
普段はApple製品を中心に紹介してる筆者ですが、そんな僕のところにとうとうやってきました!
今回のテーマは
自作PCです!!
ようやくここまできましたねー。
前々からXとかでも作る作るとは言っていたんですが、やっと形になり、やっと記事を書いています。
そう、実は去年の年末に完成はしていたものの、他の記事との兼ね合いもあってなかなかまとめられず、今日まで引っ張ってしまいました…w
まぁM3 MaxのMacBook Proのレビューは10ヶ月かかったので、それに比べれば早い方ですけどww
※良かったらぜひ読んでください!
マカー(Macが好きな人)が作る人生の初の自作PCがどんなものか、そして僕と同じようにこれから初めて作るという人に向けてポイントや注意点なんかをまとめられればと思うので、本日も最後までお付き合いください!
それではいきましょう!!
目次
なぜ自作PCを組むのか
というわけでまず初めに、自作PCを組むことになった動機や経緯から伝えると、元々このブログもDIYから始まっているように、根本的にものづくりが好きというのは前提にありつつ、それこそ前回記事にもしたiPhoneのバッテリー交換やMacの修理や改造といったことも前から手を出していたこともあり、これはそろそろ自作PCも作れるんじゃないかと徐々に意識していくことになったのが最初のきっかけです。
それにプラスしてMacのパソコンは古いものも含めると8台所有していますが、まともに動作するWindows機が1台もなく、単純にある程度は触れるようになっておきたいというのもありつつ、稀にくるWin対応ソフトウェアの企業案件を受けられるようにしておきたいというのも動機の1つになっています。
もちろんそれ以外にもMacではなかなかできないPCゲームをやってみたいというのもあるし、作ったPCのベンチマークやカスタマイズ等、色々な記事に落とし込めますからね。
そんなことをこの2年くらいぼんやりと考えていたところ、ちょうど去年の3月にAMDのRyzen CPUがAliExpressでめちゃくちゃ安くなっているという話題を見て、いつか作るかもしれないしとりあえずCPUだけ買っちゃうかという謎の勢いでお祭りに参加してみたら、なんと争奪戦を勝ち抜いて手に入れられてしまったことから物語が動きだしますw
3年前のこのポストにもある通り、自作PCを組むならCPUは絶対AMDにしようと思っていましたからね。
PCのパーツ構成
そういった経緯でパソコンの心臓部とも言えるCPUを手に入れた僕は、それを基軸にその他パーツ構成を考えることに。
考えるにあたっての条件は以下の通りです。
- 予算20万円
- そこそこ重たいゲームができること
- 出来る限り光ること
- 出来る限り白いパーツで作ること
- 出来る限り新しい製品を使うこと
という5つです。
スペックとしては所謂「ゲーミングPC」という感じで、最近はあえて光らせない方が主流っぽいですが、光らせる方が色々な意味で難しそうなので、なるべく光らせつつ、そういった部分の制御ができるのかというところも課題の1つにしています。
また、白で組むということや新しい製品を使うというのもスペックを気にしながら予算内でどこまでできるのかというのをこだわっている感じですね。
ブログネタとしてもこういった条件が多い方が面白いのでw
そんなわけで、それらを叶える自作PCのパーツ構成がこちら!
パーツ | 製品名 |
マザーボード | ASRock B650M Pro RS WiFi |
CPU | AMD Ryzen 5 7600 |
CPUクーラー | NZXT KRAKEN RGB 240 White |
グラフィックボード | ASUS Dual GeForce RTX 4070 SUPER 12GB |
SSD | HIKSEMI FUTURE M.2 SSD 2TB |
RAM | Kingston FURY Beast RGB DDR5-5600MT/s 16GB × 2 |
ケース | Antec CX500M RGB WHITE |
電源 | MSI MAG A750GL PCIE5 |
※それぞれの価格はこのあとの「組み立て方」にて順に紹介します。
本体の構成としてはこの8パーツを選ぶだけで作ることが可能なので、それぞれの役割が分かっていれば選ぶこと自体はそこまで難しくないと思います。
