでのログインが必要となるため、任意の方法でログイン(もしくは新規アカウント登録)を行い、8Proを近くに置いた上で画面下部メニューの「デバイス」より、「デバイスを追加」ボタンからペアリングを進めます。(この記事ではiPhoneでの手順となります)
すると近くにあるデバイスを検知して8Proが検出されるので、デバイス名をタップするとiPhoneの「設定」の「Bluetooth」より8Proを選択するように促されるため、そのように操作します。
そうするとここで「ペアリングの要求」が表示されるため、8Proの画面に表示されるナンバーと間違いがないか確認の上、8Pro側の「チェックマーク」を押し、そしてiPhone側の「ペアリング」を押し、その後、表示される「通知の受信許可」も許可してください。
なお、人によってはここで本体アップデートを促される画面が表示されるため、「後で」を選んで使い始めても良いですが、時間がある人はアップデートまで済ませてしまいましょう。
アップデートデータをダウンロードして本体にインストールするまで体感で5分以上はかかるため、時間がある時にやることをおすすめします。
ちなみに初稿時現在の最新バージョンは2.2.31です。
それらが済んで簡単な操作説明画面を進め、アクティビティ目標の設定をして、アプリのデバイスページにウォッチメニューと本体に文字盤が表示されたら無事にペアリング完了です!
アクティビティ目標についてはあとからも変更可能なためあまり悩む必要はありませんが、デフォルト数値であるカロリー500kcal、歩数6000歩、中高度の身体活動30分というのが、普段生活していても達成できるちょうど良い数値のため、超運動重視という人でなければそのままで良いと思います。
この目標を達成すると通知がくるように設定できるんですが、座り仕事の多い筆者でも1日の終わり頃には全ての項目を達成できるので、毎日なんとなく達成感を感じられますからねw
そしてこのまま初期設定も進めていきますが、まずはデバイスメニューのトップに表示されている「位置情報へのアクセスを許可」を設定しちゃいましょう。
表示されている「設定」ボタンを押すとiPhoneの設定内にあるMi Fitnessの位置情報メニューへ飛ぶため、天気やワークアウト(運動)メニューのルートや距離を正しく表示したい人は「常に」を選択してください。
アプリに戻ると先程の表示が消えているのが確認できると思うので、続いてそのまま「アプリ通知」から通知設定を行います。
スマートウォッチを使うメリットの1つとして、スマホを取り出すことなく通話やメールの通知確認ができるという利便性があるので、通知設定はオンにしておくのがおすすめです。
そのためにまず「アプリ通知」をオンにして、その後表示されるアプリ一覧から必要なものをオンにします。
ただ、ここにはスマホに入れているアプリが一覧表示されるわけではなく、よく使う可能性のあるアプリが並んでいるだけなので、ここにないアプリの通知を受けるには一番下にある「その他」をオンにする必要があり、そのようにしてしまうとスマホへくるの全ての通知がスマートバンドにもくることになってしまいます。
それを避けるためにはiPhoneの通知設定にて、スマートバンドで通知を受けたくないアプリの「通知センター」の通知を切ることで、スマホに通知はくるけどスマートバンドでは通知を受け取らないという設定が可能となるため、そのように設定してみてください。
Xiaomiのスマートバンドシリーズの通知はiPhoneの通知センターと連動しているため、このようにすることで通知のコントロールが可能ということですね。
なお、この通知周りのことに関して先に触れておくと、通知表示は文字盤の上に赤い点で表示されます。
7Proの時は青い吹き出しだったのが微妙にダサかったので、シンプルになったのは良かったです。
ただ、Smart Band 7の時に一瞬だけ対応した絵文字の表示はこの8Proでも相変わらず復活しませんでした。
※iPhoneの絵文字を端から入れてメールを送信し、表示される絵文字がないかチェックしたところ全て四角に文字化けしています。
また、7Proの時にイマイチなところで挙げた「通知のタイトルが見切れる問題」が改善していなかったのは残念でしたね。
しかもせっかく画面が大きいのに1文字目以降が省略されてタイトルのほとんどが表示されていませんし…。
まぁタイトルが分からないからといってめちゃくちゃ困ることはないと思いますが、普通に8で採用しているスクロール表示にしてくれれば解決するのに、なんでそうしないのか謎です。。
そんなことも知っていただきながら話を戻すと、続いて「健康モニタリング」項目の設定をします。
デフォルトのままでも心拍と睡眠、歩数や消費カロリーは計測されるので、あまりバッテリー消耗を増やしたくない人はそのままでも良いですが、せっかくなら下記のように設定しておくとより多くの項目がさらに詳しく計測可能となるためおすすめです。
- 睡眠 – 高度なモニタリング・呼吸スコア → オン
- 血中酸素レベル – 終日トラッキング → オン(アラートはオフ)
- 活力スコア – 目標達成通知 → オン
もちろんこれ以外にも心拍に心配のある人は心拍のアラートをオンにしたり、日頃の座りっぱなしなことが多い人はスタンディングのリマインドをオンにする等、気になる項目をオンにしてみてください。
その他の機能等はこのあとの使い方の解説でも触れますが、初期設定として設定しておかなければならない項目は特になく、あるとすれば音声でスマートバンドを操作するための「Amazon Alexa」を使いたい人は「追加設定」の項目から任意のAmazonアカウントにてログインしておきましょう。
料理中など細かく操作したくない時にタイマーをセットするといった場合にとても便利です。
ちなみにこのAlexaの機能、発売からずっと使えず、Xiaomi公式Xでもアップデートで対応するという発表以来、実におよそ4ヶ月経って、つい先日のアップデートでようやく使えるようになったという経緯があります。
そもそも先日までMi Fitnessアプリ上にAlexaの項目がありませんでしたからね。
以上が購入して最初に行う初期設定で、あとは腕に付けて生活するだけで健康モニタリングをしながら腕時計として活躍してくれるというのがスマートウォッチの価値という感じです!
