2023年の11月に発売となったAppleの最新MacBook Pro。
Xでは高らかに購入を宣言し、無事に届いたこともポストもした筆者ですが…
それから約10ヶ月!!w
ここまでの記事でも度々登場はしていましたが、今回ようやく重〜い腰を上げてレビューしていこうと思いますww
話題なうちに書けよというのはごもっともですし、毎回開封時に写真を撮っているのでいつでも書けたはずなんですが、メインPCとして落ち着くまでに時間がかかったり、なかなかその力を体感するような使い方ができていなかったり、知られ尽くしているMacBook Proを今更レビューするというのもイマイチ気分が乗らず、ズルズルと今日に至ってしまったというわけです。
長く語ることなく第一印象をサクっと書けば良いのに、勝手に理想を高く抱いているからこういうことになるんですよねw
まぁ無駄な言い訳はさておき、今回も一緒に見ていきましょう!
目次
MacBook Proの買い替え理由と現行モデルについて
まず最初に、そもそもなぜ今回のタイミングで新たなMacBookを購入することにしたかと言うと、筆者がこれまで使っていたのが13インチのMacBook Pro 2017モデルで、もう発売から7年も経っているというのもありつつ、Intel製CPUの搭載された後期のモデルということもあって、まだ現役で伝えるものの、最新のアプリケーションでの動作の重さが気になっていたため、ここ数年買うタイミングを見計らっていました。
※こちらはこれまで使っていた13インチのMacBook Pro 2017モデル。
本来はもう少し早く買うはずだったんですが、2023年の1月にApple製のCPUであるM2のMacBook Proが発売された際は処理能力に大きく関わる新技術とされていた3nm(ナノメートル)プロセスルールを採用したチップにならなかったため泣く泣く見送り、そのまま年を跨ぐかと思われた2023年の11月に突如M3 MacBook Proが発売となり、それが待ちに待った3nmチップの採用だったことが後押しとなって購入することを決めたという経緯になります。
まぁその3nmチップも2024年である今年発売のiPad Proで採用されたM4チップでは第2世代の3nmチップが採用されていて、実はこれが第1世代よりかなり電力効率が良いようで、大金を出して購入した今回のM3 Maxチップの性能を超えられてしまっているという残念な話もあったりしますが、今のところそのM4が搭載されたMacの発表はなく、この流れでいくとMacBook Proに搭載されるのは年末か年明けになると予想されるため、どちらにせよそこまでは待てなかったですし、個人的にはちょうど購入後にM3の能力が必要な制作があったりして、その恩恵もしっかり感じられたので、結果的にはベストタイミングでの購入になったなという感じです。
技術革新は時間と共に必ず進んでいくので、より良いものを待っていたらキリがないですからねw
そんな発売の経緯もあるMacBook Proは現行では14もしくは16インチの2サイズに、M3・M3 Pro・M3 Maxという3グレードのCPUを選ぶというのが基本構成となっています。
※細かいことを言うとProやMaxでは更にコア数の多い上位グレードを選択可能。
ノーマルのM3でも音楽制作においては充分すぎる性能のため、そこだけを考えるなら良かったのですが、Adobeを中心としたDTP関連とそれに伴うAI、映像、更に3Dにも手を出していることを考えると少しでも良いものをということで、またこの先5年以上は買い替えないことを見越して、大見得を切ってM3 Maxモデルを選択することにしました。
容量も2TBに増設して、そのお値段なんと598,800円!!
何気に一括購入では人生最高額な気がします…w
M3 Proじゃ足りなかったのかと言われると難しいところですし、どのグレードでどこまでのことができるという線引きがあるわけではないので、これがおすすめというのが一概には難しいものの、後半ではベンチマークでの比較等もしていくので、そういったものを参考にしながら皆さんもご自身の用途に合わせてお選びください。
14インチMacBook Pro (M3 Max) レビュー
外観
以上のような流れで購入したM3 Max MacBook Pro。早速開封しつつ、中身をしていきましょう。
サイズがぴったりの開けづらい箱を開けると薄紙に包まれたMacBook Pro本体が顔を出します。
Apple好きとしてはこの薄紙を剥がす瞬間が一番テンションが上がりますよねw
はやる気持ちを抑えながらペリペリ剥がしていくと…
どどん!!