とは言え、価格やスペックだけみて選べば良いかというとそんな単純なものではなく、使用CPUや規格、サイズによって使えるものは絞られるので、そこだけ間違えないようにしなくてはいけません。
その点においてこれから組む人にアドバイスがあるとすると
- 使うCPUによって対応したマザーボードを選ぶ
- CPUとマザーボードに対応したメモリを選ぶ
- マザーボードのサイズによってケースのサイズを選ぶ
- 電源は使用電力目安を計算の上で出力を選ぶ
というのは最低限確認しましょう。
これを間違えるとそもそも使えなくなってしまいますからね。
CPUは僕と同じようにAMDか、もしくはIntelか、またそのAMDでも世代によってAM5やAM4といった違いがあるため、使うCPUがどの仕様になっているか、しっかり把握の上、対応したマザーボードを選ぶ必要があります。(筆者の購入したRyzen 5 7600はAM5)
そして、AM5対応のマザーボードはDDR5メモリに対応しているため、メモリを選ぶ場合にはDDR4ではなくDDR5を選ぶということになるわけです。(DDR4とDDR5は互換性がありません)
また、マザーボードのサイズはATX、microATX、Mini-ITXといった3種類のサイズがあり、このサイズによって拡張性が変わり、入れられるケースを選ぶ必要が出てきます。
例えば僕の選んだASRockのマザーボードにも「B650 Pro RS WiFi」という型番のものあり、そっちはATXサイズになっているため、同じモデルでもサイズ別に販売されているものもあるという感じです。
メーカーによって微妙に違いはありますが、B650ならATX、B650MならmicroATX、そして数字の後にM-XとかI(アイ)が付くとMini-ITXといったような名付けになっていることが多いので、そういった予備知識を持って選ぶと違いも分かりやすいかもしれません。
まぁ大きいケースに小さいマザーボードは入るため、逆にならないようにさえ気をつければ大丈夫といえば大丈夫ですけどね。
あとは最低限の構成を決めたところで以下のような自作PC向けショップが提供している「電源容量計算機」なるもので使用電力を計算し、結果のおおよそ倍くらいの出力のある電源を選べば間違いありません。
電源容量計算機 – ドスパラ
https://www.dospara.co.jp/5info/cts_str_power_calculation_main.html
CPUとGPUの詳細さえ分かればそこが大半を占めるため、それを基準にすれば大丈夫です。
ちなみに僕の構成で計算してみると650Wくらいで足りると出てくるので本来であればそれを使えば良いのですが、余裕を持った方が電源効率が良かったり静音にも繋がるということで、将来的にもっと高性能なCPUやGPUに載せ替える可能性も考えて少し容量の大きな750Wにしてみました。
なんかこういうのって足りないより多い方が安心な気がして少しオーバースペックのものを買っちゃいますよねw
そんなところが必要最低限の注意点で、さらに細かいことを言うと、AMDに最適化されたオーバークロックできるメモリを選んだり、そのクロック数をどうするかとか、光るパーツを使う場合マザーボードのRGB制御システム(ASRockならPolychrome RGB等)に対応しているか否か、簡易水冷がCPUソケットに対応しているか、ラジエーターが入るケースサイズになっているか等々…、条件にもよりますが、価格や色、機能の縛りを気にしながら選ぼうとすると思っていたより複雑といえば複雑です。
機能性を重視したら予算は少し膨らんでしまうし、色も本当に統一しようとしたらこれまた価格は上がるわけなので。
でもそんなことをああでもないこうでもないと考えている時間が一番楽しいので、上記のポイントに気をつけつつ、自分の理想にハマるものを山のようにある製品から1つずつ選んでみてください。
自作PCの組み立て方
というわけでここからは実際に組み立てていきながら、各パーツの詳細や価格を紹介していきましょう!
僕の場合、パーツ構成を決めてから一気に購入したかというとそうではなく、昨年の3月にCPUを購入してから実に7ヶ月かけて1円でも安いタイミングを見計らって購入したので、予算20万円のためとはいえ、ズルいと言われればズルいかもしれませんw
そんなふうにコツコツと集めたパーツがこちら!