操作方法と使い方
というわけでここからは基本的な操作方法と使い方について解説していきましょう。
まず操作方法はこれまでのシリーズと特に変わらず、以下のような操作方法となります。
- 通知一覧 – 下にスワイプ
- ウィジェット – 左にスワイプ
- アプリ一覧 – 上にスワイプ
- ショートカット一覧 – 右にスワイプ
※全てホーム(文字盤)画面からの操作を想定。
そしてGIF動画の通りアプリや設定内に進んだ場合、右スワイプにて1つ前のページに戻るという感じです。
ウィジェットとショートカットについては繋がっているため左右どちらにスワイプしても辿り着けますけどね。
7Proでは繋がっていなかったので、そこから考えると改善している点とも言えるでしょうか。
基本的な操作感や仕様については前モデルである8と同じような感じで、ウィジェットも1画面に複数置けて、しかも画面が大きい分最大3つまでとなっているのも嬉しいし
編集はできないけど一番よく使うであろう「設定」や「アラーム」、「手首を上げてスリープ解除」等へのアクセスがショートカット項目にまとめてあるのは気が利いていると感じました。
※ホームから右スワイプで表示されるこの画面が「ショートカットコントロール」というメニューです。
また、アプリ一覧も横に3列ずつとこれまでのモデルの中で最大となる表示個数で一度での視認性が上がりましたし、もちろんこれまで通りリスト表示にも変更可能です。
※右がリスト表示。リスト表示には「設定」の「レイアウト」より変更。
全てのアプリは紹介しきれませんが、先程設定した健康モニタリング関連の計測結果もスマートバンド上から確認できますし、ワークアウト(運動)の開始やアラーム・タイマーといった単体のアプリ等、全部で25種類入っています。
なお、健康モニタリングやワークアウト結果については8Pro上でも見ることができますが、より詳しい結果がスマホアプリ上からも確認できるということも覚えておきましょう。
※こちらはスマホ上からみた睡眠の結果。
グラフ右上の拡大ボタンを押すと横画面で更に大きく、その他の指標と一緒に確認することも可能です。
8の頃からは睡眠の傾向が動物に例えられるようになったのも面白いと思います。
ワークアウトについて
そんな基本操作以外にここからいくつか少しだけ詳しい使い方を補足しておくと、スマートウォッチの醍醐味とも言えるワークアウト機能については、運動を始める際にワークアウトメニューから目的の運動を選択してスタート(GOボタン押す)することで始められます。
GPS機能のない8では経路や正しい距離の記録をするのにペアリングしたスマホも持ち出す必要がありますが、8ProのようなGPS搭載モデルであればウォッチ本体のみでかなり正確な距離の計測が可能というのも優位なポイントです。
ただしワークアウト中はその他の機能やホーム画面に戻ることはできず、唯一音楽の再生・停止や曲送りのみ操作できる仕様になっているのでご注意ください。
※ワークアウトの計測画面から左にスワイプすると音楽メニューが表示されます。
また、ワークアウトの終了の仕方は誤タップによる誤動作を防ぐために、終了ボタンを2秒程長押しする必要があるということも覚えておいてください。
※一時停止と終了は計測画面から右スワイプすると表示されます。
なお、設定メニュー内にて「自動検出」という機能があり、それをオンにしていると対応した6種類のワークアウトを始めるだけでワークアウトが検出され、ワークアウトを開始するかの通知が来るので、対応したワークアウトを頻繁に行う人はオンにしても良いかもしれません。(その分バッテリー消費も上がるので注意ですk)
ウォッチフェイス(文字盤)の変更について
続いてこちらもスマートウォッチならではの楽しみでもあるウォッチフェイスの変更方法について、デフォルトでも7つの文字盤が入っているので8Pro本体のみでもホーム画面でディスプレイを長押しすると簡易的に変更はできますが、更に多くの種類から選ぶにはMi Fitnessアプリ上の「バンドディスプレイ」というメニューより任意のものを選んで「適用」をすることで新たなウォッチフェイスをダウンロードする必要があります。
一度本体に保存できてしまえばあとはスマホから操作しなくてもウォッチ本体から任意のものに手軽に変更できるので、いくつか好みのものを入れておいてその日の気分やファッションに合わせて変えるという楽しみ方もおすすめかなと。