こちらが2023年11月に新発売となった14インチのMacBook Proになります!!
とは言え実はサイズや形状、電源周りやポートについては2023年の1月に発売されたM2のものと全く同じなんですけどね。
唯一違うのが「スペースブラック」という本体カラーです。(M2モデルはシルバーとスペースグレイの2色)
M3モデルもノーマルのM3では本体カラーがシルバーとスペースグレイの2色になり、M3 ProかMaxを選ぶとスペースブラックとシルバーという2色になっているというこれまでにはあまり見ない仕様になっています。
名前だけ聞くとさぞ黒そうな、はるか昔の真っ黒なMacBookを彷彿とさせるような黒なんじゃないかと期待していたのですが、実物を見るとそこまで黒くもなく、むしろ体感ではスペースグレイと変わらないような印象でした。
でもイメージではそう思っても実際に並べてみるとちゃんとスペースブラックが一番黒いことは間違いありません。
※上がスペースブラックのMacBook Pro(M3)、左がシルバーのMacBook Pro(2017)、右がスペースグレイのMacBook Pro(M1)。
こう見ると光の加減によってはスペースグレイもシルバーと変わらなく見えるという…w
個人的にはMacBook Airにある「ミッドナイト」カラーの黒いバージョンのような色を期待していたので、そこは少しだけ残念でした。
※こちらがMacBook Airのミッドナイトカラーです。
まぁただこのミッドナイトも発売後から「指紋がめちゃくちゃ目立つ」という評価で賛否が分かれていたので、真っ黒にしていたら同じ道を辿っていた可能性もありますし、難しいところですよね。
スペースブラックも指紋は付くものの、ミッドナイト程気になるものではないため、それを思うとこのくらいの黒で良かったのかなという気もしますし。
ちなみに本体の底面はこのような感じで、この「14インチ」(と16インチ)というモデルが登場したM1の上位モデルの時から「MacBook Pro」の刻印がされています。
この仕様なのは14と16インチモデルだけなので特別感があって良いですよね。
13インチモデルからは大きさが変わっただけでなく、形状や仕様が大きく変更となり、本体の厚さもこのくらい違います。
なお、箱の方には電源ケーブルと説明書、そして説明書の下に電源アダプターが入っています。
スペースブラックの場合はケーブルも黒で編み込み式のものが採用されているのが嬉しいです。
また以前までのMacBook Pro 2017では電源ケーブルもUSB-C to Cでしたが、往年のマグネット式であるMagSafeが復活して、「MagSafe3端子」となったのも変化の1つですね。
ケーブルに力が加わるとマグネットが外れてくれるのでパソコンの落下が防げるため、USB-Cより絶対に良いと思います。
また付属のアダプター側の方は少しサイズの大きな96Wになっていました。
ただこれは12コアCPUのM3 Pro MacBook Pro以上の仕様で、それ以下の場合は70Wアダプターとなるためご注意ください。
そう、実は何気にMacBookはサイズやモデルによって使えるアダプターが決められているため、どのアダプターでも使い回せるわけではないことって意外に知られていないんですよね。(壊れるわけではありませんが、小さいものだと正しく充電されません)
Mac の電源アダプタの見分け方
https://support.apple.com/ja-jp/109509
※詳しくはこちらを。
以前のMacBook Proは61Wアダプターだったため、並べるとこのくらいの大きさの違いがあります。
大は小を兼ねるという言葉の通り、大きいものであれば下位のものはiPhoneであれiPadであれ何でも充電可能で、ものによっては充電スピードも速くなるため、これ1つあればAppleデバイスの充電に困ることはないというのもMacBook Proを購入することで得られるメリットの1つと言えるかもしれません。