箱も大きいので半年間かなりのスペースを奪われていましたね〜w
それぞれ価格もそこそこするので1年は保証があったりしますが、自作PCは実際に組んで動作させてみないと初期不良や不具合に気付けないので、長い時間をかけてパーツを集めるのはそういった意味でリスクがあるため注意です。
手順①:マザーボードにCPU・RAM・SSDを取り付ける
それでは、最初の手順としてまずはマザーボードを開封して必要なものを取り付けていきます。

購入したマザーボードはドスパラ限定モデルであるASRock(アスロック)社の『B650M Pro RS WiFi』です。
その名の通りドスパラでしか購入できませんが、こちらずっと19,000円台を推移していたのが、9月に突如15,980円になったので即決しました。
しかもその後年末には13,890円まで安くなりましたからね。
初稿時現在は17,980円に落ち着いていますが、きっとまたセールのタイミングがくると思うので、このあたりの価格を参考に安い時を狙ってみてください。
なお、ドスパラ限定なのはWiFi・Bluetoothが標準搭載されているモデルで、それらの機能がない「B650M Pro RS」というモデルもあります。
こちらは現在最安価格が16,980円なので、単純比較では安いですが、WiFiが欲しくなってWiFiカードを買おうとすると4,000円くらいするし、最安価格はドスパラ限定モデルの方が安いので急ぎでなければ待っても良いし、17,980円でもお買い得なので個人的にはWiFiモデルがおすすめです。
そんな人生で初めて購入したマザーボードを開封してみるとこんな感じで、厚手の袋に入ったボード本体にWiFiアンテナ、SATAケーブル、各種ネジと説明書が入っていました。

早速マザーボードを取り出したのがこちら。

全体的に白っぽいのも決め手の1つでもあり、初心者がつまずくとされているバックパネルが最初から付いている一体型I/Oパネルが採用されていること、USB-Cも含む端子の豊富さやBIOSフラッシュバックスイッチが付いているのもあってこれを選びました。

マザーボードが準備できたらCPUを取り付けていきましょう。
別に順番はないためRAMやSSDから付けても良いんですけどね。

購入したCPUはAMD(エーエムディー)社の『Ryzen 5 7600』です。
これが手に入れらたことで自作PCを始めることになったわけですが、こちらを当時AliExpressで21,804円で購入しました。

※一応証拠w
早く買えた人はクーポンがあって19,000円代で購入できていた人もいたみたいで、現在の価格を考えるともの凄いお祭りだったなとw
もしかしたらまたタイミングをみてそんなセールが開催されるかもしれませんし、今も覗いてみるとRyzen 7 7700とかは25,000円程度と安くなっているものもあるので、AliExpressで購入することに抵抗がない人はチェックしてみると良いかもしれません。(ストアによっては偽物や不良品を掴まされることもあるようなのでご利用は自己責任で)

なんでこんなに安いのか不安になる人もいるかもしれませんが、1つカラクリがあるとすると、日本の代理店で購入する場合は基本的に「Ryzen 5 7600 BOX」という形でCPU本体だけではなくCPUクーラー(空冷)が付属しているため、その分どうしても価格が上がってしまいますが、AliExpressのものはバルク品といってCPU単体で販売されているという違いがあります。
なので最初からCPUクーラーを空冷で組む予定の人は素直に日本でBOXセットを購入するのが良いという選び方もあると思うので、好みに合わせてお選びください。
そんなパソコンの心臓部とも言えるCPUの選定についてはGPUと同じくらい悩むポイントで、これが良いというのがなかなか難しいですが、僕の選んだRyzen 5 7600はコスパの良いCPUという感じです。
Ryzen 5 7600のスペック
CPUソケット | AM 5 |
ベースクロック | 3.8 GHz |
ブーストクロック | 5.1 GHz |
コア数 | 6 |
スレッド数 | 12 |
システムメモリタイプ | DDR 5 |
許容メモリ容量 | 128 GB |
グラフィック機能 | AMD Radeon Graphics |
PCI Express | PCIe 5.0 |
TDP | 65 W |
例えば先程の7700との比較だと7700の方がブーストクロックが5.3GHzでコア数が8コア(スレッド数は16)という違いがあり、逆にそれ以外はほぼ同じスペックのため、ベンチマーク等で比較をすると7700の方が能力が上と判定されますが、その分価格が高くなるため、そういったスペックと全体的な予算感を考えてどちらが良いか、ということになるのかなと。
まぁもしあとからスペック不足を感じても上のグレードに載せ替えることが可能なのが自作PCの醍醐味でもあるので、あまり悩みすぎず、いくつか候補を絞っておいてあとはセールのお得感によって決めても良いと思います。
そういったところで、早速そのCPUをマザーボードに接続すべく、以下のソケット部分の右にあるレバーを軽く押しながら右に外してレバーを持ち上げましょう。


そうするとソケットの蓋を開くことができるため、そのままCPUを載せるだけです。


ソケットとCPUどちらも左上に三角のマークが付いているので、その向きを合わせることだけ注意しましょう。

置いたまま軽く左右に動かしてズレるようなことがなければ問題ありませんので。
あとは逆の手順でソケットの蓋を閉じます。
CPUが入っている分レバーが思っているより固く、こんなに力をかけて大丈夫か不安になる程でしたが、無事にレバーをロックできるとメーカーロゴの入ったカバーが勝手に外れます。