ちなみに7Proでは本体に8枚しか入れられないことをイマイチなところで挙げましたが、8Proでは15枚まで入れられるようになっていたのは良かったですね。
これは選ぶウォッチフェイスのデータ容量に関わらず15枚までになっているとのことでした。
それ以外にもこれまで通り自分で好きな写真を選んでウォッチフェイスを自作することも可能ですし、どんな文字盤でも常時表示(常時オンディスプレイ)に対応しています。
なお、7Proではこの常時表示が暗いなんてことも挙げていましたが、8Proでは常時表示中でも明るさの自動調節がされるようになってその問題も解決されていますし、その常時表示が時間が進む毎になぜか動くという問題がここまでのモデルでずっと起きていたのも、とうとう8Proで解消されました。
※こちらは7Proの常時表示が動くところです。
あとウォッチフェイス周りで言うと、今回8Proにて初めて採用された機能として「ウォッチフェイスのスタイル」という機能が追加され、1つのウォッチフェイスから複数の色を選択できるようになっています。
このスタイル機能に対応したウォッチフェイスである必要がありますが、黒系のを白にしたり、針の色だけ黒にしたり等、とても良い機能ですし、それとは別にApple Watchで言うコンプリケーションのように、表示する健康モニタリングも選べるようになっていたのは良かったです。(7Proでは健康モニタリング表示のカスタマイズもできませんでした)
その他の使い方
その他知っておいた方が良い使い方としては、本体メニューの「設定」内から、ディスプレイ自動ロック時間の調整や電源のオフができることくらいですかね。
※「電源オフ」は設定の「システム」メニュー内。
電子機器の電源を切らなくてはいけない場合はここから電源のオフができますが、一度電源を切ってしまうと再び起動するのに充電ケーブルでの通電が必要になるため、そういった時はモバイルバッテリーと充電ケーブルも持参するようにしましょう。
それ以外にもペアリングできているのにアプリ上で接続が確認できなかったり、スリープの解除等が正常に動作しなくなってしまった場合等の時にはその上の「再起動」で問題が解消することも多いため、覚えておくと良いと思います。
そんな細かい使い方を書くとキリがないですが、スマホの操作に慣れている人であれば触っているだけでなんとなく分かると思うので、その他のメニューや本体内アプリも色々試してみてください。(アラームやタイマー等、普通に使えますので)
生活レベルでの防水機能も備えているため、運動での汗や雨、プール等での利用も問題ないですし、基本的には充電中以外はずっと着けっぱなしで問題ありません。(筆者はお風呂の時は外していますが)
ただ、水にはそこそこ強いものの、熱にはあまり強くはないので、熱いお風呂やサウナ等での利用は故障の原因にもなるため注意が必要です。
昔のモデルがサウナでも利用可能という噂が広まってしまって以来、現在のモデルでは熱を感じると電源が強制的にオフになるようになっているため、突然電源が切れてしまうようなことがあれば、そういったことを疑ってみてください。(公式としては昔のモデルもサウナでの利用は非推奨です)
バッテリー持ちや使用感について
基本的な使い方が分かったところで、いつも通りバッテリー持ちやしばらく使ってみた使用感をまとめます。
公称値では通常モードで16日、常時表示(AOD)モードで6日とのことで、僕の場合は高度な健康モニタリング設定をオンにしているため公称値の条件と同じではないですが
通常モードで12日
常時表示モードで3日とちょっと
という感じでした。
これまでも同じ条件で計測してきたのでその比較で言うと
7Proが通常モードで8日
常時表示モードだと4日
8が通常モードで9日
常時表示モードで5日
だったので、バッテリー容量が増えたこともあり通常モードではバッテリー持ちが良くなり、画面の輝度が増えていたり、明るさの自動調節のおかげか、常時表示モードでは持ちが悪くなっているという結果でした。
常時表示はやはり便利なのでオンにして使いたいですが、その分充電頻度が高くなってしまうのをどう捉えるかというところでしょうか。
個人的には毎度言っている通り、Apple WatchもiPhoneも毎日充電していることを考えると3日に一度というだけで充分煩わしさを感じないので、僕は気にせずそのように運用していますが、なるべく充電頻度を少なくしたい人は常時表示は利用せずに使うのが良さそうです。