ちなみにバッテリーでの駆動時間は公称値では最大18時間となっていますが、ノーマルのM3モデルの方は最大22時間と、チップサイズの違いの影響もあってかバッテリー容量が違う仕様になっています。(M3 MaxとProも16インチでは最大22時間です)
あと、個人的にはまさかこのMacで最後になると思っていませんでしたが、説明書の中には黒いリンゴシールが入っていました。
今年発表のあった通りエコの観点から5月発売の新型iPadよりこのリンゴシールの付属がなくなってしまったため、50年後くらいにはこれも貴重なオプションとなっているかもしれませんよね。
家にあるリンゴシールを集めたら一体何枚になるか把握できていないくらい一度も使わずに全てそれぞれの箱の中に眠っていますが、いつか忘れ去られた頃にまとめてみようかなと思いますw
初期セットアップ
そんな付属品のチェックもできたところで、本体を開けて起動して、初期セットアップを済ませちゃいましょう。
近年のMacBookは開けるだけで電源が入るので、Windows PCから移行してきた人はびっくりするかもしれません。
筆者としては電源を消しての掃除がしづらいのでこの機能をオフにしたいのですが、実は今のところその方法がないという一般的なPCからしたら変わった仕様になっています。(もちろんパソコンを開いたままシャットダウンすれば開いた状態で電源オフを再現できますが、何かのキーを1つでも押すと起動するので、電源オフのままキーボードを掃除することは不可能なんです…なんでやねんw)
というわけで初めて起動をするとiPhone等でもお馴染みの多言語による「こんにちは」が表示されるので、何かしらキーを押して次に進み、言語や国を選ぶ等、設定アシスタントの指示に従って進めていきます。
ちなみに設定の中には以前のMacからTimeMachineでのバックアップを取っておくことでデータを丸々移行することができるのですが、Intel MacからAppleシリコンへの移行の場合、アプリケーションのバージョンがAppleシリコンに対応していないといけないため、ほぼ全て入れ直しとなるので注意が必要です。
僕もすっかり忘れて移行したのち、一度初期化して全て入れ直すという遠回りをすることに…w
あと、初めてのMacユーザーは知らない人も多いのですが、今のMacBookでは電源ボタンにTouch IDを備えているため、その設定は最初にしておくと便利です。
iPhone同様初回起動時はパスワードが必要ですが、スリープ後の復帰はTouch IDでいけるためめちゃくちゃ便利ですし、サイトに入力するログイン項目もタッチのみでいけるため、慣れるとこれなしでは生きていけない体になりますw
でも欲を言えばMacBook ProくらいはTouch IDだけでなく、Face IDにも対応して欲しいですけどね〜。
そういった諸々の設定が完了すると無事に起動します。
僕の場合は13インチからの買い替えですが、1インチ違うだけでもやはり大きく感じますし、この14インチモデルから採用されている「Liquid Retina XDRディスプレイ」が凄くキレイです。
まぁディスプレイの明るさも全然違い、このモデルは持続輝度が1,000ニト、ピーク輝度が1,600ニトもあるので、そういった違いも大きいかもしれませんけどね。(MacBook Pro 2017は500ニトです)
また、気になるかもと言われていたiPhoneでいう「ノッチ」(切り欠き)も最初は確かに違和感があったものの、使っているうちに何とも思わなくなりました。
だって以前まではこの幅以上のベゼルがあったわけですからね。
※こちらは以前のMacBook Pro 2017。
とにかくベゼルが薄く感じるのもこのモデルの魅力の1つでもあります。
なお、もしどうしてもノッチが見えるのが嫌という人はディスプレイの設定から解像度を「1512×945」か「1800×1125」を選ぶとノッチ部分を含めて画面の上を全て黒く表示することも可能です。
個人的にはせっかくの薄いベゼルが台無しになってしまうのでデフォルト設定で良いと思いますけどね。