こういうのも何も知らない人からしたらちょっとびっくりしますよねw(本当に何も知らない人が自作なんてしないと思いますが)

これでCPUの取り付けはOKです!
ここでついでにCPUクーラーを取り付けるための準備のためにソケットの上下にあるネジで固定されたバンパーも外しておきましょう。



空冷ファンとセットでCPUを購入した人はそのままファンを取り付けてしまっても良いし、僕の場合は別売りの簡易水冷クーラーのため、この段階では必要なスペーサーのみ付けておくことにしました。(スペーサーはCPUクーラーの中に入っています)



クーラーの詳細はまた後半の取り付けの際に紹介させてください。
続いてはメモリ(RAM)の取り付けです。

購入したのはKingston (キングストン)社の『FURY Beast RGB DDR5-5600MT/s 16GB×2』。
筆者は18,600円で購入しましたが、初稿時現在はまだその値段で買えそうです。
同じモデルで白もあるのですが、こちらも予算の関係で黒い方になってしまいました。(1,000円しか変わりませんがw)
ちなみに黒の方のみRGBの付いていないバージョンもあるため、特に光らせる必要もなく、色にこだわりがなければそっちの方が良いです。
この光らないバージョンの方も他のDDR5メモリと比べると少しお高めですが、それはこのメモリがAMD EXPO認定を取得しているメモリで、Ryzen7000シリーズCPUのオーバークロック設定が簡単にできるようになっているためなので、そういった性能を活かしたい人は対応したメモリを選択する必要があるということも覚えておきましょう。
そんなメモリを挿すスロットはこちら。

合計4枚挿せるので、最大32GB×4枚までいけるのですが、今回は1枚16GBを2枚の合計32GBという構成にしました。
4スロットあるマザーボードに2枚のメモリで運用する場合はCPU側から見て2番目と4番目のスロットに挿す必要があるということなので、該当のスロットのラッチを開けて、メモリを以下の向きで挿します。


奥までしっかりと入ればラッチが勝手に戻ってロックがかかるので、そうではない場合は、ゆっくり左右に力をかけてさらに奥まで入らないか確認してみてください。


このメモリの挿さりが甘かったり、真っ直ぐ入っていないことが初心者にはありがちらしいので、垂直にしっかり入れることがポイントと言えそうです。
なお、今回のマザーボードのように片側ラッチのものもあれば、両側ラッチのものもあるので、ご使用のマザーボードに合わせて作業しましょう。
無事に2枚とも挿すことができればメモリの取り付けも完了となります!

手順①の最後はSSDの取り付けです。

用意したSSDはHIKSEMI(ハイクセミ)社の『FUTURE M.2 SSD 2TB』。
M.2 SSDについては当ブログでも何度か登場していますが、せっかくの自作PCなので、これまで紹介したものの中で最もスピードが速いものを選びました。(筆者購入時は16,880円)
ただこちらのSSDはPCIe 4.0で、ロマンを追い求めるならCPUもマザーボードも対応しているPCIe 5.0仕様の方がもっと速いんですが、それも予算のせいで断念しましたw
まぁSSDもあとから変更できるので、いつかPCIe 5.0がもう少し安くなってからでも良いのかなと。
そんなHIKSEMIのSSDの中身は本体とドライバーとネジと説明書で、以前紹介したMONSTER STORAGEのものとほぼ同じです。

その時の記事でもHIKSEMIの話題は出していて、NANDチップが232層式の方が特に読み込みにおいて高速であるとの噂もあり、その上価格も安かったため、こちらを選んでみました。
本体を横から見てみると噂の通りNANDチップが2枚(MONSTER STORAGEは4枚)で、あとから調べてみたところ232層式であることが確認できています。(速度検証等はまたいつか)


今回のマザーボードは最大3つまでM.2 SSDを搭載することができますが、とりあえず1枚のみにしておこうと思うので、メインとなるPCIe 5.0のスロットであるこちらに載せることに。

ここだけ豪勢なヒートシンクが付いていますし、よく冷えそうですよね。
ドライバーでネジを外すとヒートシンクが取り外せるので、あとは一般的なM.2 SSD同様、少し斜めから挿してそのままヒートシンクを戻します。