まぁ常時表示させなくても「持ち上げてスリープ解除」の機能をオンにしておけば文字盤を顔に向けるだけで画面が点灯して時間を確認できるため、それでも問題ないですけどね。
ただ、あからさまに時間を確認したことが相手に分かるので、こっそり確認したいシチュエーションが多い人には常時表示がおすすめです。
なお、充電時間は7Proが60分だったのに対して、バッテリー容量が増えたこともあり8Proは80分間と少しだけ長くなっています。
良いところとイマイチなところのまとめ
そんなXiaomi Smart Band 8 Pro、さすがに第8世代のProバージョンなだけあって、これまでのモデルを踏襲した隙のないモデルであることは間違いなく、ここまでも伝えてきた通り以前までのイマイチなポイントを多くクリアしていて、個人的にはかなり完成したように感じました。
主に7Proとの違いになりますが、良いところを具体的にまとめると
- フラットな画面でより見やすく、操作しやすい
- 60Hzのヌルヌル動作
- 常時表示も明るさが自動調節される
- バンド交換が楽
というものが挙げられます。
ほとんど8と同様ではありますけど、8にもなかった嬉しかった点は
画面操作してスリープしてしまった後、1分以内に再度スリープ解除するとスリープした時の画面から操作可能になったこと
です。
これ何気にめちゃくちゃストレスで、ちょっと考えながら操作している時に画面がスリープしてしまうとウォッチフェイスの画面に戻されてイチから操作しなくてはいけなかったため、そのせいで以前までは画面の自動ロック(スリープ)までの時間を10秒以上にすることを推奨していましたが、今回ようやくそれをする必要がなくなりましたからね!
個人的にはマジで大歓喜!!
逆に相変わらずイマイチなところは
- 絵文字が非対応
- 通知のタイトルが読めない
- 画面が明るくなったこともあり常時表示のバッテリー持ちが低下
- バッテリー容量が増えたこともあり充電時間が増加
という感じでしょうか。
電池持ちや充電時間については機能が向上していることに起因しているので、単純にイマイチポイントとは言えませんけどね。
あとは敢えて言うならフラットな画面になったことでベゼルの太さが少し気になりますが、ここは次の9Proへの進化の余力なような気もします。
そう考えるとあとは絵文字と通知周りさえ改善されれば、イマイチな点がなくなるところまで来ているということです。
もちろん欲を言えばアプリ側で本体設定ができるようになって欲しかったり、アプリ毎で通知の設定を変えたり、メールやLINEの簡易返信に対応して欲しいだとか色々ありますが、それが可能なApple Watchと比べて8割以上安いと思えばコスパは相当良く、相変わらず初めて買うスマートウォッチにぴったりというのが僕の中での結論となります!
さいごに
そんなわけで毎度のことながら長らく語ってきた「Xiaomi Smart Band 8 Pro」のレビュー、いかがでしたでしょうか?
ここまでくると毎回革新的な進化があるわけではないのでiPhoneやiPad同様毎回同じようなレビューになってしまい個人的には若干飽きつつありますがw、なんと言ってもXiaomiは安いので、今後も購入次第レビューしていければと思っています。
今回も7Proと比べると6,000円近く安くなっていますからね。(7Proが高すぎた感もありますが…w)
最初の方にも書いた通り前モデルである8との違いはシンプルで、画面の大きさとGPSとAlexaを内蔵しているかどうかということのみなので、そこに3,000円出す価値があれば8Pro、なければ8を選ぶのが良いでしょう。
あとはやっぱり8はスポーティーな印象が強く、フォーマルな雰囲気には8Proの方が合いそうなので、そういったデザインの違いで選ぶのも良いのかなと。
僕としてはラバーバンド感覚であまり存在感のない無印シリーズである8も捨てがたいので、どちらを常用するかは悩みどころですけどね。
ただ、ここにきてやっと8と8Proの溝が埋まって、価格差のみで選択できるようになったのは本当に良かったと思いました。
もし8の方を更に詳しく知りたいという方は是非以下の記事もご覧ください。
Xiaomiのスマートウォッチが今後どんな進化を続けていくのか楽しみにしつつ、本日はここまでとさせていただきます。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回もお楽しみにー。