その他キーボードとトラックパッドはこのような感じで、2017の13インチモデルではタッチバーだったFキー部分も文字キーと同じサイズになったり、トラックパッドも横幅がほんの少しだけ大きくなっていました。
ちなみにこのキーボードについては1つ気になることがあって、これまでのものより指紋汚れが気になります。
何か特別な素材というわけでもなく見た目や質感は変わらないはずですが、なぜか指紋汚れが目立つんですよね〜。
まぁ僕の手汗が人よりも多めという原因もあるかもしれませんけど、同じような人は気になると思いますし、その汚れを電源オフのまま拭くことはできないので、覚悟しておく必要があります。(僕は小まめに拭くのを諦めましたw)
続いてそんなキーボードの左右にあるポート類も確認していくと、以前までThunderbolt3が4つにイヤホンジャックのみという構成から、左側にMagSafe3電源コネクタとThunderbolt4ポートが2つにイヤホンジャック。右側にHDMIとThunderbolt4ポートが1つにSDXCカードスロットというように変わり、ハブを介さずに映像を出したりやメディアが読めるようになったのはめちゃくちゃ有難いです。
※ノーマルのM3モデルのみ、右側のThunderbolt4ポートがない仕様になっています。
とは言えまだまだUSB Type-Aの製品も多いですし、しばらくハブからは逃れられそうにありませんけどねw
使うハブも色々試しましたけど、個人的には今のところこのAnkerの「PowerExpand+ 7-in-1」が一番お気に入りです。
ただこのモデルだとEthernetに対応していないので、イーサネットの有線接続が必要な人はもう1つ上の「PowerExpand 8-in-1」がおすすめです。
外観から分かる特徴は以上で、その他細かい技術仕様は以下のページをご確認ください。
MacBook Pro (14インチ, M3 Pro/M3 Max, Nov 2023) – 技術仕様
https://support.apple.com/ja-jp/117736
ベンチマークと使用感
さて、ここからは約60万円もしたM3 Maxチップの実力と10ヶ月使ってきたところでの使用感についてまとめます。
まずはM3 Maxチップについて。
M3シリーズはそれぞれこのような構成になっていて、僕の購入したM3 MaxはMaxの中での下位グレードである14コアCPU、30コアGPUモデルです。
先日紹介した新しいiPad AirのM2チップが8コアCPU、9コアGPUなので、その凄さは言わずもがなでしょう。
このノーマルのM2ですらかなりの処理能力を発揮していましたからね。
以下の記事では他のベンチマークアプリも含めたM2 iPadでのスコアをまとめているので気になる方はご参照ください。
そして今回、およそ2倍のコア数であるM3 Maxがどのくらいのものか、早速毎度お馴染みベンチマークアプリの「Geekbench 6」にてスコアを計測していきましょう!
ちなみにMac版のGeekbenchはスタンドアローン版が「Geekbench 6 Pro」として99ドルの有料となっており、ブラウザ版が無料となっています。
Geekbench 6 Download
https://www.geekbench.com/download
今回は僭越ながら無料版を使わせていただいて、早速計測してみた結果がこちらです!!
数字だけ見ても分からんぞ!そんな声が聞こえてきます…。(そりゃそうでしょうw)
というわけで比較のために前回のM2の計測結果を並べてみましょう。
さすがに段違いでひと安心!!w
GPUのMetalスコアなんておよそ3倍違いますからね。
さすがM3 Maxです!!
ただ、そんな最速マシンを手に入れて喜んでいたのも束の間、冒頭の方でも書いた通り、今年発売のM4 iPad Proでのベンチマーク結果がコレ。
Singleスコアが見事に追い抜かれているという…。
ノーマルのM4がM3 Maxに勝っちゃってるってどういうことなんですかね?!