ちなみにヒートシンクの裏側にはサーマルパッドなる放熱シートが貼ってあり、保護フィルムが付いているのでこちらは必ず剥がしましょう。


実はHIKSEMIのSSDにもただのブランドシールではない放熱シートが貼ってあるのですが、これを剥がしてしまうとメーカーの保証がなくなってしまうらしいので、こっちは貼ったままで問題ありません。

というわけでこれで最初の手順は完了となります!
特に難しいこともなく順調ですね〜。
手順②:マザーボードをケースに組み込みグラフィックボードを取り付ける
次に、ここからはパーツを取り付けたマザーボードをケースに組み込んでいきます。

今回使うケースはAntec(アンテック)社の『CX500M RGB WHITE』で、白でRGBファン付きなことに加えてピラーレスなことが決め手となりました。




本来なら四方を囲む形状になるところ、一辺のピラー(柱)がレス(ない)ことで内部がよく見える造りになっているのがピラーレスケースの特徴で、内部を光らせたい人に人気のケースになっています。
あと、もう1つ良いと思ったのがケースに標準で搭載されているポート(フロントパネル)で、イヤホンジャックやUSB2.0の他にUSB-Cポートがあったことです。

最近発売されたケースはさすがにUSB-Cポートなことが多いですが、それでも安価なものだとAとCが1つずつとかだったり、それこそ最初は同じAntecの「CX200M RGB ELITE WHITE」という1世代古いケースにしようとしていたんですが、去年の6月に発売されたのがこのCX500Mで、まさに運命の出会いという感じでした。(CX200MはケースにUSB-Cがありません)
しかも定価9,980円とそこまで高くなく、発売から日に日に安くなっていき、初稿時現在ではAmazonでも結構安く買えますし、TSUKUMOネットショップなら過去最安の7,837円で買えちゃいますからね!
ちなみに僕は昨年の10月頃にPCデポにて8,684円で購入しました。
モノとしてはこれが最も大きいですが、基本的にはパーツを中に入れていくだけで、ケース自体の組み立てみたいな作業はないのも安心です。
そんなケースに組み込む最初の工程として、まずはケースの左側(バックパネル側)の出っ張りを持って手前に引くことで一番大きなガラスパネルを外し、その裏側にあたる配線を隠すパネルも背面のネジを2本外してから横にスライドして外すところから始めていきましょう。




裏配線側にはSATAのSSDやHDDを格納する場所に箱が入っていて、そこに説明書やネジ、結束バンドが入っているため、取り出しておいてください。


あとはケースを寝かしてマザーボードを固定します。


この際のポイントはバックパネルをケースにしっかりと合わせるというところでしょうか。

バックパネルが問題ないことを確認できたら、今回のマザーボードの場合は全8箇所をネジ止めすればOKでした。

ちなみに1点迷ったことは、ケース付属のネジが2種類あってどこにどのネジを使うのかというものです。


見た目から考えると何かを固定するのには右のつば付ネジの方が良さそうかなと思ったので全てそれで統一しましたが、もし明確な使い分けがあるようでしたら是非教えてください。
なお、ここから先は結構な本数のネジを締めていくことになるので、この日のために電動ドライバーと長いドライバービットを購入していたのですが、これはとても役に立ちました。
このベッセルの電動ドライバーは自作erの間でも人気なものらしく、スピードを3段階に変えらるため、締めるときはゆっくり、外すときは速くといった調整が可能なのが便利です。
ケースにマザーボードが固定できたら次に取り付けるのはこちら!

このパソコンのグラフィックボード(GPU)となるASUS (エイスース)社の『Dual GeForce RTX 4070 SUPER 12GB』です。
パソコンの性能を決める上でCPUと同じくらい大事なGPUは今回のパーツの中でも最も高価なパーツで、同じスペックでもメーカーや外装等の仕様違いが多数販売されているため、ここの選定はかなり悩みましたが、最終的にはスペックと予算を重視して決めました。
なので白でもなければ光ったりもしませんが、そういったモデルも存在はしているので、こだわりたい人はそういうモデルをご検討ください。
2025年に入ってからは5000系の発売もあり、4000系の生産が終了したせいで、特に4070以上のGPUが軒並み価格高騰していて、今後以前と同じ価格で買うのはしばらく難しいかもしれませんが、僕はAmazonのセールで97,420円で購入しています。
今考えるとあのタイミングで買っていて本当にラッキーでした。
ちなみにこのGPUを選ぶ上で初心者が混乱しそうなポイントをまとめておくと、まず、有名なGPUチップということでいうとNVIDIA(エヌビディア)のGeForce(ジーフォース)とAMDのRadeon(ラデオンもしくはレイディオン)シリーズがあり、それらを搭載したファンと一体型のグラフィックボードがそれぞれのメーカー(AsRockやASUSなど)から販売されているため、例えば同じRTX 4070という製品も色やサイズ等の仕様が違うものが各社から何種類も発売されているということです。
また、チップのグレードも複数あり、GeForceの4000シリーズであれば
- 4060
- 4070
- 4080
- 4090
というように数字が増える毎に性能が上がり、更にそのモデルの中でグレードが分かれていて、4070でいうと
- 4070
- 4070 SUPER
- 4070 Ti
- 4070 Ti SUPER
という順に性能が上がっていくルールになっています。
これら全てにおいて各メーカーから仕様違いが販売されていることを考えると、もの凄い種類の中から選ぶことになるというのが容易に想像できますよね。
また、単純に数字・グレード順ならシンプルで分かりやすいですが、例えば3090 Tiは4070(無印)よりも性能が高いといったことがあるため、余計に分かりづらくなっています。
まぁもちろんそういった性能を一覧にまとめているところも沢山あるので、比較表やベンチマーク結果を比べつつ、価格を見ながら仕様の違いで選んでいくというのがポイントです。(それ以外にもVRAMの容量が8GBか12GBかといったこともありますが)
ドスパラGPU比較表
https://www.dospara.co.jp/5shopping/shp_vga_def_parts.html#gpulist
上記URL先の表を見てもらえると分かりますが、4000シリーズは4070 SUPERからスコアが大きく伸びて、そこから上は微増で、また4090で大きく性能アップしている感じなので、価格も含めて比較すると4070 SUPERはコスパが高いことが分かっていただけると思います。
そしてその中でも圧倒的に安かったのが今回購入したASUSのDualシリーズというわけですね。

さすが10万円近くするだけあって、化粧箱も高級感がありました。
中はこのような感じで、衝撃で動いたりしないよう、工夫された梱包になっています。

早速取り出して保護フィルムを外したら、外観をチェックしていきましょう!




同梱品は本体の他に電源用ケーブルと説明書、そして謎のブランドカードの4点セットですね。

見ての通り2連ファンと言われるモデルですが、持ってみると結構ずっしり重くてかなり重厚な印象です。
ちなみに同じASUSでも3連ファンモデルがもちろんあり、2連か3連かを選ぶには使用するケースサイズと静音性にて選ぶのが良いとのことでした。(3連ファンの方が静か)
取り付けの前にまずはケース側のパネルを外し


端子のカバーも外すのを忘れずに、マザーボードのPCIe x16スロットに挿しこみます。



メモリ同様、奥まで入るとロックがかかり、拡張スロットに出力端子の金具がぴったり引っかかっていることを確認したら


ネジ止めをしてグラフィックボードの取り付けは完了です。

ここまでくるとかなり見覚えのある形になってきましたね。

手順③:CPUクーラーと電源の取り付け
組み立て手順としては最後となる続いての工程は、CPUクーラーを取り付けましょう。
ファンのみで冷やす「空冷」の場合はCPUの取り付け後にやってしまっても良いのですが、今回のような「簡易水冷」の場合はケースにマザーボードを組み込んだあとの方が良いと思います。
取り付けの順番で言うとグラフィックボードを付ける前に付けても良いですが、グラボのサイズやヘッドの向きによって干渉することもあるため、向きの調整ができないグラボから付ける方が手間が少ないのかなと。
電源に関しては特に何かが干渉するわけではないので先でも良いですけどね。
実は僕も先に電源をケースに入れて固定してしまったんですが、電源はケーブル類を取り付けてからケースに入れた方が良かったので、そこはまたあとから紹介します。
それでは先にこちらから。

こちらが今回のCPUクーラーとなるNZXT(エヌズィーエックスティー)社の 『KRAKEN RGB 240 White』です。
ただの簡易水冷というだけで選ぶなら白で光るものでもっと安いものがあるのですが、今回は更にヘッド部分に液晶が付いたものを条件に探したので少し価格が高くなってしまいましたが、それでもAmazonのセールで17,130円で購入できたのは安い方かと思います。
その後最安時には16,890円で売られていたのも確認できているので、タイミングを見計らってお得に購入するのがおすすめです。
初稿時現在ではパソコンSHOPアークが20,680円で最安となっていました。
中身は以下の通りで、本体とファン、ケーブル、CPUブラケット、各種ネジにスペーサーと説明書が入っていました。