技術の進歩って恐ろしい。。
まぁ半分冗談で少し大袈裟に書いていますが、第2世代の3nmチップが凄いことに変わりはないものの、Multi-CoreやMetalスコアではM3 Maxの圧勝なわけで、その性能差は用途によって様々であるというのはいつものことというわけです。
とは言えこの性能でいくと次に出るM4 ProやM4 Maxを載せたMacがどんな性能になるのかかなり楽しみですし、今買い替えを検討している人はこのM4のタイミングで買うのはかなり大当たりな気もするので、是非前向きにご検討いただいて良いと思います!
もちろんいつ出るか分からないM4 Macを待ち続けるのが難しい人はこのM3モデルを選んでも後悔することはないはずなので、安心してお選びいただいて良いですしね。
ちなみに現時点でのMacでのGeekbench結果は以下のページにて確認できるので、他の機種との差を知りたい人は一度ご確認いただけると。
Mac Benchmarks
https://browser.geekbench.com/mac-benchmarks
毎日更新されているので見るタイミングによって結果も変わりますが、初稿時現在での結果はこのようになっていました。
※赤枠が今回紹介している14インチのM3 Max 30 GPUモデルです。
ほぼ誤差の範囲ではあるものの、Singleスコアではなぜか僕の購入した30コアGPUのM3 Maxの方が40コアGPUの方より14・16インチともにスコアが上という結果だったり、やはりMultiスコアやMetalスコアにおいてはコア数が多い方が優位なため、まだまだM2 Ultraが強いことが分かりますよね。
GPUはさすがにコア数が違いすぎるため大きな差がありますが、CPUは24コアのM2 Ultraに肩を並べられるくらいの性能を14〜16コアのノートPCで実現しているというのがM3 Maxの強みということです。
ただ、結果からも分かる通り、CPUのSingle性能が重要とされるアプリを主に使用するのであればM3 Proでもそこまで大きな差があるわけではないので、用途やアプリケーションの動作仕様に合わせてお選びいただくのが良いと思います。
そんな性能を持っているM3 Max MacBook Pro。総合的な使用感として日常使っていて処理能力の高さを実感できるかと言うと
ちゃんと体感できます!
まぁ出来なかったら困ってしまうんですが、例えばAdobe系の話で言うと各アプリケーションの起動が爆速です。
サンプルとして、こちらは「Photoshop」の起動画面ですけど、めちゃくちゃ速くないです??
どんなアプリケーションもこのスピードで開いてくれるので、それだけでストレスが少ないし、作業が途切れないので効率が上がります。
また、同じくAdobeの「Lightroom」でもAIを使ったノイズ除去機能があって、この処理が15秒で終わるのが凄いです。
以前のMacだと1分半くらいかかっていたので何枚も処理するのはためらいましたが、15秒だとかなり前向きにかけられるので、明るさやISOをそこまで気にせずに撮れるようになったのは初心者カメラマンにはとても有難いですよね。(特定のWindows環境では予測時間に15秒と出ても実際の処理は何分もかかるといった問題がフォーラムに上がっていましたが、Macの場合はちゃんと予測時間通りに処理されます)
その他PhotoshopやLightroomに比べると使っている人は多くないかもですが、「InDesign」では400ページの原稿データを入稿用のPDF/X-4への書き出すのが2分半程度という感じで、Adobeユーザーを始めとするDTPクリエーターには恩恵しかありません。
ただ、これがM3 Maxチップのみの優位性かというとそういうわけではなく、おそらくM2やM1でもMaxグレードのチップであれば同じような性能が出るアプリも多くあるはずです。
現に動画の書き出し時間に関しては多くの方が色々な検証をしていますが、確かに差はあってM3 Maxが優位とは言え、5分程度の動画の書き出しであればその差は1分程度と、そこまで大きなものではなさそうですからね。