まずは一番大きなラジエーターとファンを袋から出し、それらをネジ止めして


次にラジエーターをケースの天面に取り付けていきます。



Antecのケースは天面にマグネット付きのメッシュにて埃のカバーがされているので、それを外して任意の場所にネジ止めしていく感じですね。
このラジエーターを付ける場所も色々な流派があったり、ファンについても吸気にするか排気にするか、更にそれをラジエーターの下側に付けるか上側に付けるか、どれが正解とも言えない選択肢を迫られますw
筆者においては様々な検証をしているポストや動画を観た結果、天面に付けることにしました。(詳しくは文字リンク先へ飛んでください)
あとはこのまま水枕とも言われるヘッド部分をCPUに固定していきますが、その前に付属の電源ケーブルをヘッドに挿し込み、リテンションブラケットをAMD用のものに交換しておきましょう。


ブラケットは反時計回しで外せて逆の手順で簡単に付けられますが、付ける位置によってヘッドの方向が決まるため、どのように付けたいかをシミュレーションの上、取り付けるのがおすすめです。
そしたらCPUにグリスを米粒大くらい出し、付属のヘラで薄く伸ばします。


これも色々な検証を見ると別に伸ばさなくても押し付けられる力で勝手に伸びるみたいですけどね。
また見てお分かりの通り、ヘッドには購入時から既にグリスが付いているため、わざわざ塗らなくても良いという見解もあるようです。
ちなみに使用グリスについては自作erに人気の高いARCTIC(アークティック)社の『MX-4』を使っています。
序盤のCPUを取り付けた時にスペーサーは付けたので、あとはブラケットのネジ穴に合わせてネジを締めて固定すれば簡易水冷クーラーの取り付けは完了です!

ただ、これだけではファンが回ったり光ったりしないので、先程ヘッドに取り付けたケーブルをマザーボードと接続します。
説明書にも細かく書いてあるので細かくは割愛しますが、1つはUSBコネクタに、そしてもう1つはポンプ3ピンコネクタに繋ぎ、3つ繋がっているところにファンから伸びるファンケーブルを、そして一番幅の広いSATAの電源ケーブルはまたあとからSATA電源と繋ぎました。


今回のASRockのマザーボードにはCPUウォーターポンプ用の「CPU_FAN2/WP」というコネクタがSSDの横にあるため、めちゃくちゃ奥まってて挿しづらかったですし、マザーボード側は4ピンなのに対してポンプ側は3ピンだったりして不安でしたが、気にせず付けて問題ないようです。
こういうイレギュラーなことが平気かどうかが分からないのが初心者には不安なところですよね。
USBは2.0の方で良いとのことだったので、マザーボード下部の「USB2.0ヘッダー」に接続しています。
更にはKRAKENに付属していたRGB ControllerにファンのRGBケーブルを繋ぐことで、あとから専用ソフトにてファンの色も制御可能になるという感じです。

このRGB Controllerがそこそこ大きくて、どこに配置しようか悩んでいたら、なんと内側にマグネットが仕込まれていて金属製のケースにピタっとくっついてくれたのでびっくりしました。

よく考えられていますね〜!
こちらもUSB2.0接続だったため先程のポンプと隣り合わせで接続して、同じく電源もSATA電源と繋げばCPUクーラー周りのセットアップは以上となります。

そして最後に電源を取り付けて各パーツの電源接続がでればいよいよ組み立てが終わります!
購入した電源はMSI(エムエスアイ)社の『MAG A750GL PCIE5』です。

先程も伝えた通り最初は順番を間違えて先に電源をケースに付けてしまい、あとからケーブルを繋ぐのがめちゃくちゃやりづらかったので、皆さんも全てのパーツを取り付けたあとでどこに何の電源が必要かを確認しながら先にケーブルを繋いでからケースに固定することをおすすめします。
ちなみに電源は本体、説明書と一緒にナイロンの袋が入っていて、その袋の中にもの凄い量のケーブルがまとまっていました。


どうやらこういった電源にも色々と種類があり、最初から本体にケーブルが付いていて外せないものと、今回のように自身で1本ずつ繋ぐものが存在しています。
自分で繋ぐものの方が必要ではないケーブルを間引けるため、ごちゃごちゃせず配線がしやすいとのことでこちらを選びましたが、逆に最初からまとまっているものであれば先にケースに固定してしまっても問題ありません。

それ以外に電源を選ぶポイントは2つあって、1つは冒頭の方でも書いた「電源容量」と電源効率を示す「認証」についてで、容量については使うパーツによって計算機等を用いておよそ倍くらいのものを選べば良いですが、電源効率の認証についてはとりあえず「80 PLUS GOLD」以上であれば特に問題はなさそうという印象でした。
以下の記事では各認証の違いを検証されていたので、気になる方はこちらを。
80PLUSで消費電力はどう変化するのか?
https://www.dospara.co.jp/monotech/mnt_4950.html
要は数値で言えばPLATINUMの方が上だけど、その差や価格を考えたらGOLDを選べば良いでしょうということですね。
あともう1つがグラフィックボードの「補助電源」についてで、近年のグラフィックボードはその性能の高さからマザーボードからの電源供給では電力が足りないため、それを補うために補助電源として電源から直接電力供給するための端子が付いていることがほとんどですが、それがこれまで6ピンや8ピンだったのが「12VHPWR」という新しい12ピンのものへ変わってきています。
筆者の購入したグラボもその規格に対応したものだったため、せっかくなら電源もその最新規格になっているものを購入しようということでこちらの電源を選んだので、もしそういった補助電源を搭載したグラボを選んだ人は、電源選びの際に「12VHPWR」に対応しているかどうかも確認してみてください。
ただ1つややこしいのが、この12VHPWRという規格、接続の仕方によって発火するという大問題を抱えていて、登場から早々に「12V-2×6」という名称に変更されました。
なので今回購入した電源においては「12V-2×6」という表記になっていますが、電源側が新しくなっていれば良いかと言うとそうではなく、どちらかというとグラボ側が対応していないと意味がなく、僕のグラボは「12VHPWR」のため、安全性という面においてはあまり意味はないですが、どちらも12ピンに対応していればケーブルが1本で済むというメリットは得られるため、選んで損はないと思います。
なお、接続部が発火する原因としてはグラボ側に挿すケーブルの甘挿し(奥までしっかり入れないこと)らしいので、そういったグラボを買ってしまったとしても怖がることはなく、しっかりとケーブルを挿し込んで取り付けましょう。


※「12VHPWR」と「12V-2×6」でケーブルに違いはないようで、電源に付属していたケーブルにはこのようにグラボ側が黄色くなっていて、この黄色が見えなくなるまでしっかりと奥に入れるという仕様になっていました。
もちろん電源もカラーが白のものも存在していますが、どうせケースの中で見えなくなってしまうし、コストを考えてこちらも黒を12,430円で購入しました。
そういった注意点を把握の上で電源を選び、必要なケーブルを取り付けられたら、あとは必要な各部へケーブルを接続していきます。
まずはマザーボード用のATX電源とCPU補助電源から。


続いて先程紹介したSATA接続のウォーターポンプとRGB Controllerを。

そして最後にケースの機能に必要なファンやRGBライト、オーディオ関連、ケースの電源ボタンやUSBポートにまつわるケーブルを接続したら…



完成です!!

おおおお!なんとかそれっぽくなってる!!w
ケース裏の配線はこんな感じです。

多分本当は結束バンドでまとめなきゃいけないんだと思うんですが、針金入りのビニタイでまとめてるの有識者に怒られそうw
1つ付け忘れていたバックパネルにWi-Fiのアンテナを取り付けて…

これにて組み立ては完了です!
起動テスト
さて、ようやく組み上がった自作PC。
果たして本当に起動するのか、表と裏のパネルも戻して早速電源を入れてみましょう!

玄人はマザーボードを組んだところで一度テストをするようですが、途中で起動する方が怖かったので、完全に組んだ状態でドキドキの初起動ですw
それでは、スウィッチゥオーーーーン!!!

おおーー!電源付いたし、全部光ってる!!
かっけーー!!!w
そして…

BIOSも立ち上がったー!!
一発成功じゃん!自分凄い!!←
というか焦ってキーボードやマウスを何も繋がずに起動しちゃったけど、F2とか押さなくてもBIOSって立ち上がるんですね。(OSが入ってないからかな?)
ちゃんとマウスとキーボードも購入してあったので、急いで持ってきて接続してみたら、こちらも問題なくちゃんと使えました。
ちなみに使用しているディスプレイは以前にレビューしたXiaomiのA24iです。
ネタ的には何か問題が起きてくれた方が面白い気もしましたが、CPUやGPU、メモリも含め全て正しく認識しているし、これにて大完成ですね!!
(気になる合計金額は次のページにて)