もちろん動画の長さや解像度、どんな編集かにもよりますし、使用アプリケーションによって大きな差が出るものもあるので、一概には言えませんが、既にM1 MaxやM2 MaxのMacBook Proをお持ちの方がわざわざM3 Maxに乗り換える程かと言うとそうではなく、僕のようにそれ以前のIntel Macや無印のM1やM2をお使いの方におすすめしたいモデルであるというのが1つの答えかなとも思います。
SSD速度と外部ディスプレイ
それ以外の部分としてはこれまでも別記事で紹介した通り、内蔵SSDの速度もかなり速くなっていて、読込6,640MB/s、書込7,525MB/sという数値となりました。
以前MacBook ProのSSD速度はM2の時にNANDチップの数が減ってM1よりも遅くなるという問題があり、その時は随分と騒ぎになりましたけど、M3ではその問題も解決されて良かったです。
あとは外部ディスプレイについて、M3チップのMacBook Proでは搭載されているチップのグレードによってディスプレイの接続台数や解像度が変わります。
外部ディスプレイを複数台持っていないので実際に試せてはいませんが、M3 Maxチップでは最大4台のディスプレイと接続可能で、その際Thunderboltからは最大6K 60Hzで3台、HDMIからは最大4K 144Hzにて1台という構成で出力できるということでした。
また、同じM3 Maxでも接続台数を3台以下に減らすとHDMIからは最大8K 60Hz(または4K 240Hz)という更に高解像度で出力することも可能です。
これがM3 ProやM3だと最大2台でそれぞれ解像度も異なるため、外部ディスプレイを使うことが前提なのであれば接続台数や解像度に合わせて搭載チップのモデルを選ぶ必要があるということを覚えておきましょう。
他のチップも含めた外部ディスプレイの詳細はこちらのページでご確認ください。
さいごに
というわけで、もの凄く時間の経ってしまったM3 Max MacBook Proのレビューはいかがでしたでしょうか?
近いうちに何かしらのM4 Macが出ることは間違いないですが、そのタイミングで1つ前のM3モデルを購入する人もいるでしょうし、何かの参考になれば幸いです。
個人的な総評としては、このスペックのパソコンをメインPCとして外に持ち出せることの価値というのが買って良かった一番のメリットに感じています。
もう昔みたいに重たい作業は家のデスクトップで、持ち出し用のノートはそれなりのスペックで、なんて選び方をせず、ノートパソコン1台で外でも家でも全て完結できるというわけですからね。
デスクトップに30万、ノートに20万出すなら、MacBook Pro1台に60万円出すのも悪くないのかなと!w
ちなみに今M3のMacBook Proを購入する場合、Apple Storeでまっさらな新品を買うのも良いですが、特にM3 ProやM3 Maxは価格が高く簡単に売れないことから、「整備済製品」で購入するのも良いかもしれません。
Apple公式の整備済製品は色々なスペックのものが数多く出ていますし、Amazonの方はタイミングにもよりますが、Appleよりも少し安くポイントも付くので希望のスペックが上手く見つかればお得に購入できるのでおすすめです。
だって先日出ていた僕の購入したものと全く同じスペック(M3 Max、36GBメモリ、2TBストレージ)のものは504,800円でしたからね!
10ヶ月で9万円も安くなるだなんて…w
整備済製品ではあるものの、かなりお得な選択肢かと思います。
円安の影響もあって全体的な価格が高騰していて日本勢は大変ですが、次なるMacの情報も追いつつ、今後のApple製品に期待していきましょう!
そんなわけで、当サイトでは今回のようなApple製品のレビューを中心に、その他ガジェット、様々なアプリやサービスの使い方等を解説しておりますので、参考になったという方はサイトのブックマーク、もしくはXのフォローをしていただき、最新記事をチェックしていただけると嬉しいです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回もお楽しみにー。